たまには自分の職業畑のことについてもお話したいと思います。
今回は、デザイナーやコーダーといった、いわゆるWebマーケティング職ではない人でも、リスティング広告を始めとしたWeb広告運用は少しでもやったほうがいいよ!
というお話です。
その理由は、
- 社内マーケターと会話ができるようになるか
- 利益を生み出すことを論理的・感覚的に経験できるから
- Web広告運用は「投資」経験ができるから
という3つの理由があるからです。
この記事では、
- 制作会社のデザイナーだけどWeb広告触ったこと無い。
- コーダーだけど同じくWeb広告触ったこと無い。
- Webマーケティングに興味あるけど実務で何かしたこと無い。
- WordPressでブログやってるけど、Web広告は触ったこと無い。
上記に該当する人向けに書きました。
特にデザイナーさんやコーダーさん、エンジニアさんこそ、Web広告運用についてなぜ少しでも経験した方がいいのかを、少しでも理解してくれますと幸いです。
目次
理由1.社内マーケターと会話ができるようになるから
デザイナーがデザイナーとWebデザインについて話をするのは、ありふれた光景ですよね。
しかし、自分と異なる職種だと、中々相手の話す内容がいまいち「?」みたいなことは起こるはず。
デザイナーも、普段はデザインとコーディングだけでWeb広告を運用したことなければ、マーケターの人たちの仕事ぶりや、どんなことをしているのか、自分の仕事との関係性を知ることが難しいもの。
だからこそ、デザイナーがマーケターの人たちの仕事を知ることで、自分が普段行うデザインやコーディングの仕事と、どういうところでつながっているのかが分かるようになり、自分自身の仕事の意味が見出しやすくなります。
隣の芝生が青いかどうかは知らないが知見は広がるのでは?
これはもちろんデザインやシステムに詳しくない(?)マーケターにも言えることで、マーケターがデザインを知ることで、デザイナーと仲良くなりやすくなるでしょうね。
自分とは違う職種の人が、普段どんな仕事をしているのかを知れるだけで、かなり知的好奇心が刺激されて、仕事にやりがいを感じられるのではないでしょうか。
隣の芝生は青いかもしれませんが、隣の芝生を知り経験することで、また見えてくるものも変わってくると思います。
理由2.利益を生み出すことを論理的・感覚的に経験できるから
リスティングを始めとしたWeb広告って、一言で言えばWeb上で何かを売るためのツールです。
必要な広告費をGoogleやYahooに支払うことで、リスティング広告であれば検索結果の上位に表示し、Facebook広告ではタイムラインに配信できます。
そして、見てくれたユーザー、クリックしてリンク先に遷移して、そこで何か買ってもらったらSuccess!
って言うのが広告運用の一連の流れになりますね(超ざっくりですが)。
広告費と売上と利益の関係性
ココでポイントなのは、当然のことながらWeb広告を配信するには、広告費が必要になるということ。
そして、マーケターとよばれる職種の人は、Web広告を使って利益を生み出すのがお仕事です。
では、Web広告における利益とは何かということを、今更ながら説明すると、利益は次の数字で算出します。
利益=売上ー広告費
上記の式で、売上を発生させるために広告を出稿して、売上から広告費を差し引いたものが利益です。
例えば、売上金が10,000円のものを広告費15,000円かけて1つ売ったとしたら、それは5,000円の赤字になるということで、これでは利益が出せないことになります。
なので、この広告運用は、当然ながらOUTになりますよね…。
以上より、Web広告運用は、ある商材に対して(赤字にならない範囲で)どの媒体にどれだけの広告費を費やせられるかを考え、最適な媒体・方法を選んで運用し続けることが大事になります。
この一連の流れを理解することで、ビジネスとは何か、経営とは何かということが、なんとなくでもいいので見えてくるのではないでしょうか。
CPAを用いて達成すべき目標を逆算して具体的に設定できる
また、以前の記事で紹介したCPA(顧客売上単価:一人のお客さんに商品を売るのにかかる費用額)もとても大切な概念で、使用できる広告費とノルマとなるCPAが分かれば、目標達成に必要なCV数を算出できます。
CPA=費用(広告費)ーCV数(売上数)
つまり、1ヶ月間300,000円で死守すべきCPAが15,000円だとしたら、最低限達成すべきCV数が20件だと分かります。
このように、Web広告の概念を用いることで、日々の仕事を「やる気」「モチベーション」といった定性的なものではなく、あくまでも「達成すべき数字」という定量的な基準に自らの行動を具体化できます。
CPAとかCVってなんぞや?という人は、こちらの記事にあるキーワード一覧も併せてチェックしておいて下さい…。
理由3.Web広告運用は「投資」を直接経験できるから
Web広告において大事なのは、利益を出すために、広告費が売上を上回らない(つまり赤字にならない)ことです。
そして広告運用の考え方は、何も広告という限られた分野以外でも応用ができます。
個人的には、Web広告運用は特に「投資」の考え方を身につけるのに最も適したツールだと思っています。
投資とはお金を使って費やした以上の売上を上げること
投資とはどういうことかという話ですが、一言で言えば、
「費やした金額以上に売上を叩き出すこと」
です。
つまり、利益を得ることですね。
例えば、200,000円する作業効率化のツールを導入することで、全体の作業効率が向上して、結果的に400,000円の売上を出す(つまり200,000円の利益を得る)、といった感じに(ちょっと例が短絡すぎですが)。
Web広告も、広告費という予算を費やすことで、広告費以上の売上を上げられれば、結果的に利益が生まれて以前よりも資金に余裕ができます。
もちろん失敗すれば、広告費が売上に勝ってしまい、損失を生んでしまうことになります。
Web広告運用はお金の使い方を実践できる数少ないお仕事
つまり何が言いたいかというと、Web広告運用は「(人様の)お金を使って、お金の使い方を実践的に勉強できる」お仕事の一つだということです。
よくお金の使い方というと、
- 消費
- 浪費
- 投資
の3つが出てくるかと思いますが、Web広告は、この内「投資」をダイレクトに経験できます(「浪費」になってしまう人もいるかもしれませんが)。
そして、この「投資」の考え方を身につけられれば、日常の至る所で遭遇する、
みたいな購買意欲をそそられる場面に遭遇した時、キチンと判断ができるようになります。
そして、
と言った感じで、必要な出費とそうでない出費の区別が付けられるようになります。
投資の考え方が身につけばお金で困る場面が減らせる
この考え方を身につけて実践を積み重ねれば、将来的に金銭面で困窮することは限りなく少なくなるのではないでしょうか?
なので、将来お金持ちになりたい、お金に苦労する生活は嫌だ、というデザイナーさんやコーダー、エンジニアさんは、Web広告運用に触れられる機会があったら、ぜひトライしてみてほしいなと考えています。
特にクリエイターって、きちんと営業できないと搾取されやすいですからね…。
だけど個人でリスティング広告を学ぶのは割と大変
とはいっても、自分ひとりでは中々Web広告運用って難しいと思います。そもそも自分で広告予算を捻出するのが難しいからです。
一番簡単なのは、勤めている会社の広告管理画面を少し触らせてもらうとか、勉強のために教わるというのが現実的かな…と。
知識が不十分という人は、まずはデジタルワークショップ認定証を取得して基礎知識を磨くのもありかと思います。
こちらを使えば、多少なりとも、今回の記事で触れた「理由1.」については、多少カバーできるでしょう。
最後に:クリエイターがWeb広告運用を学ぶなら
Webクリエイターや経営者、広告代理店勤務の方で、Web広告運用のスキルを短期間で身につけるならば、マーケティングスクールの「デジプロ」がおすすめです。
一流のWebマーケターから、Web広告の基礎から応用的な技術を、座学と実践ベースで身につけることが可能です。
- Webマーケターとして活躍したい!
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Webマーケターに興味を持ち、更に実務を積んで今よりもさらに上流の仕事につきたいと考えるなら、転職の専門家であるエージェントを活用していましょう。
特に、転職経験が少ない人や、転職初心者であれば、転職支援サービスを使うことで、企業が転職希望者に求めていることが分かります。
人生における重大な決断である転職を失敗させないために、良質なエージェントを活用して、キャリアップに挑戦してみませんか?