年々Webマーケターに求められるスキルって増えてきているように感じます。
もちろんスキルというのは、ないよりもある方がいいに決まってるんですけどね。
とはいえ、何でもかんでも身に着けるとなると、どうしても絶対的に時間が足りなくなります。
そういうときは、優先度の高いスキルの習得にまず集中するのが大切です。
というわけで、現役Webマーケターである私が、Webマーケティングの実務において求められるスキルを、優先度の高いものとそうでないものとでまとめました。
目次
必須となるスキル4つの(必ず求められる能力)
まず仕事をする上で必須になるスキルから。
スキル自体は仕事をこなしていく上で後から付いてくるものなので、実務未経験の内から躍起になりすぎないことが大事です(もちろんあるに越したことはありません)。
とはいえ、他業種からジョブチェンジしてくる人は、前職との関連性を上手に主張できないと、もしかしたら厳しいかもしれません。
オフィス系ソフト(特にExcel)スキル
Webマーケティングにおいては、数値分析は避けて通れません。
日々得られた結果から知見を得るためには、Excelをはじめとした表計算ソフトの使いこなしが必要になります。
特にExcel関数はデータ処理の際に絶対に必要となるので、早い段階でマスターすることをおすすめします。
また、PowerPointを始めとしたプレゼンテーションソフトもよく使います。
クライアントへ提案する企画書の作成にも、フォーマットや作成のコツがあるので是非知っておいて下さい。
といっても、基本的には所属会社が保存しているフォーマットを適用すれば、そんなに大変ではないと思いますけどね…!
論理的思考力(ロジカルシンキング力)
論理的思考力(ロジカルシンキング力)は絶対に必要です。
具体的には、得られた結果(数字)からどんなことを導き出せるかを考えること。これができないと、クライアントの売上に貢献するのは夢のまた夢になります。
内容的には、高校で習う数学A程度の知識があれば、ひとまず大丈夫というのが個人的な感覚です。
論理的思考力について詳しく知りたい方は『3分でわかるロジカル・シンキングの基本』という本がおすすめなので、よろしければ手にとって読んでみて下さい。
コミュニケーション力 ※最優先スキル
Webマーケターに限った話ではないですが、コミュニケーションスキルは言うまでもなく必要です。ってか、おそらくこれが一番最優先されるスキルかも(爆)。
ここでいうコミュニケーションとは、「相手を楽しませること」や「よく喋る」とかではなく、「相手に自分の意思が伝わるやりとりができる」「相手の話をしっかり聞く」といったスキルのことです。パリピの皆さん、残念でした。ざまあみろ。
質問がきたら、(「わかりません」を含む)何かしらの回答ができたり、難しい内容については、どういう理由で難しいかを回答できたりといった感じですね。
また、今後Webマーケターはリモート形態で働く人も増えてくると思いますので、リモートワークならではの特性を理解した上で、相手に配慮した意思疎通ができることも重要になってくるでしょうね。
Google検索スキル
ggrks(ググレカス)という言葉を聞いたことありますか?
インターネットの掲示板やチャットにおいて、検索エンジンなどで調べればすぐに分かるような質問に対する決まり文句。2008年版の「現代用語の基礎知識」にも新規として掲載された。
過去ログを読んだり、自分でちょっと調べれば済むことをいちいち質問する、いわゆる「教えて君」が増え、それがネットユーザーの反感を買い、「それくらいググれ(Google検索などを使って調べろ)、このカス野郎」という意味で、返答されるようになったことに始まる。
いわゆる「Google検索で調べればすぐわかることを質問する人」へのスラングで、要は「自分で検索して調べろ」という意味。
要するに、現状抱えている問題について、どういうキーワードで検索したら解決できるコンテンツを見つけられるかがポイントです。
Web業界の人は当たり前のようにこなすスキルですが、普段あまりインターネットに触れなかったり、Google検索を活用していなかったりすると、中々ハードルが高いです。
最近だとGoogle検索で出てくる結果が信用ならず、Twitter検索やInstagramのハッシュタグをたどって、目的とするコンテンツに到達できる人の方が多いかもしれないですね。
いずれにせよ、「自分がわからないこと・自分が知りたいことを自分の力で導き出して解決する能力」は、あらゆる人に求められると言っても過言ではありません。
特にSEM(検索エンジン周辺に関わるマーケティングのこと)に関わる人の場合、検索クエリの概念をしっかり理解する必要があるので、欠かさずおさえておきましょう。
より専門的なスキル3つ(会社によっては必要な能力)
未経験であればおそらく持っていなくても大丈夫なスキルですが、当然持って入れば仕事で有利になります(会社によっては必須スキルとなる場合もあります)。
ここからは専門性も出てくるので、日々の仕事で追いつけないときは、時間のある時にしっかり学習したり、勉強会に参加したりする必要が出てくるかもしれません。
ただいずれにせよ、スキルの習得は「楽しむ、そして継続する」ことが肝心なので、そのことを意識してもらえると、入った会社がマズくない限り大丈夫なんじゃないかなと思います。
Web広告・SNS運用の知識・スキル
リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告の運用スキルは、運用者に最も求められているメインスキルです。
広告の適切な運用を行うためには、SNSや各種媒体への知識に加え、論理的思考力が必要不可欠です。
日頃からユーザーが触れるSNSやそれらの特性についてはもちろん、何よりSNSを普段から楽しめているかどうかが結構大事かなと思っています。
また、広告運用には専門用語が使われるので、一番始めはこうした用語をしっかり覚えるところから始めましょう。
アクセス解析のスキル(Googleアナリティクス)
アクセス解析では、Googleアナリティクスやアドエビスといった計測ツールを使うことが多いです。もちろんこれらのツールを全て使いこなす必要はありません。
ただ、個人でやるとするならGoogleアナリティクスを開設して、自分で作ったサイトと連携して結果を追うレベルまでは、誰でも到達できるはずです。
実際のアクセス解析でも、やはり論理的思考力が結構モノを言います。
解析の役割はあくまでも、施策の結果を判断し次に上手につなげること。どちらかというと、解析ツールの蘊蓄(うんちく)よりも、得られたデータから導き出した仮説や、世の中の動きとの関係性とか、そういったソフトなことの方が余程重要になります。
普段の仕事の中では必要不可欠なプロセスですが、日々数値を見続けることで改善ポイントが見えるようになるので、地味で大変ですが継続することが一番の近道です。
また、GoogleにはGAIQという、個人用の資格もあります。余裕のある人は、どんなものか一度受験してみても良いかもしれません。
プログラミングのスキル(HTML/CSS含む)
プログラミングについては、基本的にマストではありません(私が知る限り)。それよりも業界歴の浅い人、業務経験の短い人は広告やマーケティングへの理解を深める方が大事です。
その一方で、やり手のマーケターはプログラミングができる人は多いのも確か。
言語でいうと、VBAやSQL、Python、Web制作やデザイン上がりの人だとJavaScriptについて理解がある方が多い印象です。
HTML/CSSのようなマークアップ言語は更に難易度が低いので、実際に書いてみることでWebの仕事への理解がより深まりますし、自分でLPO(ランディングページ最適化)もできるようになります。
プログラミングができれば、
- より高度な解析ができる
- データ処理・集計の作業時間短縮ができる
- Webエンジニア、クリエイターと会話ができる
などなどメリットも多いので、身につけて損なことは絶対にありません。
詳しくは↓よりどうぞ
最後に:自分に必要なものが何かを見極めよう
テクノロジーの進化に伴い、Webマーケターにも今後様々なスキルが求めら得るようになるかもしれません。
しかしだからといって何でもかんでも手を出せばいいかといえば、それは違います。なぜならWebマーケターは普段の仕事でもやることいっぱいだからです。
なので、今の自分にとってもっとも必要なスキルはなにかを把握しなければなりません。そしてそのスキルは何かといえば、一人ひとり異なってくるはずです。
現状をしっかり受け入れて、まずは優先順位の高いものから取り組むことが肝心です。その上で、自分が身につけたいスキルを身につけることができれば、キャリアの選択肢を拡げることができるのではないでしょうか。
- Webマーケターとして活躍したい!
- Webマーケティングを用いて更にキャリアアップしたい!
- 未経験だけどWebマーケティングに挑戦したい?
Webマーケターに興味を持ち、更に実務を積んで今よりもさらに上流の仕事につきたいと考えるなら、転職の専門家であるエージェントを活用していましょう。
特に、転職経験が少ない人や、転職初心者であれば、転職支援サービスを使うことで、企業が転職希望者に求めていることが分かります。
人生における重大な決断である転職を失敗させないために、良質なエージェントを活用して、キャリアップに挑戦してみませんか?