この記事で紹介している「テックキャンプ プログラミング教養」「テックブースト」は、コロナウィルスを取巻く社会情勢の変化により、2020年4月現在から教室を閉鎖しています。
どちらもオンラインによる説明会or相談会を随時受け付けていますので、相談・お申込み頂くことは可能です。
プログラミングスクールを選ぶ際、重要なのは「目的」です。
その理由は、スクールの中には転職に特化したサービスもあれば、教養としてプログラミングを学ぶものやAI・機械学習といった高度な分野を学習できるものなど、多種多様だからです。
そのため、IT業界に興味はあるけどどのスクールがどう違うのか、自分は何を選ぶべきなのか等、分からないことが多くて悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事では、数あるプログラミングスクールを比較して、あなたのキャリア選びやスキルアップの役に立てるよう、スクールごとの違いを紹介していきます。
目次
テックキャンプ(TECHCAMP)とテックブースト(Tech Boost)を比較してみた
今回扱うのは、「テックキャンプ プログラミング教養」と「テックブースト
」の2つのスクールについてです。
早速、2つのスクールの違いを比較してみました↓
項目 | テックキャンプ プログラミング教養 | テックブースト ※オフラインコース |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社div | 株式会社Branding Engineer |
教室所在地 | 東京(渋谷・新宿等) 大阪(梅田) 愛知(名古屋) | 東京(渋谷) 大阪(梅田) 宮崎(宮崎) |
費用(税込) | 入学費:¥217,800 月額費:¥21,780 ※初月は月額費無料 ※入学費は分割OK | スタンダードコース:¥126,500 ブーストコース :¥219,780 月額費:¥32,780 ※社会人の場合 |
学習内容 | Webサービス開発 Webデザイン AI(人工知能)入門 | Webアプリ開発 AI・IoT・ブロックチェーン |
学習形式 | オフライン (一部オンライン) | オフラインコース オンラインコース |
学習内容 | Webアプリ開発 Webデザイン AI・機械学習 等 | Webアプリ開発 AI・IoT・ブロックチェーン |
メンター | テックキャンプ卒業生 ※現役エンジニアもいる | 現役のエンジニア |
転職支援 | 原則無し (エンジニア転職で実施) ※卒業後に就職する人はいる | 原則無し (TechBoost Proで実施) ※卒業後に就職する人はいる |
公式サイト | テックキャンプ プログラミング教養 | テックブースト(TechBoost) |
テックキャンプとテックブーストは、どちらも拠点が東京の渋谷にあること、若いスタートアップ企業が運営していることから、一見似ていると感じる人も多いのではないでしょうか。
両者には次の点で相違点があるので、詳しく解説していきます。
- 学習内容:学べる内容の違い(Webアプリ、AI、デザイン等)
- 料金体系:料金体系もしくは実際の金額
- メンター:卒業生、学生or現役エンジニア
それぞれについて、解説していきますね。
相違点1.学習内容の違い
項目 | テックキャンプ プログラミング教養 | テックブースト ※オフラインコース |
---|---|---|
学習内容 | Webサービス開発 Webデザイン AI・機械学習 等 | Webアプリ開発 AI・IoT・ブロックチェーン |
テックキャンプとテックブーストは、どちらも学習内容としてはWebアプリ・サービス開発やAI・機械学習等に力を入れていることが分かります。
テックキャンプは以前ゲームプログラミング等もありましたが、今はなくなってますし、これからの社会で大きく関わってくる分野の学習に絞って、カリキュラムを作っているといえるでしょう。
それぞれ独自のカリキュラムとしては、テックキャンプではWebデザインを学べること、テックブーストではIoTやブロックチェーンを学習できることでしょうか。
またテックブーストでは、PHP LaravelやRuby On Railsなどのフレームワークを学習できます。これらの求人数的には決して多くないですが、将来を先取りして学習するというのは1つの考え方としてありかなと思います。
- どちらもWebアプリ、Webサービス開発とAI・機械学習といった分野では共通している。
- テックキャンプでは、Webデザインコースを学べる。
- テックブーストでは、Ruby On RailsやPHP Lalavelといった新しいフレームワークや、IoT、ブロックチェーン等の最先端技術を選んで学べる。
相違点2.料金体系の違い
項目 | テックキャンプ プログラミング教養 | テックブースト ※オフラインコース |
---|---|---|
費用(税込) | 入学費:¥217,800 月額費:¥21,780 ※初月は月額費無料 ※入学費は分割OK | スタンダードコース:¥126,500 ブーストコース :¥219,780 月額費:¥32,780 ※社会人の場合 |
料金体系の違いは、非常に重要な項目ですよね。
テックキャンプとテックブーストでは、どちらも入学金+毎月の月謝という料金体系を取っている点で共通しています。
合計金額で見ると、3ヶ月間学習をした場合、テックキャンプの方がお得に見えますね。
- どちらも「入学費+月額費」という料金体系。
- テックキャンプは初月のみ月額費が発生しないため。
- 費用面で見るとテックキャンプの方がお得だが、テックブーストのオンラインコースだと費用を抑えることができる。
相違点3.メンターの違い
項目 | テックキャンプ プログラミング教養 | テックブースト ※オフラインコース |
---|---|---|
メンター | 主にテックキャンプ卒業生 ※現役エンジニアもいる | 現役のエンジニア |
最後にメンター。メンターは学習の質に大きく関わる部分なので、非常に重要な項目になります。
ぶっちゃけ、プログラミング教育はメンター次第で入門者を潰すことも活かすこともできるくらいです(日本には、新人エンジニアを潰してばかりの「自称」ベテランも多いので、、)。
テックキャンプでは、主にスクールの卒業生(中には大学生やアルバイト等も)が中心ですが、テックブーストでは現役のエンジニアを揃えています。
ちなみに、そうは言っても僕が統括しているテックキャンプのメンターには実務やってるエンジニアもいます
— takuro (@fsl_tk) September 10, 2019
ただ彼らに求めてるものはエンジニアリングのスキルそのものではなく初心者の方を安心させられる関わり方の方です
テックキャンプのメンターが現役エンジニアにこだわらず幅広いバックグラウンドを持った人で構成しているのはそのため。
— takuro (@fsl_tk) October 20, 2019
スキルを教えるのが目的のスクールならエンジニアで揃えた方がいいんでしょうけど、僕らが教えたいのはスキルではなくマインドです。
そしてマインドはスキルよりも役にたちます。
テックキャンプは実際のところ、メンターに様々な人が在籍していますが、上記の内容がその理由のようですね。
マインド重視のテックキャンプ、技術をしっかり固めるテックブースト、とまでいうと言いすぎかもしれませんが、この2つのスクールにはコンセプトに違いがあることは理解しておくと良いかもしれません。
- プログラミング学習はメンター次第で決まると言っても過言ではない。
- テックキャンプはメンターに様々な人がいるが、主にはテックキャンプの卒業生が多い。
- テックブーストは現役エンジニアで固めている。
- 技術面をしっかりと身につけるならば、メンターはエンジニアにこだわるべし。
テックキャンプ プログラミング教養利用者の声
ここまでは、テックキャンプとテックブーストの違いを比較してきました。
更に、実際にスクールを利用した人の声を見て、実際に利用したときのイメージを膨らませていきましょう。
まずはテックキャンププログラミング教養から見ていきます。
TECH::CAMPを2ヶ月通ったおかげでプログラミングすらすら書けるようになりました!ってなる予定だったけど、現実は甘くなかったです😢
— いいださん®︎|VYONDマスター (@iida_shi) November 25, 2019
でもスクールに15万投資して僕は良かったと思ってます。
なぜなら、《卒業した》って実績があるだけで未経験でヤル気を評価してもらいエンジニアになれたので😌
すげええ。俺はTECH::CAMP卒業後翌日に受託を開始して、Webサイト制作で起業して今はスタートアップをしています。エンジニア・デザインに対してのコミュニケーションを避けてたら、今みたいな自分にあった仕事ができてなかったかも。TECH::CAMPを受けて受託始めて良かった。 https://t.co/G1naqNEzGp
— 早川晋平🎧 (@peishin914) January 13, 2017
うーん、私は実はCAMPもEXPERTも通った上での意見なのですが
— 進撃する人 (@mikasa_program) June 1, 2019
・メンターの質→確かにムラがある、プロレベルのエンジニアはいなかった(ただ優秀な人は多かった)
・教材の質→比較的わかりやすい、良いと思った
テックキャンプは実のところ、メンターの質を指摘する声がTwitter上のエンジニア等から上がっていたのですが、それでも受講生の満足度や学習を最後までやりきる体制は整っていると言えます。
確かに経験が無いばかりに回答に時間がかかる、バイト感覚の人もいるといった、ムラがある点は否定できないかもしれませんが、IT未経験から学習をはじめて最後までやりきって卒業する受講生が多いのは間違いありません。
テックブースト利用者の声
続いて、テックブーストの評判をチェックしてみます。
【スクールの選び方】
— しゅんRED💥@WEB制作&マーケティング (@syunparalel) April 17, 2020
僕は独学で挫折し、プログラミングスクールに行きました
最終的に #TechBoost に
決めた理由は
・いつでも質問が出来る(質問回数や時間に制限がなし)
・現役エンジニアがメンター
(現場の話が聞ける)
・卒業後も教室利用可能
だったからです#プログラミング初心者
午前中まるまる悩んでわからなかったエラーの原因を、ものの20分ほどで解決してくれたからtechboostのメンターさんマジで強えぇ、、、
— 龍 (@lma_bring) March 18, 2020
というか自分が弱すぎなのか、、、#techboost #プログラミング学習
【ご報告】
— つのゆか@元芸者がプログラマーを目指す (@tsunoyukahan) March 16, 2020
本格的に就活を初めて二週間とちょっと…本日内定を頂くことが出来ました!!
最初の2~3年はSESで経験を積み、その後現在外注している自社のシステムの開発をして欲しいとのこと。
スクール入学時から早めに就活を始めるよう再三アドバイスを下さったメンターの先生のお陰です😌#techboost
テックブーストでは、メンターは皆現役のエンジニアが務めていますが、こちらもカリキュラムのサポートから転職支援のアドバイスまでと、幅広く動き回ってくれていそうですね。
テックキャンプと比較すると、料金面で高いと感じるかもしれませんが、その分テックブーストは教育体制をしっかりと整えているといえるのではないでしょうか。
選ぶならどっち?
最も気になるであろう「で、どっちがいいの?」についてですが、結論から言うと「学習目的による」が答えです。
学べること・学びたい内容で決めるのが一番
テックキャンプとテックブーストは、学べる内容が似ています。例えば、「Webサービス(アプリケーション)開発」と「AI・人工知能」はどちらも学ぶことができますね。
しかし一方で、「Webデザイン」はテックキャンプのみです。
対してテックブーストは「ブロックチェーン」「IoT」といった、最先端の技術を学ぶことができます。
こればかりは、あなたが学びたい、習得したい技術にあわせて選択する他無いと言えるでしょう。
現役エンジニアのメンタリング重視ならテックブースト
プログラミングは学ぶ人間を間違えると成長速度が遅くなること、また実務や開発の現場に詳しい人がメンターかどうかで、学習の質が変わります。
何を隠そう、私は超絶クソみたいな人に教わったばかりに、エンジニア転職に失敗した過去がありましたから…(他力本願な言い方で申し訳ないですが、事実なのでこう言わせてください。。)。
そのため、できることならばメンターは現役のエンジニアである点にはこだわるべき、というのが個人的な意見です。何よりエンジニアのスキルは、最前線にいる人の情報が最も信頼性が高いです。
テックキャンプも以前はメンターの質を指摘する声がありましたが、評判等を見る限りだと、やはりピンきり感があるようです。
そのため、メンターの質にこだわるならばテックブーストの方が良いでしょう。
費用面重視ならテックキャンプも
費用面も非常にシビアに考えるべき問題ですよね。
料金的にはテックキャンプの方がお得ではあるため、テックキャンプとテックブーストの2つの内どちらか選ぶのであれば、費用面がお得なテックキャンプ、という選択もありでしょう。
ただテックブーストでは、学習後に転職を実現した人もいるので、エンジニア転職を目指すならばテックブーストもありでしょう。テックキャンプでもエンジニア転職コースはありますが、費用が高いので少しためらうかなと。。
でも最終的には自分の目的や好みを総合的に判断して選ぶことが肝心です。
最後に:初心者ほど無料体験で雰囲気を掴むべし
この記事では、テックキャンププログラミング教養とテックブーストを比較していきました。
それぞれ、内容に違いがあるため、自らの目的と予算感から、自分に適した方を選ぶことが重要です。
とはいえ、整理した情報だけでは、実際の雰囲気や学習の難易度等、分からないことも残っています。ですが、わからないことを考え続けても仕方がありません。
なので、より詳しく比較するなら説明会や相談会へ参加して、疑問点を解決した上で、自分に適した方を選ぶことが大切ですね。
結論から言うと、未経験からでもエンジニアになれます。
エンジニアは元々専門的なスキルがないとなることが難しい職業ですが、現代においては、プログラミングを学習できる環境が大分整ってきました。
中でも、エンジニアへの転職支援も想定したIT・プログラミングスクールも多数あるので、これからエンジニアへとキャリアチェンジしたい人にとっては朗報と言えるでしょう。
詳しく記事にまとめましたので、是非チェックしてみて下さい。