- プログラマーってIT業界未経験の私でもなれるの?
- 未経験だけどプログラミングってできるようになるの?
- どうすればプログラマー転職で失敗せずに済むの?
と考えている人向けの内容になります。
2015年、文系大学卒だった私は未経験からシステム開発職のプログラマーとして採用されました。
現場に出る前の試用期間に、私は「C言語」というプログラミング言語(文系出身なのでプログラミング未経験)を学びました。
しかし私は試用期間内に達成水準レベルの結果を出せなかったため、採用は無かったこととなり、そのまま無職のプー太郎へと落ちぶれました。。
今思うとどうしようもないことばかりだったのですが、同じ轍を踏む人をこれ以上増やさないために、当時のプログラマー・エンジニア転職の失敗経験とそこから学んだことを、この記事にまとめました。
結論から言うと、未経験からプログラマーorエンジニア転職に失敗しないためには、次の3つが必要不可欠です。
- 十分な学習時間を確保すること
- 業界に詳しい人またはサービスを知ること
- 上記を踏まえて良質な会社へ転職すること
かつての私と同様に、未経験だけどこれからプログラマー、エンジニア転職を考えている方にとって、何かしらの参考になればと思います。
目次
前提:プログラミングは誰でもできるようになる
まずそもそもとして、プログラミングは誰でもできるか?という問題がありますね。
結論から言うと、誰でもプログラミングできるようになれます。
特に最近では、ドットインストールやProgate(プロゲート)を始めとしたプログラミング学習サイト・プラットフォームが多数誕生しているため、誰でも気軽にできますし。
なので、プログラミング初学者の敷居って、かなり下がっているのは確かです。
それに、テックキャンプ プログラミング教養を始めとしたプログラミングスクールから、テックキャンプ エンジニア転職等の転職支援を前提とした本格的かつ短期集中型のスクールが、東京都内を中心に増えています。
つまり、学ぶ意欲とある程度の資金があれば誰でもプログラミングを身に付け、未経験からでもプログラマー・エンジニアになれる環境は整っているといえます。
しかしプログラミングには適性がある
ですが、プログラマーを始めとしたプログラミングの仕事は、人によって適性がかなりはっきりと現れます。
具体的どういうことかというと、
例えば、プログラミングを数人にやらせたとします。そうすると、
- ものすごく時間をかけて勉強してもなかなか成果が思うように出ない人
- 大した努力をさほど必要としなくても他人よりも数倍優れた成果を出す人
この両者がはっきりと、顕著に現れます。要領の良さ等もあると考えられますが、それでも才能のある人には敵いません。
プログラミングに必要な適性については、以下のページでも解説しています。↓
3ヶ月で結果が出せず解雇された
これ、私自身のことを話せば、3ヶ月間、企業でのプログラミング研修を受けていたとき、1日の研修が終わり自宅へ帰宅した後にかなりの時間を勉強に当てました。
ですが、8〜10時間あれば完成できるとされる課題が、20日たっても完成させることができませんでした。
よって不採用となり、路頭に迷う羽目になりました…。
なぜ私は失敗したのか
プログラミング未経験で転職したけども、結局試用期間でダメになってしまった理由を考えてみました。
理由1.分からないことを素直に質問できなかった
研修期間中はなかなか大変で、思うように課題が進まず焦っていました。
その一方で、研修の2ヶ月目が終わる頃には、同期は既に課題の9割が完成していた…!
このことから当時の自分は、プログラミングには超えられない壁があるように思い込み、心が折れました。。。
個人的にはポインタとソートのアルゴリズムがどうしても達成できませんでした。
このとき、自分ひとりで何とかしようとするのではなく、できる人にしっかりと質問をして、分かるようになるまで何度も聞きまくるなど、プライドを捨ててでも形にする覚悟が必要だったのかもしれません。
そう考えると、気軽に相談できる人がいる(or質問できる環境がある)かどうかが非常に重要だと分かりました。
理由2.現場で通用するには学習時間が足りなかった
未経験からのスタートであれば、結果が出る、きちんとした成果物を出せるようになるまでにはどうしても時間がかかるもの。
なので、成果がすぐ出る、出ないで、その人の適性の有る無し全てを判断するのは、さすがにいかがなものかとアドバイスをいただきました。
これはほんとそう思う。プログラミングの理解が早い=エンジニアの適性ではない。プログラミングの勉強を始めたばかりの時に、理解がゆっくりな人は一見適性がないように見えるけど、諦めずにじっくりじっくりモノにしていく人もいる。 https://t.co/33k92AxSit
— 柳田 亜沙美(あさみん) (@asami_lin) 2017年12月23日
人によっては、 プログラミングへの理解に時間が掛かる人は確かにいます。私も、飲み込むまでに時間が掛かった方でした…!
自身の至らなさを棚に上げるつもりではないのですが、未経験者がプログラミングを身につけるためには、それなりにしっかりした環境と十分な期間が重要だと確信しています。
ちなみに、以前お話を伺ったプログラミングスクールのテックキャンプ エンジニア転職等では、未経験者は最低でも600時間掛けてプログラミング学習するとのことでした…!
プログラミングができる≠プログラミングで食べていける
割と勘違いしてる人も多い&ここまでお読みの方は分かると思いますが…
プログラミングを身につけることと、プログラミングで食べていくことは次元が違うということです。
「プログラミングができる」だけでは仕事は務まらない
映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」の映画内では、井手やリーダーのように、プログラミングがほとんどできない人がいる一方で、田辺誠一さんが演じる「藤田さん」のように優れた能力を発揮する人もいます。
世の中にも、映画の中と同様に優れた能力を発揮する人もいれば、全くできない人がいる、ということは多々あるでしょう。
プログラミング自体は確かに誰でもできるとは思いますが、プログラマーには、それを駆使して成果物を納期までに作り、さらには今後の運用を考えて汎用性が高いものを作る能力も求められます。
ただ単にプログラミングができればいよいかというと、それだけではまだまだ不十分だということです。
プログラマーになるのはひとまず諦めた
私の場合は、プログラミングをメインウェポンとして使って食べていくことについては、ひとまず「諦める」という選択をしました。
このまま続けると、自分自身も頭のなかが常にプログラミングのことばかりになって他のことを考えることができず、周囲からも顔色が悪いと言われるほどノイローゼ状態になってしまったので。
プログラミングについては「数あるスキルの1つ」程度に考えていたので、他に適性のある分野を極めるほうが良いかもしれないと考えれば、プログラミングにこだわるべきではないと判断しました。
このあたり、「言い訳乙」というか、大分自分に都合よく解釈した感はありましたが、それでも一度距離をとったほうが精神衛生は良いと思ったので、間違えたとは思っていません。
そして私は他分野の技能を身につけることに。
しかしプログラミングを通じて身につけたスキルは一生モノ
ですが、プログラミングそのものについては、これまで学校で勉強してきた歴史や科学などと同様に「教養」として学ぶだけでも価値があると考えています。
プログラミングで求められるのはいわゆる「ロジカルシンキング」であり、これはどんな仕事をするにしても必ず求められるスキルです。
例えば、仕事上で、自分の部下に仕事の指示を出す時。
業務経験の浅い部下の場合だと、上司や職歴の長い人にとっては当たり前とされる常識も、まだまだ定着していません。
普段遣いの言葉が通じない相手に、どのように説明したら良いか、どんな手順で説明したら内容を間違えずに伝わるか、プログラミングを経験することで解決できます。
また、論理的思考力を鍛えると感情本位の行動を制御できるようになるので、ここぞという大事な局面で、冷静にかつ論理的に問題に対処できるようになれるんですね。
失敗して分かったプログラマーに求められる能力
プログラマーという職業に憧れがあったり、フリーランスで自分の武器となるスキルを身に着けたいと考えている人は確かに多いと思います。
そんなわけで、こんな長所を持っていればプログラミングで食べていく能力を身につけられるのではないか、というものについて自分の考えを挙げておきます。
その1.複雑なことをシンプルに考える能力
まず、業務システムを動かしているプログラミングは、当たり前ですが複雑です。
では複雑なものを理解するにはどうしたらいいのか。
それはずばり、細分化して1つ1つ分割して考えること。
複雑なことを単純に砕いて考えるのです。
システムにおける一つ一つのパーツとなる部分は、参考書の例題に載っているようなロジックで組まれていることもあり、着実に1つ1つ地道な作業をクリアしていくことができます。
日頃から複雑な事象を細かく詳細に書きまとめる訓練をしている人については、プログラミングの適性があるんじゃないかと思います。
その2.自ら新しいものを創作する能力
システムを動かすロジックを組むのがプログラマーの仕事です。
ですが、そのロジックとは基本的に既存のものを使って、新たなものを創造することであると思います。
最近では、ネット上にたくさんのソースコードがあがっていますから、そこからもってきて、コピー&ペーストを使うことで作ることができますよね。
ですが、それではクライアントがわざわざプログラマーやシステム会社に頼む意味がありません。
変な話、ちょっと詳しい人がいればその人にコピペを頼めば済みますから。もちろん無料or安価で。
それに、世の中には似たようなプログラムはあっても、全く同じプログラムは基本的にはないので、それを生み出すことが必要な能力なのではないかと思います。
辛抱強く、頭を十分に使って、ロジックを組み立て、トライアンドエラーを繰り返して、完成させていく。
新しいものをつくるための地道な作業に耐えられるかどうかもポイントになりそうですね。
適性はあれど「やってみたい」という気持ちは大事に
人それぞれ、どんな能力であっても適性があります。
たとえ適性がさほど高くなくても、多大な時間と努力を投資することで、極めることができると思います。
手に入れたい能力と、それの習得にかかる時間、費用などのコスト。
スキルを手に入れたいと思うのであれば、能力とコストを比較した上で、慎重に判断したほうが良いのではないかな、というのが私の考えです。
ですが、自分で挑戦してみたいと思うものがあるのであれば、可能な限り挑戦してみることがよいとも思います。
特に若い時であれば、なおさら何かにアタックしてみるほうがいいです。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、結局のところ、個人の好みや情熱があれば、それに従うほうが幸せな人生を送れるかもしれません。
多少の時間はかかっても、トライアンドエラーを繰り返しながら1つ1つを身につけていくことで得られた能力は、非常に揺るぎないものだと思うからです。
プログラミングでエンジニア転職するなら
本気で未経験からプログラマ・エンジニアへ転職を希望する人は、未経験からいきなり転職ではなく、転職サポート付きのプログラミングスクールという選択肢を検討しましょう。
理由は単純で、下記の3点が揃っているからです。
- 学習に必要な期間
- 業界の情報に精通してる
- 転職支援サービス
実務経験が全く無い状態で転職し、あえなく失敗した私のような末路を辿らないためには正確な情報収集も必要ですし、何より未経験からスキルを身につけるには、安心して学習できる環境が絶対に必要です。
以下に紹介するスクールは事前に無料相談も受け付けています。なので、学習カリキュラムや受講費用、転職支援など気になったスクールについて情報を聞いたり、自分と相性が良いかを確認できます。
プログラミングを学ぶだけでなく、転職サポートまでを視野に入れているため、未経験からのプログラマー・エンジニアのキャリアを歩みやすくなっていますので。
注意点は、プログラミングスクールは年齢制限(主に20代から30代前半まで)をしているところが多いので、一人で悩むよりもまずは無料相談することをおすすめします。
TechAcademy Pro ※完全オンライン&転職保証付き
受講期間 | 最短12週間 |
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受講費用(税込) | ¥327,800(月分割¥13,659〜支払い可能) |
受講形式 | 完全オンライン |
年齢制限 | 20代まで |
これまでは主に言語ごとにコース分けがされ、実際にコースを受講した方限定でテックアカデミーキャリアという転職支援(求人紹介)サービスを展開していました。
しかし近年では、エンジニア転職に特化&転職できなければ受講費用を全額返金する転職支援コースを開講。3ヶ月の時間を掛けてJavaという言語を学んでエンジニア転職を目指すコースになっています。
未経験からエンジニア転職のスクールを受講する場合、費用が40万円〜60万円近く掛かってしまうのですが、TechAcademyであれば完全オンラインということもあり、約30万円程で受講できるため、費用面で大分ハードルが下がります。
それでも金額は決して小さなものではないため、一度は公式サイト内にある無料説明動画を視聴して、受講から転職までのイメージを掴んで見るのが良いでしょう。
プログラマカレッジ ※無料で正社員プログラマーに転職が可能
学習期間 | 1〜3ヶ月(受講者の希望に基づく) |
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費用 | 無料(途中退校等でも一切発生しない) |
受講形式 | オフライン ※説明会はオンラインでも実施中 |
教室 | 虎ノ門(東京都) |
年齢制限 | 原則20代まで |
GEEK JOB同様、プログラマカレッジでも無料でプログラマー、ITエンジニアへのキャリアをスタートすることができます。求人先企業も、上場企業から大手企業、SES等幅広く取り揃えており、一人ひとりのニーズに対応することができます。
研修ではHTML/CSS、JavaScriptといったWebのフロント技術に加え、PHP、Javaといったプログラミング言語とMySQLというデータベースを用いて、ECサイト構築の実習を行います。
受講形式は現状オフラインのみとなっており、東京にある教室へ通えることが利用条件となります。
受講時間は最大で400時間程のため、研修期間はなかなかハードですが、基礎体力はしっかりと身につけられるでしょう。
DMM WEBCAMP(旧:WEBCAMP PRO)※未経験からITエンジニアを本気で目指す人向け
受講期間 | 最短12週間(受講期間3ヶ月) |
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受講費用(税込) | 総額¥690,800 月額¥17,050(24回分割支払い時) |
受講形式 | オフライン(対面)のみ ※ |
教室 | 新宿・渋谷(東京都) 難波(大阪) |
年齢制限 | 原則20代まで(30代以降も実績はあるが転職保証はなし) |
3ヶ月間のプログラミング学習と、スクールからの転職支援により未経験からでもエンジニアのキャリアをスタートできるのがDMM WEBCAMP。
サービス利用にかかる総費用が60万円以上と相当な金額が掛かるので、エンジニア志望者にとっては覚悟が要りますよね…。
しかしその分受け入れ先企業は、大金を支払った受講生の覚悟とポテンシャルを見込んで採用するため、始めは大変なものの中長期的にはエンジニアとして公私共に充実したライフスタイルを実現できる可能性があります。
DMM WEBCAMPでも無料相談を受け付けているため、過去の受講生がどのように費用を工面したか、どのような転職先に就職できたか等、無料相談会に登録・参加して確認するのが良いでしょう。
※新型コロナウィルスの影響を考慮し、2020年4月よりオンラインにて受講が可能になりました。
最後に:本気で転職希望なら迷わずに無料相談に行こう
プログラミングに挑戦してみたい!と考えている方は、是非とも挑戦すればいいと思います。
何度も言いますが、未経験からでもITスキルを身につける環境は十分に整っていますので、やるかやらないかを決めるのはあなた自身です。
受講から転職に掛かる費用は決して小さな額ではないため、不安に感じる人も多いでしょう。私が同じ立場なら、間違いなくビビります。
しかし、失敗したからこそ言えるのですが、エンジニア転職に単身で取り組んだ結果、仕事もお金も失った私からすると、転職支援が手厚いスクールに多少のお金を払ってでもサービスを利用する方が絶対に安全かつ早いです。
スクールにお金を払う覚悟がなくても、無料相談に行くだけで想像と現実のギャップを埋められます。なので、少しでも興味がある人は気軽に無料相談会に参加することをおすすめします。
無料相談に行くだけならそもそも失敗なんてありませんし、ビジネスモデルの関係上スクール側も強引な勧誘はできない仕組みなので、心配する必要はありません(受講費用は高額ですが、スクールが得られる利益はそこまで大きくないケースが大半です)。
私もシステム開発プログラマーへの転職は断念したけど、失敗した経験や学んだプログラミングをWebマーケターとして上手に活用し、今後もテクノロジーの勉強は続けていこうと思います。
結論から言うと、未経験からでもエンジニアになれます。
エンジニアは元々専門的なスキルがないとなることが難しい職業ですが、現代においては、プログラミングを学習できる環境が大分整ってきました。
中でも、エンジニアへの転職支援も想定したIT・プログラミングスクールも多数あるので、これからエンジニアへとキャリアチェンジしたい人にとっては朗報と言えるでしょう。
詳しく記事にまとめましたので、是非チェックしてみて下さい。