地方出身で、大学・社会人デビューをきっかけに東京・大阪等の都市部に出た人のうち、一定の割合で「地元に信頼できる友達なんていない…」と感じてる人がいると思っています。
しかし一方で、仲が良いわけでもない昔の同級生がfacebookで同級生同士で結婚報告したり、旅行に出かけていたりしてるのを見ると、大なり小なり寂しく感じるでしょう。
多分、日々の仕事に忙殺される中で疲れを感じ、すこし忙しさから避けたい思いから、昔のことを思い出してるんだと思います。
不思議ですよね。別に特別信頼してる、仲がいいわけでもないのに、自分がかつての人間関係に入ってないことを認めると、どこかモヤモヤした感情が残ってしまう。
私はどちらかと言うと、かつての地元に未練はないので平気なんですが、それでもたまに昔を思い出すことがあります。なので、平気といいつつもどこかで未練を感じてたのかも知れません。
ですが、多少思い出しはしても、自ら戻る必然性はないことは確信しているので、もう二度と戻ることはないでしょう。
私も東京・大阪に出たおかげで、自分に正直に生きられるようになったので、地元に友達はいなくとも、結構幸せは感じています。
この記事では、かつての自分の同様に、地元に友達がいないことについて、少し思ったことがある、悩んだことがある人向けに書いてみました。
地元に帰っても友達がいない私はおかしいのか?
生まれ育った場所に私の居場所なんてないのかな?
過去に縛られてる自分が嫌だ。どうしたらいいの?
そんな悩みや苦しみを感じてる人に読んでもらえると嬉しいです。
目次
地元の人間関係を決める1番の要素は親である
子どもにとって地元の友達が強固な関係になる理由って、単純に親の仕事により住む場所が選べないからなんですよね。
大半の家庭では、親の仕事の関係で居住地が決まり、そこから通える範囲で学校を選び通学します。
要するに、子どもに選択の余地って殆どないんですよ。地元の人間関係については(もちろん高等教育に近づくにつれて、自分の学力次第で選べる選択肢は増えます)。
なので、そもそも自分と意気投合する人間関係ができるかどうかはギャンブルのようなものです。
成人式とか同窓会の誘いも基本的に強制ではないので、本当に地元にこだわる理由って無いんですよね。それに本当に会いたい友人がいるなら、別に地元以外でも会うことはできるはずですし。
経済的に独立すれば新しい人間関係は自由に作れる
社会人になれば、自分で稼いで生活する人が大半です。それができれば、自分の時間は自由に使うことができるようになります。
普段はちゃんと仕事をしつつも、プライベートな休日は自分の好きなこと、興味のあることに時間を割くといったライフスタイルを実現できます。
私の周りにも、社会人になってから、いわゆる男性同士の恋愛ジャンルの同人活動に精を出してる方が数名おり、内容は詳しく分かりませんが傍から見ていてすごく楽しそうに活動していました。
その方たちは皆地元が都市部ではないですが、特に地元に居場所を求めてる感じはなく、「今を生きているなぁ」と好印象を持てました。ちなみに出会ったきっかけはTwitterやPixivといったインターネットサービスだったそうです。
私も大阪に来てしばらくは、かつての人間関係に固執した時期が一定期間ありました。ですが今では特に気にせず、価値観を相互理解できる方達のものとで平凡に暮らせています。
まああれですね、同じ趣味を持つ者同士は、スタンド使いと同様にお互い惹かれ合うのかもしれません。
しかし新しい人間関係を創ることは決して楽ではない
社会人になれば自由に人間関係を作れるとはいうものの、とはいえ新しい人間関係を創ることは決して楽ではありません。
理由はいくつかあります。
人間関係構築には主体性が必要
まず、個人に主体性が求められます。
つまり、自分が必要としなければ動こうとも思えないし、逆に失敗することを恐れても、何もできません。
それに、誰かに強制されるべきことでもないですしね。
新しい人間関係を作ろうと思うなら、「なぜ新しい人間関係を作りたいか」はしっかり考えないと、徒労に終わる事が多いです。
世の中には悪質な人(特にMLM関係者)も結構いる
自分で新しい人間関係を作ろうと、外で行ってるコミュニティ等に参加すると出てくるのが、宗教やネットワークビジネスを始めとした人たちです。
この人たちは、自分たちの親から命令を受けたり、自分の借金を返すためにはした金を稼ぐべく、大したビジョンもないくせに多くの人に迷惑をかけます。
副業として個人でやるのは勝手なのですが、一番ひどいのは自分たちと同じ販売員勧誘をしてくる集団ですね。
特にネットワークビジネス関係者は、地方や田舎出身で都市部に友達がいない人をターゲットにしているので、本当に注意すべきです。
ネットワークビジネスはそもそも仕組み上儲かることが難しく、正直なところ時間と労力を無駄にするだけなので、絶対に関わらない方が良いですね。
他者と打ち解けるためには共通言語が必要
そして、人間関係の構築には共通言語が必要不可欠です。共通言語とは、英語やドイツ語のような言語のことではなく、「会話ができるテーマ・話題」のことです。
大学とかでもそうですが、話題のアニメやAppleの最新ガジェット等、何か共通する興味関心ごとや属性をきっかけに、人間関係ってできてきます。
そして地元から都会の大学とかに出てわかるのは、人間関係を0→1にするのって思いの外大変だったことですね。
他者に自己紹介をするためにも、自分の好きなことや情熱を持てること、1時間以上会話ができるぞって思えるネタは、掘り起こしておいた方がいいです。
そうすることで「○○といったら君だよね!」と覚えてもらえるし、話題にも事欠かなくなるでしょうし。
最後に:地元に友達がいないことは恥ではない
私がこの記事を通じて伝えたいのは、地元に友だちがいないことは決しておかしなことはない、ということ。もちろん恥でもありません。
確かに新しい人間関係を構築するのは決して楽ではないですが、経済的に自立して自分の気持に正直になり、好きなことや情熱を持てることに取り組むめれば、自ずと新しい人間関係は作れます。
過去を懐かしむことを止めはしませんが、残念ながら過去は変えられません。
地元に友達がいないことにコンプレックスを抱くならば、自分正直な気持ちと情熱を持てることに目を向ければ、新しい人間関係を築くことは十分可能です。
あと過去にしがみつきやすい人は、facebookやmixi等、昔の人間関係に繋がるものはシャットアウト(見ないかアカウント削除)した方がおすすめですね。
どんなに断ち切ったとしても、些細なことがきっかけで、人は過去に引きずられますので。