とよく悩まれる方が私の周りにいらっしゃいます。
気持ちはわかるんですが、結論から言うとこういう人って「考えてる」んじゃくて、単純に「悩んでる」だけの人が多い印象があります。
しかし当の本人はどうにかしたいと願っているので、まだなんとかなるだろうとは思いますけどね。この記事にたどり着いた人は、心当たりのある人が多いのかもしれませんが、いかがでしょうか。
というわけで、「考える」と「悩む」の違いをはっきりさせた上で、「考えて動けない」人に足りないものは何かを解説します。
この記事をきっかけに、自らの習慣を再考する、「考えて行動に移す」習慣作りの手助けになれば幸いです。
目次
考えるとは
かんが・える かんがへる [4][3] 【考える・勘▽える】① 物事について、論理的に筋道を追って答えを出そうとする。思考する。 「いくら-・えても解けない問題」② さまざまなことを材料として結論・判断・評価などを導き出そうとする。 「転勤の件は少々-・えさせて下さい」 「子供の将来を-・えて厳しく育てる」③ (形容詞・形容動詞の連用形に付いて)それが…である、という感情や評価をもつ。…だと感ずる。 「あまり堅苦しく-・えないで下さい」 「一度の失敗を重大に-・えなくてもよい」④ 結論を出すための材料の一つとみなす。 「相手の都合を-・えると無理は言えない」 「道の混雑を-・えて早めに出る」⑤ 計画する。意図する。 「人員削減を-・えている」⑥ 工夫して新しいものを作る。 「この機械を-・えた人は天才だ」 「いいことを-・えた」⑦ 罪を問いただす。処罰する。 「(閻魔(えんま)ノ庁デ)-・へられつる事ども、ありつる有様/宇治拾遺 8」⑧ 比較検討や占いの結果に基づいて判断する。 「宿曜の賢き、道の人に-・へさせ給ふにも/源氏 桐壺」 → 思う(補説欄)
いくつか意味はありますが、何かを成すために思考して、考えたことをもとに判断する、決断する、結論を出すなど、方向性を示す使われ方をします。
その結果何かしらの成果物を生産することもあれば、何もしないこともあります。
すなわち、思考した結果、自らの意思を行動に落とし込むことこそが「考える」ことに含まれます。考えるとは、意思決定のプロセスなんですね。
悩むとは
なや・む [2] 【悩む】① 結論が出せなくて苦しむ。思いわずらう。 「将来について-・む」 「家庭内のもめごとに-・む」 「人生の意義について-・む」② 肉体的な苦痛で苦しむ。病む。 「持病の神経痛に-・む」 「わらは病みに久しう-・み給ひて/源氏 賢木」③ 動作の進行がうまくいかなくて苦しむ。 「のび-・む」 「行き-・む」 「安けくもなく-・み来て/万葉集 3694」
一方で悩むとは、思考はするものの、何か「判断する」ことができず、問題が堂々巡りしている状態。
本人は頭使った気になっていますが、アウトプットは何もないので、第2者目線でいえば本当に何も変わっていないも同然です。
考えすぎて動けない人に足りないもの
ずばりこちらです。
- 目標・ゴール(理想の自分)
- 適切な行動方針
- 正しい知識・知恵
- 実際の行動・アクション
①目標・ゴール
まず自分にとっての①が何かを明らかにすることです。
ここは正直なんでもいいです。立派なことを言える必要はありません。
大半の人は、
- 金稼いで仕事辞めたい
- 海外旅行して遊びたい
- パートナーと結婚したい
- 家族持って幸せに暮らしたい
- 最期に布団の上で皆に見守られながら往生したい
ぐらいのものでしょうし、自分が心の底から望んでいると思うならそれでOK。
立派なこと言えなくても、自らの欲望から目をそらさず、自分がどうなりたいのか素直な気持ちで向き合えることの方が、他者にも自分にも余程誠実です(ただし相手を必要以上に傷つける意図があるものは例外)。
②適切な行動方針
次に①に到達するために必要な行動方針や計画です。
これが間違えることは、「登山する山を間違える」のと同じで、後になればなるほど取り返しがつかなくなるので要注意。
間違えないためには、時分が登りたい山を既に登っている人から知見を得ることです。
③正しい知識・知恵
②を行うための知識や知恵も必要です。
ここは登山に例えれば、「登る方法」「必要な道具」「立ちはだかる試練」「登る時のリスク」といったところでしょうか。
これらについても正しい知識がないと、志半ばで昇天したり、必要以上に時間と労力をかけてしまいジリ貧になる、といったリスクが起こり得ます。
④行動
そして最後、①②③を踏まえて実際にアクションを起こすこと。
ここまで来ていて、「でも」「だって」といって行動しない人も、割といらっしゃる印象です。
ここまで来てやらないともったいないとは思いますが、ここまで来たからこそ「やっぱ自分にはできない」と決断する人もいらっしゃるでしょう。
ただ、本気で現状をどうにかしたいと思うのならば、「賽は投げられた」とルビコン川を超える覚悟を決めて、飛び込む他ないでしょう。
結論:悩む人は①②③④のいずれかが足りない
悩んでばかりの人はどれかが欠けています。
自分に「考えすぎて動けない」と悩む人は、心当たりがあるのではないでしょうか。
自分の欲望と向き合うことがスタート時点
もちろん自分が何したいか、何を成し遂げたいか分からなくたってOKです。
世の中、自分が何をしたいのか分かる人の方がむしろ少数派で、それこそ一人一人が「人生哲学」とか「経営ビジョン」とか語られる方が、正直異常だと思いますから。
どちらかというと、まだ「○○さんを支援したい」という人の方が多い気もしますし。
大切なことは、「自分の欲望に素直になること」で、全てはここから始まります。
他者は欺けても、自らを欺くことは決してできません。
解決策:活路は自分の「外」に見出そう
「考えすぎて動けない」人は、自分の頭の中で全て完結しようとしてる人が多い。
解決するためには、自分の「外」に活路を見出すことです。それは自分のメンターであったり、知人であったり、技術書であったりします。
自分の頭で5分考えて分からなければ、自分の中に解決方法はほぼありません。
一人で1日考えて分からなかったことが、人に聞いたら2分で解決ということは、洒落になりませんが日常のいたるところで起こっていますから(特にWeb系職種であればなおさら…)。
最後に
人間ってのは、知らないことは想像することも定義付けすることもできない生き物なので、知ってることと知らないことの間には天と地ほどの間がある。
目標や将来がわからないって人は、単純に自分の理想に近い人のことを知らないだけで、行動不足、情報収集不足ってことが多い気がする。さっさと動け
— HaraKit@SEM (@Mrktr_harakit) 2018年5月10日
考えすぎて動けない…、でも二酸化炭素クリエイターから卒業したいというなら…
まずは現状をしっかり認識することが肝心です。
自分が将来どうなりたいのか向き合うことが大事です。
それを踏まえた上で、自分に足りないものを探すことが必要になります。
自分で考えられなければ、外の世界に飛び出して情報収取することも必要です。
あなたに必要のは、悩むことではなく考えること。
考えることとは「決断する」「判断する」、そして、知るために「行動する」ことです。
いつまで「考える」ことを言い訳にして、何もしないでいるつもりですか???