転職・働き方

ベテラン声優、大塚明夫氏の著書『声優魂』は就職・転職に悩む人におすすめ!

ここ数年の日本において、声優という職業への羨望はすさまじいものがありますよね。

声優志望者向けの専門学校のCMなどもテレビでよく見かけますし。

そんな中、声優の大塚明夫さんによる著書「声優魂」が、ネット上だったり本屋で話題の図書として紹介されていたので、手にとって読んでみました。

全体の感想としては、声優志望者だけでなく、これから就職する人、自分の職業選択を迷われている方や、一度就職したものの、これで本当に良いのかわからないといった、就職・転職に悩む人におすすめできる書籍です。

内容を、少しだけ紹介したいと思います。

 

大塚明夫さんといえば?

アニメやマンガ、更には洋画に詳しい方なら誰もがその声を聞いたことがあると思います。

2016年現在、マウスプロモーション所属のベテランの声優さんです。

出演されている作品も多く、『攻殻機動隊』シリーズのバトー役、『メタルギア・ソリッド』のスネーク役、『るろうに剣心』の鵜堂刃衛役などで有名ですよね。

洋画の吹き替えでも、ニコラス・ケイジやスティーブン・セガール、アントニオ・バンデラスといった有名なハリウッドスターの吹き替えを担当されており、映画の中でその声を拝聴できます。テレビ朝日系の『日曜洋画劇場』のナレーションも担当されています。

出演作品や経歴については、wikipedia等を参照されるとよく分かるかと思います。

 

『声優魂』について

2015年3月に星海社から販売された新書で、大塚さんのこれまでの経歴や、声優業界の現状、そして、これから声優を目指そうとしている若者に向けたメッセージなどが記されています。

おそらく一番インパクトがあるのは、

 

声優だけはやめておけ

 

と大塚さんが一貫して主張されているところでしょうか。

声優業界の第一線で、現在もなお前線で働かれている大塚さんが、なぜ上記のようなことを述べるのか。

その理由も本書の中できちんと紹介されています(本記事では触れません)。

 

読んだ感想・おすすめの理由とか

ここからは、私が読んでいて印象に残った箇所、つまり声優志望者だけでなく、就職や転職に悩む人にも読む価値がある箇所でしたので、その辺をご紹介できたらと思います。

 

自分の活動目的や動機(モチベーション)が何か知ることの意義

voice-actor-boy-shout仕事に何を求めるか?お金か、やりがいか、情熱を持てるものはなに?

 

大塚さんが伝えたいメッセージの中でも、一番印象に会ったのは次の言葉でした。

p184 「演じたいのか、ちやほやされたいのか、自分のモチベーションを見極めろ

自分が何故その仕事をしたいのかという、「自分が心の底で、本当に一番望んでいること」を明らかにせよという主張が、私の中では一番響きました。

とはいえ、「仕事に対する自分のモチベーションって何だ?」とも思うわけです。

本書では、大塚さんは以下のような事例を紹介しています。

 

p189 昔うちの事務所に所属していた声優で、面白い男の子がいました。彼は、 「僕は役者なんて別になりたくありません。僕は女の子にとにかくモテたいんです。顔は二枚目じゃないけど声はいいから、キャーキャー言われる手段として声優という仕事を選びました」 と、マネージャーにはっきり宣言していたのです。 (略) 結局彼はうまく人気が伸びず事務所を辞めてしまったのですが、そのときも、マネージャーともどもすっきりしたものでした。目的があってこの世界に来て、その目的が達成できないとわかったから辞める。とても明快です。本人だって納得してこの世界を去りました。(P189-190)

 

こちらは、読んでいて結構意外でした。声優になりたい人って、基本的にみんなアニメに関わりたいと思う人が多いものかと思っていたので、人気者になりたいという理由の人もいるのだなぁ、ちょっと思いがけないところを突かれた感じでした。

建前と本音を使い分ける日本社会では、事例の男性のように本音を述べることもなかなか難しいことだと思いますが、それでもホントのことを相手に伝えるほうが、結果的には相手にとっても自分にとってもためになるってことですよね。

 

自分の欲望と向き合うには

さらに、仕事に対するモチベーションについて、「自分が望んでいること」とは基本的にどんなものでもかまわない、ただし、自分自身の「正直な欲望」であることが条件であると、大塚さんは指摘しています(この正直な欲望とは、情熱と言い換えても良いのかもしれないですね)。

 

自分の欲望を知るためには、まずは自分の心に素直になるしか方法はありません。

 

集団の中で生活していると、自分自身を抑圧してしまう事も多く、さらに幼い頃から自分を殺して周囲に迎合して生きてきた人の場合、大人になって自分がどうありたいかが分からない、という人も結構多いと思います(結構自分を偽っている人も多いのではないでしょうか)。

 

ただ、どんな人でも何かしら望んでいることや喜びはあると思うので、常識とか世間体といったものを一旦全て廃して、まずは自分が望むことを、過去を振り返りながらひたすら書き殴っていくことで、何かを見つけられるかもしれません。

 

また、自分のことを理解してくれる一部の友人・知人や、自分の悩みを打ち明けられる人と、腹を割って話すことで、何か気づくことがあるかもしれません。

 

また、それでも自分のモチベーションなんざ分かんねぇよという人も多いと思います。

 

そういう時は、自分の軸を探すため、もしくは作るようなつもりになって、旅に出るなり、アルバイトしてみるなり、ボランティアに参加してみるなりと、何かしらの行動が必要になってきます。

 

手前の話ですが、私自身も、フィリピンに滞在して生活してみることで、自分がもっと旅に出てみたいという願望を持っていることに気づいたり、ブログを書いてみたことで、自分から何かを発信し文章なり画像を創りあげたりすることに、自身の喜びをもっているのだと気がつきました。

 

また、私の知人のWEBクリエイターの方は、ひたすらWEBの知識に触れることが好きで、それに関わり続けて、その素晴らしさを人にを伝えたいということで、WEBプランナーという仕事を選択されています。

 

 

まとめ:職業の選択とは”生き方の選択”である

whats-your-job仕事における自分のモチベーションは何か?人との接客とか?

 

大塚さんの役者という職業に対する考えが述べられている箇所もあります。

役者の看板は己の名前のみです。しくじろうがうまくいこうが、すべては「大塚明夫がやったこと」として残される。役者をやっていればけなされることもたくさんあります。「○○会社の社員」ではなく、「大塚明夫」自身としてけなされるのは人によっては辛いことです。でも私はそっちの方がいい。その方が楽しくのびのびと生きられるのだ(略)。(p55)

こうしたメッセージを含め、大塚さんは本書の中で、役者とは「生き方」であるといっています。ストイックな生き様を感じられる箇所ですね。この辺りは、もはや個人の性格や価値観次第だと思います。

 

そして、これは何も役者に限った話ではなく、すべての職業選択は、結局のところ「生き方の選択」なのではないでしょうか。

 

大塚さんであれば、自分という看板を背負って1人の役者として演じることにモチベーションを見出しています。

では、自分(あなた自身)は望んでいることは何でしょうか。

 

超大金持ちになりたいことか。

人気ものになって、周囲からチヤホヤされたいことか。

幸せな家族や子どもをたくさん育てたいことか。

お金よりも、自分のもつ技術が人に喜んでもらえることか。

旅をするように住む場所を転々と変えて生きることか。

それとも、普通の会社員となり育った地元でささやかな日常を静かに暮らすことか。

 

私は、上記のような生き方を実現するための手段として、「職業」は位置づけられていると考えています。
日本では、どうしても金八先生とかGTOとか踊る大捜査線とかを見ると、(確かに素敵な作品ではありますが)どうもその職業の部分的なところだけしかスポットライトを当てられていないために、「先生になりたい」「警察になりたい」という、職業がゴール地点になってしまう人が多いように思えます。

 

もちろん、仕事内容自体が好きであればそれはそれでいいと思うのですが、職業選択時の動機が「自分の目指すべき人生(生き方)を達成するための方法」として考えるのであれば、あまり職業そのものに囚われない方がよいかもしれません。

 

職業選択というものを、多様な軸で考えられるきっかけとなる良い書籍でした。

 

ABOUT ME
HaraKit
大阪在住のWebマーケター。20代後半からWeb業界入りし、IT・マーケティングを身につければ、たとえ遅咲きでも人生・キャリアをやり直せることを証明すべく、日々情報発信中です。
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