魔の巣窟と呼ばれる(?)IT・WEBを始めとした広告クリエイティブ業界。
そんなカオスで荒んだ世紀末の世界で日々消耗しながら、
と悩み苦しむような方、結構多いのではないでしょうか?
もしそうであれば、ちょっと立ち止まって考え直す必要があります。
多分、自分の相性に全く合わない会社か、もしくは相当ブラッキーな職場である可能性が高いからです(汗)。
もしくは、Webデザイナーになりたくて、未経験からなんとか入社することができたという人もいるでしょう。
入社してしばらくすれば、ある程度もスキルが高まってきて会社に貢献できるようになってきたかと思いますが、その割には待遇が全く変わらない、、なんてこともざらではありません。
チョット疲れたな、このままで大丈夫なのかなと悩んでいる人が一端立ち止まって落ち着いて考えられるよう、私自身が広告代理店で1年間意識した心構えについて、紹介します。
その心構えとは、次のとおり。
- 会社に入った目的と期限を設定する
- 会社に対して余計な感情は極力排除する
- 常に自己研鑽を怠らない
- 自分をただの下っ端社員だと思わない
- 適度に休む
1人の経験者談として、ご参考頂けたらと思います。
目次
心構え1.会社に入った目的と期限を決める
これが一番重要で、これがないとおそらく地獄への片道切符になります。
要は、
- あなたはその会社に入って何を手に入れたいか
- そしてそれをいつまでに実現するか
ということです。
会社に入る理由なんて、
って声が聞こえてきそうですが、そんな単純な話ではありませんし、金稼ぎのためなら他にも手段はあります。
もはや1つの会社で働き続けても昇給が保証されるわけではなく、会社がいつ倒産するかも分からない時代と言われて久しい。
IT・WEBを始めとした広告・クリエイティブ業界は薄給の割に激務な、薄利多売のビジネスをしているところが多数。これに耐えられる人はおそらく限られているでしょうし、長く勤めることで理想の生活が手に入るかと言えばそうではないです。
ではそのために何が必要かと言えば、自分の理想のキャリアや生活から逆算して会社を選ぶ思考が必要になります。
これについてはすごく長くなりそう(これ1つで記事が書ける分量)な気がするので、改めて別記事で紹介したいと思います。
心構え2.会社に対して余計な感情は極力排除する

みたいなこと言う日本人経営者、多いですよね。事実として、会社で働けることはありがたいことに違いないのですが。。
それでも、感謝なんて強要されてするものではないし、感情を強制してくる人なんてただのロクデナシかクソ野郎だと相場は決まっています(優秀な経営者は、たとえ思ったとしても絶対口外しないでしょう)。
感謝とは、『自分の心が感謝したいと感じるかどうか』が全てです。
だからこそ、どんなに尽くしても感謝されないこともあれば、大したことしなくても相手からものすごく感謝されることは誰もが経験していることのはず。
会社員である限りあなたの替わりはいくらでもいる
仕事一本になりがちな人に、
と会社員であるにも関わらず心配する人がいらっしゃいますよね(まるでメン◯ラみたいに)。
しかし、それは心配には及びません。
会社員とはあくまでも「会社」という顧客に対して「労働力」を提供しているだけの存在であり、経営者の側は常に労働力が不足するしたときに業務が止まらないよう(場合によっては倒産をしない)ようリスク管理をしているもの。
つまり、基本的に1人の従業員が抜けたところで会社が潰れるはずがありません。
逆に言えば、従業員に依存している会社であれば、それはリスク管理がなっていない証拠で粗末にもほどがあるので、むしろさっさと辞めましょう。
雇用契約とは、本来ドライなものであることをお忘れなきよう。
心構え3.常に自己研鑽を怠らない

要するに自分自身の市場価値を高め続けなさい、ということ。
プライベートの時間にわざわざ仕事に関することしたくない、という気持ちの人もおられるでしょうし、自己研鑽なんぞしたくなければしなきゃいいというのが私の考えです。
しかし、それでも自己研鑽した方が将来的にもメリットが大きいのは間違いないです。
IT・WEBの世界では常にアップデートが必要
基本的に、IT・WEB業界は変化の早い業界と言われます。
それはまぁその通りで、技術は日々進歩してますし、SNSや検索エンジンのアルゴリズムも定期的に変わってます。
だから勉強しても無駄、勉強するだけ損をする、的なことを言う人がたまにいらっしゃいます(特にネットワークビジネス関係者に多いです)。
はっきり言うと、これはまやかしです。
損なんかしません。
学んだことは必ず生きてきます。
惑わされてはいけません。
確かにアップデートは存在し、新たに学習することも増える業界ですが、技術的なことに関しては(特にプログラミングでは顕著ですが)根本の部分や設計の考え方については、たとえ言語が異なっても大きく変わることって、殆どないんですよね。
だからよくプログラマーやエンジニアの方が、
と言われます(知人のWebエンジニア談)が、私はその通りだと思っています。
それに、法律にも改正があるように、何もITやWebだけがアップデートの激しい世界ではないですから、アップデートが大変だ−なんて煽りや戯言には聞く耳もたず、日々数分ニュースをチェックする習慣を作ることができればどうにでもなります。
会社外のつながりから転職の機会が手に入ることもある
自己研鑽には自身のスキルアップはもちろんですが、社会との繋がりをつくり続けることも含まれます。
なにより自己研鑽を継続することの一番のメリットは、他の会社から声が掛かるチャンスを得られやすくなることです。
そこから大手企業など待遇面が比較的良い環境へ転職に成功したという事例もチラホラ。
自分を見つけてもらわなければ、たとえあなたが優れた能力を持っていたとしても気づいてもらえませんからね。
心構え4.自分をただの下っ端社員だと認識しない

会社員経験がある程度ある人や、これまで何か人前で褒められた経験がない人の場合、
と無意識に考えてしまう人は多いと思います。
自分の力を過信しないことは殊勝な心がけだと思いますし、そういった謙虚な心構えこそ社会人には必要なものですが、それがいきすぎるのは問題です。
会社員とて1人前の『経営者』である
あなたは取るに足らない下っ端社員なんかではありません。
家族という集団ないし自分の家計を守る、1人前の経営者です。
意外と忘れられがちですが、収入を得ている以上、貴方の存在は非常に尊いのですよ。
そして家計を支えるためには、収支を常に意識する必要がありますよね。
出ていくお金も当然ですが、入ってくるお金についても可能な限りコントロールする力が求められるのではないでしょうか。
会社と交渉することを心掛けよう
未経験からの転職や社会人経験が少なければ、もしかしたら初めのうちは給与が低い、福利厚生が貧弱といった悪条件で雇用契約が結ばれることもあるでしょう。
けれど、スキルを磨き組織の売上に貢献できれば、会社と交渉して待遇改善を図ることもできます。

と、何かしら上司へアプローチして、今よりも好条件にできないか相談してみましょう。
もし上司がその条件を飲んでくれないのであれば、
と切り替えしましょう!(キリッ)
なぜならば上司の方は、
- 給料を増やしてもあなたに残ってもらう
- (そうでなければ)あなたいなくても会社が回るから問題ない
といういずれかの認識のはずだから。
『真面目にコツコツ』だけではコキ使われるのがオチ

会社からしてみれば、黙って指示に従い働くだけの人は、単純に「都合がいい人」で終わります。
つまり、「真面目にコツコツ努力するだけ」ではあなたの状況は改善しないのです。
(勘違いしないでいただきたいのは、私は積み重ねそれ自体は全く否定しているわけではなく、それどころか限られた人間が持つ非常に優れた特性だということです。)
この手の人はたしかに仕事は真面目にこなしますが、相手と交渉をする・コミュニケーションを取るという点においては手を抜いてる、意図的に避けてるとも見えなくはないですよね。
仕事に打ち込む努力もあれば、勇気を持って自分から意思疎通を図り交渉することもまた、1つの努力の在り方なんですよ。

そういう意味では、自ら交渉しようとする勇気も持たずグチグチと不平不満を言う子どもじみた人では、現状打開は難しいです。
日々の積み重ねは確かにとても大事ですが、会社と話し合いや交渉をしていないなら是非とも挑戦してみてください。
交渉も、積み重ねと同じくらい大事です。
心構え5.それでも適度に休む

これも真面目な人にありがちですが、休める時はしっかり休む事が大事です(私もこれは割りと下手です)。
何故ならば身体こそが貴方にとって最も大切な資本であり、身体がしっかり動きさえすればお金が減ってもあとで取り返せます。
逆に突然病気などで動けなくなってしまうことのほうが、会社にとっては負担になることもあるので、休むことも仕事の内という認識をしっかり持つべきでしょう。
休むことは無条件で悪だ!
とかいう会社も中にはまだありますが、キチンと仕事をこなし、自分では難しいことは上司にしっかりと相談できる環境で仕事をこなしていけば、特に問題はないはずです。
それでも文句を言ってくる経営者であれば、頭がイかれているか何かしら不穏なものがありそうなので、適度に距離を取りましょう。
それこそさっさと自己研鑽して転職とか独立を考えるべきです。
休むことは労働者に与えられた権利であることを忘れないで下さいね。
まとめ:企業と上手に距離を取って付き合うべし
以下、まとめです。
- 会社に入った目的と期限を設定する(目標・期限の設定と逆算思考)
- 会社に対して余計な感情は排除する(ビジネスライクであれ)
- 常に自己研鑽を怠らない(得物の手入れと仕込みは欠かさない)
- 自分をただの下っ端社員だと思わない(人によっては唯我独尊くらいでおk)
- 適度に休む(休むことも仕事の内)
一個人が会社を変えることは、基本的に不可能です。
変わるとしたら、それは天動説提唱者が全員くたばった後に地動説が主流になるといった、特定の思想を持つ人間が全員滅ばない限り無理というくらいでないと実現しません。
だからこそ、激務のクリエイティブ業界で生き残るために、会社と適度に距離を取るしか対処法がないかなと思います。
これから広告・IT・WEB業界に入ろうという人、一旗あげようと考えている人にとって、何かしら参考になればと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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