- Webマーケティングって何?
- Webマーケティングって具体的にどんなことするの?
- Webマーケティングって範囲が広すぎて勉強方法がわからない
上記のような悩みを持ったり境遇に置かれたりしている、いうなれば新卒でWebマーケティング担当になったような、Webマーケティング初心者向けの記事になります。
Webマーケティングについてよく知らない人でも、なんとなくでよいのでWebマーケの全体像や、Webマーケって何をするのか(目的・手法)が理解できるようにまとめたので、興味ある方はご一読下さい。
Webマーケティングの全体像それ自体がかなり広範なので、この記事では次の5つについて取り上げます。
- Webマーケティングの概要
- Webマーケティングの役割
- Webマーケティングの手法
- Webマーケティングの具体的施策
- Webマーケティングの仕事の流れ
大体こんな事するんだ!というのが分かれば理解としては十分です。
自分に足りない箇所だけ掻い摘みながら読んでみて下さい。
目次
Webマーケティングの概要
Webマーケティングとは、その名の通りWebを活用したマーケティング活動のことです。
マーケティングは大きく分けて、「分析」と「構築」を繰り返す活動になります。
分析:データから情報を読み取り仮説を打ち立てる
分析フェーズでは、いわゆる「市場」を調査したり、ターゲットとなる顧客のニーズを調べたり、将来起こりうる外的な要素を抽出して対策を打ち立てたりします。
「マーケティング」では重要なプロセスですが、「Webマーケティング」を生業としている人の場合は、あまり深く関わってこないと思うので割愛します。
構築:分析結果を元に具体的な施策へ落とし込む
構築フェーズでは、分析結果を元に施策を組み立てるフェーズです。代表的なものに「4P」という概念があります(こういう概念をフレームワークと言い、いわば思考や仕組み、ビジネスの「型」ともいうべきものです)。
4Pは商品販売戦略を構成する概念のことですが、それぞれ次のことを指します。
- 製品企画(Product)
- 価格設定(Price)
- 流通経路(Place)
- 販売促進(promotion)
名前の由来は、言うまでもなくそれぞれの頭文字の「P」から来ています。
この4つのうち、Webマーケティングでは④の販売促進をWebで行うものと思ってもらえれば大体OKです。
Webマーケティングの役割
そんなWebを使った販売促進も、具体的な取組内容は大別すると次の2つに分かれます。
- 顧客への認知拡大
- 顧客の刈取り
それぞれについて解説していきます。
その1.顧客への認知拡大
インターネットを活用して、PRしたい商品についてターゲットユーザーに広く認知してもらうことを指します。
私達が普段何かを買う時に共通していることって、何でしょうか。
それは、「その商品についてある程度の知識(例:名前や機能等)を持っていること」です。
あまり意識したことないかもしれませんが、人はそもそも自分が知らないものは買うことができません。
商品の存在を知らないという理由もあれば、その商品がどういう機能を持ち、どんな将来を自分に与えるのか分からないという理由もあります。
「商品を知らない」という壁を乗り越えるために、様々な手法を活用して消費者・ユーザーに商品を認知してもらうことが必要になります。
Webマーケティングでは、その認知活動を様々な手段を使って行います。この手段については、後ほど詳しく説明します。
その2.顧客の刈取り
購買意欲のあるユーザーを成約させることです。商品への購買意欲が高まったユーザーに買ってもらうよう仕向けることから、刈取りと呼ばれます。
言ってしまえば、インターネット上で売込み営業をするようなもの、といえば分かりやすいでしょうか。
行動心理学等を活用してユーザーの心理を理解し、セールスライティングを用いてユーザーが購買に踏み切れるような仕組みや装置の設置を行っていきます。
Webマーケティングで扱う手法
マーケティングの販売促進において、ターゲットユーザーへ商品について伝える方法はいくつか存在します。
いくつか分類の仕方がありますが、ざっくり分けると次の4つになります。
- 広告
- セールス・プロモーション
- 広報活動
- 人的販売
それぞれWebマーケティングではどんなことをするのかも、解説していきます。
ちなみに私の場合は、(なし崩し的にではありますが)①広告の専門家としてお賃金を頂いてます。
広告
インターネット広告(Web広告)にもいくつか種類があります。
リスティング、ディスプレイ、SNSを始めとした運用型広告、Yahooブランドパネル等の企業やメディアが設ける広告枠へ期間・地域等を設定して配信する広告、もしくは企業の広告枠を直接買い取って配信する純広告があります。
セールス・プロモーション
セールス・プロモーションは、その名の通り販促活動のことを指します。
ユーザーが商品購入・サービス利用してくれるようお試し価格を設定して購入ハードルを下げたり、一度使った商品をリピートしてもらえるようクーポンを配布する等が挙げられます。
他にもキャッシュバックや、効果を実感いただけなかった場合の全額返金保証サービス等も、これに該当します。
広報活動
広報活動は、実際に自社の最新情報を行政機関やメディアに提供し、ニュースとして取り上げてもらうことです。プレスリリースのことですね。
Webマーケティングでも、インターネット上のニュースメディアに取り上げてもらうことで、Webを使ったプロモーションになります。
代表的なニュースメディアと言えば、Yahoo!ニュースが一番有名でしょうか。
商品やサービスのジャンルを見極めて、その商品に興味関心を払ってくれるユーザー層が多いニュースへと情報提供することが、広報活動としては効果が見込めるのではないでしょうか。
人的販売
顧客や見込み客に直接的にアプローチします。Webマーケティングとは無縁に思われがちですが、決してそんなことはありません。
Webマーケティングで言えば、メールマガジンやLINE@、Twitter等のSNSを通じて顧客とコミュニケーションを取ることが該当します。
なんだかんだで、人対人のコミュニケーションを通じて、人は動くのですから。
Webマーケティングで取り組む3つの具体的施策
Webマーケティングで行うことは、大きく分けて次の3つです。
- 集客施策(ユーザーを自社サイトやECページへ集客する)
- 接客施策(集客したページでユーザーに様々な価値を与える)
- 再来訪施策(以前訪問してくれたユーザーを再度誘導する)
それぞれについても紹介していきますね。
また、Webマーケティングでは専門用語も頻繁に使います。新米担当者にまず覚えて欲しい用語をまとめた記事もあるので、こちらも併せてチェックしてみて下さい。
その1.集客施策
インターネット上のユーザーを、自社サイトへと集める施策です。これが一番イメージしやすいでしょうか。
具体的には、Googleのリスティング広告やディスプレイ広告、facebook広告等を使います。
どういったターゲットに対して、どういう配信方法が最適なのか仮設を立てた上で、適切なプラットフォームに配信するのが理想です。
ただ会社によっては、始めのうちは最初から利用する広告プラットフォームが決まってるケースが多いかも。
新人のうちは、上から指示のあった広告媒体で運用するところから始まりますね、おそらく。
CTR(クリック率)やCV(成約数)、CPA(顧客獲得単価)など、広告の効果を分析する指標をたくさん使うので、まずはそこから覚えていくことになります。
その2.接客施策
集めたいページに集客したユーザーを誘導し、そこでユーザーに情報提供します。
このとき大事になるのが、ページコンテンツ内容やページの使いやすさです。
ユーザーに与える情報というのは、ノウハウや知識ベースのものあれば、ユーザーの感情に響くようなことの2つに分けられ、どちらも重要になります。
また情報の内容だけでなく、ページの使いやすさ、文字の読みやすさ(読みにくさ)といった部分も同じくらい大事です。
使いにくい、読みにくいページだと、ユーザー体験を損なってしまい、悪いイメージを持たれてしまうリスクがあります。
時々、スマートフォンから入ってくるお客さんが多いにもかかわらず、スマートフォンで見たら壊滅的にページが読みづらいといった事例もあるので、なかなか要注意です…。
その3.再訪問施策
訪問したものの、何らかの理由で離脱してしまったユーザーを、もう一度自社サイトへ集めるための施策です。
ECサイト(Web上でショッピングできるサイト)では、基本的に新しいお客さん1人につき、少なくても最低2回以上買い物をしてもらえわないと、大抵の場合、利益が出せません。
なので、いかに集客したお客さんにリピートしてもらうかが、事業として非常に重要になってきます。一見さんお断りではなく、一見さんに何回も来てもらって、ヘビーユーザーになってもらうことがマストです。
具体的には、リマーケティング、リターゲティング広告という、以前訪問したユーザーさんを追跡する広告を用いたり、メールマガジンに登録してくれたユーザーさんにメルマガを送ったりして、再訪問を促します。
Webマーケティングの流れ:企画から施策実施までのPDCA
Webマーケティングの仕事における大きな流れを知ることで、自分がいまどの工程のどの仕事を担っているのかが分かるようになります。
そうすると、自身の仕事の有用性について、しっかりと認識できるようになるでしょう。
1.PR企画立案・プランニング(Plan)
認知拡大・商品販売のためのプロモーションをどのように行うか、企画・立案します。その前段階として、様々な調査結果などのデータを活用します。
そして、企画書に落とし込み、実際にクライアントへ提案したりします。
企画書を書く時の注意点なんかも以前紹介しているので、気になる方はどうぞ。
2.施策の実施(Do)
企画したプロモーション施策を実際に取り組みます。広告の運用もそうですが、クライアントから預かった大切な予算を使うため、緊張感も高まります…。
3.施策結果の分析(Check)
広告の効果測定や、Googleアナリティクスを用いたWebアクセス解析を通じて、施策のデータを分析します。
4.次の施策へ繋げる(Action)
分析の結果から得られたデータを元に、次の施策を企画・立案し、プロモーションを行っていきます。
こうして、PDCAサイクルをガンガン回しながら、売上げアップやブランディングに取り組んでいくのがWebマーケティングの仕事の流れになります。
補足:Webマーケティングを学ぶなら
以上が、Webマーケティング業務をベースにある考え方や実際に取り組む仕事の概要になります。
Webマーケティングでは様々なことができますが、その分範囲はとても膨大でやることも多いです。そのため、仕事の中で触れられるのはWebマーケティングの中でも一部だけに留まる人も多いのではないでしょうか。
そんなWebマーケティングをどのように学べばよいか、ニーズ別にまとめてみました。
全体像を捉えるならデジタルワークショップ一択
Webマーケティングの全体像について、知識を体系的に身につけるならば、Google公認のデジタルワークショップが一番オススメです。
Webマーケティングについて過不足なく、いつでもどこでも、しかも無料で視聴&受講できます。書籍を買わずとも、これ1つでほぼ全体を網羅できるくらい。
実際に受けてみたレビューもあるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
自分で実践するならブログ運営が一番
マーケティングの考え方やPDCAの回し方、具体的にはコンテンツSEOやアクセス解析を実践するなら、自分でブログを開設して運営するのが良いでしょう。
ただ、未経験の状態でやるよりかは、実務を多少経験してからでも遅くはありません。
またWeb広告などは自分自身の予算だけでは苦しい面が大きいため、基本的にはコンテンツ制作、アクセス解析等に留まるでしょう。
ただ、運営者自身にコンテンツ(人に価値を与えられるような何か)がある場合には、自身でメルマガに取り組んでみたり、実際に商品を販売したりすることもできます。
積極的に自分のことを発信することで、副業に留まることなく、それが本業→独立→会社設立へとつながる可能性も全くのゼロではありませんので、やって見る価値は十分にありますね。
未経験OKの求人なら直接応募して現場で実務を経験できる
若い年齢であれば未経験OKの求人に応募して、そのまま企業のWebマーケターになる、という選択肢もあるでしょう。
雇用身分にとらわれない、将来フリーランスになりたい考えているなら、派遣エージェントも活用も十分選択肢に入れられます。
こちらの記事で紹介している派遣サービスは紹介予定派遣の求人も紹介しているため、正社員希望の要望を伝えれば、始めは派遣でも将来は正社員になれる求人を見つけられるかも知れません。
また、転職エージェントの中には、業界に詳しいところとそうでないところがあります。変化の激しいWeb業界については、ぜひWeb業界に詳しいエージェントを活用することをおすすめします。
まとめ
大分話が細かくなってしまったので、もう一度まとめ直しますね。
Webマーケティングとは、
- 製品企画(Product)
- 価格設定(Price)
- 流通経路(Place)
- 販売促進(promotion)
このうち、④の販売促進をWebで行う活動に該当します。
Webにおける販促活動の役割は大きく分けて、次の2つに分別されます。
- 顧客への認知拡大
- 顧客の刈取り
これがWebマーケティングの大枠です。
更に細かく見ていくと、Webマーケティングでユーザーへメッセージを伝える手法は、次の4つです。
- 広告(運用型広告、純広告等)
- セールス・プロモーション(クーポン、キャッシュバックサービス等)
- 広報活動(パブリシティ)
- 人的販売(SNS等でのコミュニケーション)
数々の手法をもちいて、Webマーケティングでは主に次の施策を行います。
- 集客施策(ユーザーを自社サイトやECページへ集客する)
- 接客施策(集客したページでユーザーに様々な価値を与える)
- 再来訪施策(以前訪問してくれたユーザーを再度誘導する)
最後に仕事の流れですが、WebマーケティングにおけるPDCAサイクルは次のとおりです。
- PR企画立案・プランニング:Plan
- 施策の実施:Do
- 施策結果の分析:Check
- 次の施策へ繋げる:Action
これで、Webマーケティングの全体像から細かいところまで、大方把握できたかなと思います。
最後に:今後Webマーケティングを必要とする組織は増える
日々テクノロジーは進歩し続けているため、インターネット広告の市場は今後も広がり続けています。電通のデータによると、2005年から2018年にかけて国内におけるインターネット広告費が約4倍以上伸びており、今後しばらくインターネット広告市場は伸び続けると考えられます。
そのため、これからWebマーケティングへの知見や理解が深い人材の価値が上がっていく可能性は高いと考えられます。
会社員であればそれが必ずしも給与面に反映されるかは別の問題ですが、人や組織が解決したいと悩んでいる問題を解消できる人材は、いつでも引く手数多になり食いっぱぐれることはなくなるでしょう。
それが現代では、ITやマーケティングの分野が該当すると、私は考えています(さらにマーケティングは、こうした市場価値が高いと判断できるものを見抜く力を養うことができます)。
なので、Webマーケティングへの理解を深めて、ぜひとも市場価値の高い人材が増えていけば、経済的に幸せになれるんじゃないでしょうか。
というわけで、明日からのWebマーケティングのお仕事頑張ってください♪
- Webマーケターとして活躍したい!
- Webマーケティングを用いて更にキャリアアップしたい!
- 未経験だけどWebマーケティングに挑戦したい?
Webマーケターに興味を持ち、更に実務を積んで今よりもさらに上流の仕事につきたいと考えるなら、転職の専門家であるエージェントを活用していましょう。
特に、転職経験が少ない人や、転職初心者であれば、転職支援サービスを使うことで、企業が転職希望者に求めていることが分かります。
人生における重大な決断である転職を失敗させないために、良質なエージェントを活用して、キャリアップに挑戦してみませんか?