転職ノウハウと豆知識

エンジニアやプログラマーは将来食いっぱぐれない職業なのか?

食いっぱぐれない職業としてのエンジニア
  • どうせ就職するなら「手に職」を付けたいなぁ。
  • エンジニアって食いっぱぐれなさそう…!

正社員のサラリーマンとして就職してもフリーターを長年続けていても、将来への展望が切り開けないなぁ…と悩んでいたところに「エンジニア」という職業への転職を考え始めた人向けの内容です。

ここ数年で、エンジニアを志望する方が私の周りでも非常に増えてきました(私もかつて、初めて転職したとき、手に職をつけて食いっぱぐれたくないなと思って、エンジニア転職を志してプログラミングに取り組んだ時期もありました)。

その1、2年後ぐらいからプログラミングスクールも目立つようになり、エンジニア転職志望者が急増してきました。そうなると必然的に、

ちょっ、エンジニア増え過ぎじゃね…?将来は食いっぱぐれないかな、大丈夫…?

と不安になる人が増えるのは当然の結果です。

そんな、「エンジニア人気だけど、ここまで増えてくると将来本当に食っていけるの?」と感じる疑問について、考えていきたいと思います。

そもそも食いっぱぐれない職業に共通する要素とは?

そもそも、俗に言う「食いっぱぐれない」職業ってどんなものが考えられるでしょうか?

数ある職業の中でも、考えてみればいくつか出てくるかと思いますが、ここでは食いっぱぐれにくい職業が持つ特徴について、整理してみたいと思います。

食いっぱぐれにくい職業の要素
  1. 専門性が(非常に)高い
  2. 誰も人がやりたがらない

整理する…といっても、出てきたのはこの2つだけでした。。

それぞれについて解説していきます。

その1.専門性が(非常に)高い仕事

専門性が非常に高い職業

まず一つは、「専門性が(非常に)高い」ものです。

これはつまり、ある特定分野において優れた知識や経験・技術を持ち合わせていなければ、そもそも仕事ができないからです。

例えば、医者や弁護士、大学の教授等がそうですよね。

その職業につくまでに資格取得が必要であったり、大学受験もただでさえ狭き門にもか関わらず、その最難関学部を受験し合格する必要があるなど、職業に就くこと自体がハード。

他にも、プロジェクトマネジメントやコンサルタントといった、企業活動の現場を統括したり、数々の経営者を相手にビジネスしたりしてきた方も、労働市場においては非常に希少な存在です。

 

エンジニアもITやWebを始めとした専門的な技術が求められるため、専門性の高い職業という認識に間違いはありません。

その最も際立った人たちが、人工知能やブロックチェーンといった高度な技術を取扱うAIエンジニアや、データサイエンティストと呼ばれるデータ分析のスペシャリストといえます。

その2.誰も人がやりたがらない仕事

人がやりたがらない職業

もう一つは、「誰も人がやりたがらない仕事」です。

これは言うまでもなく、職場環境や文化への適応が難しいとか、心身ともに無傷では済まない仕事等が当てはまります。よく「3K(汚い、臭い、キツいの頭文字)」なんて言葉も見聞きしますし。

代表例だと、鳶職や大工、配管工、自動車整備士、トラックのドライバー(運送屋)などが考えられます(該当職種の方がいらっしゃったら、すみません)。

体力的なキツさや職業に就いてる人々の気性(いわゆる、ガテン系)などもあり、一般の社会人にとっては最初の段階で挫かれてしまうこともあるかもしれません。

 

そして得てして、こうした仕事の一部は社会の重要なインフラを担っていることも多く、中には溶接技術や電気工事といった、エンジニア要素のある技術力が必要な職業もあります。

IT/Web分野のエンジニアに限って言えば、いわゆる「デスマーチ」「炎上案件」と呼ばれるようなプロジェクトに参加することになると、ひたすら仕事に追われクライアントや上司に詰められるなど、地獄を見ることもあります。。

むしろ、つい最近までのエンジニアの職業イメージは、デスマーチや炎上案件に追われるようなものが一般的だったのではないでしょうか。今でも「IT土方」って言われてますし。

  1. 食いっぱぐれない仕事の要素は、「専門性が高い」か「誰もやりたがらない」仕事。
  2. 実はエンジニア/プログラマーは、この2つの要素をどちらも持っている。

エンジニアは将来食いっぱぐれない職業かは本当?

以上のように、エンジニアって実は「専門性の高い仕事」と「誰もやりたがらない仕事」という2つの要素を含んでいます

よって、エンジニアは「食いっぱぐれにくい」職業と認識されており、実際に食いっぱぐれにくい職業の部類だといえるのではないでしょうか。

給与が高いのは労働市場に不足しているから

エンジニアが他の職業と比較して年収が高めなのは、食いっぱぐれない職業の2つの要素がある故か、労働力がそもそも少なかったことが挙げられます。

企業は多少お金を積んでも、採用したい人物にはお金はかけます。なぜなら、高いお金を掛けて採用したとしても、採用した人間がそれ以上に高い売上を出すことができれば、結果的に企業は儲かるからです。

そのため、人手不足であるエンジニアに転職できれば、高い給与水準が期待できたのは事実でしょう。

しかし最新技術を取り入れなければ寿命は訪れる


しかしそれでも、IT/Web業界は変化が非常に早く、数年前にやったことが全く通用しなくなること、培ってきたスキルが使われなくなるといったこともあります。

代表的なのがflashムービー。インターネット黎明期の頃は、よくflashムービーを使った公式サイト等も見られましたが、2010年のiOSがflash技術を採用しなかったことををきっかけに、一気に没落していきました。

私の周りにも元フラッシャー(flash技術を仕事にしている人)が数名いらっしゃっり、flashサポート終了により人生の岐路に立たされ、そこからWebデザイナーへと転身した方もいます。

その方たちは「変化しなければ職を失うところだった」と口を揃えて言っていたため、IT/Web業界に入ったからには、技術だけで満足することなく、世の中の動きをよく観察して、必要な技術を身に着けていく主体性が欠かせません。

雇用のバランスは「需要」と「供給」の関係で成り立つ

基本的に就職のしやすさや職業の安定性は、世の中の労働市場における「需要」と「供給」の関係で決まります。

つまり、必要とされる人材が不足している職業であれば、求職者は自分のライバルが少ないため就職しやすい、という理屈です。

逆に、世の中にたくさん溢れていて、労働需要がそこまで多くなければ、その職業につくイスが少なくライバルが多いため、就職が困難になります。事務職等がいい例でしょう。

エンジニア志望者の急増と働き方改革の推進

そしてエンジニアも、これまでは需要過多の職業の1つでしたが、エンジニアを目指す人が増えることによって供給過多になれば、当然食いっぱぐれる可能性は生まれると考えられます。

そして現代は、国が打ち出した「働き方改革」の動きや、2016年に電通で発生した高橋まつりさんの事件をきっかけに、仕事に対する価値観が国家規模で変化を進めています。

「時間と場所にとらわれずに働ける」「他の職業と比較して賃金体系が高い」という触れ込みで人が増えれば増えるほど、その触れ込みの恩恵にあやかれる人が減るのは想像しやすいでしょう。

エンジニアが増え続ければExcel関数程の価値に下がる?

当然、多くの人がエンジニアになれば、その分市場に出回っているエンジニアの数が多くなるため、他の人に取って代えられる可能性もあります。

究極的にエンジニアが増え続ければ、Excel職人と同じくらいの価値しかなくなる…という可能性も存在しているかもしれません。

食いっぱぐれないために必要なことは何か

答えや方法はひとそれぞれでしょうが、先程解説した「需要」が不足ないし足りない部分を「供給」できる人材であれば、仕事には基本困ることはありません。

つまり、労働市場で人々に必要とされていて、なおかつ自分の代わりとなる存在がいない分野を持つことです

専門性を高めるといっても、1つの分野を徹底的に極める方法もあれば、複数の分野をかけ合わせたり、特定の業界に対する知識に特化した専門家を目指すなど、方法はいくらでもあります。

1.マネージメントやITコンサルタント等の上級職を目指す

例えばエンジニアであれば、実務経験を積む過程でキャリアアップ目的で転職をする人も多いです。

なぜなら、IT業界での働き方自体が定年まで勤めるものではなく、新しい技術やスキルを磨くため、数年単位で自分からどんどん職場環境やプロジェクトを変えて変化していくのがスタンダードだから。

中には途中で独立する人、フリーランスとして活動をする人も出てきますし。

 

エンジニアからよりビジネスの上流工程を目指すなら、マネージメント職へのステップアップや、ITコンサルタント等の職種へと転職する人も多く、そうなれば更に付加価値の高い人材へと成長することも可能です。

アクシスコンサルティングBTCエージェントのような、ITエンジニアからITコンサルタントへの転職を支援してくれるサービスもあり、自らの価値を高める方法や手段を確保しておくかは、結構大事なことになるんじゃないかな、と。

特にエンジニアの方ってビジネス職を目指す人もいますが、どちらかというと開発を続けたいと所望する人も多いため、ビジネススキルを身に着けられるコンサルのキャリアを目指すのは差別化に繋がりやすいでしょう。


何より、生涯ずっとプログラマーという働き方は、いわば老兵として戦い続けるような働き方であり、個人の自由ではありますがやはり若い人には敵いません。

プログラマーから上流のSE、ITコンサルタントといった上級職へのレベルアップは、生存戦略的な意味でも大半の人にとっては有効だといえます。

2.マーケティングのスキルを手に入れる

エンジニアのスキルが価値を持つのは、それ自体が希少価値が高く(真似する人が少なく)、競争相手が少なかったからです。それはどちらかというと、需要と供給において供給面が不足しているから起こっている問題でした。

実は需要と供給の関係を読み解くようなマーケティングの力こそが、将来を予測し自らの価値を高められる力です。そしてこのスキルこそ、食いっぱぐれないために一番必要な能力だといえます。

ITエンジニアがマーケティングのスキルを身につければ、世の中に不足していること、困っていることを見つけ出し、その問題を解決するためのサービスを開発できるため、一気に起業家っぽくなれます。

 

とはいえ、いきなりマーケティングのスキルを身につけると言っても、「どうすりゃええねん!!?」ってなるでしょう。なので、まず「Webマーケティング(デジタルマーケティング)」から始めてみることをおすすめします。

おすすめは、独立支援に力を入れているWANNABE Academyや、コンバジョニスタです。どちらも未経験者歓迎のカリキュラムという点でも安心ですね。

3.「一緒に仕事したい」と思える人柄や人望を持つ

そしてどうしても忘れられがちなのが、「この人と一緒に仕事したい」と思ってもらえるかどうか、という部分。

もちろんスキルも大事ですが、それ以上に人間性がアウトであれば、たとえどんなにスキルがあっても気持ちよく仕事をすることはできないからです。完全に問題外。

特に専門領域に特化しているが故に高圧的な態度を取る人って、エンジニアに限らず専門職の人に多い傾向がある気がするので、人間性を磨いた方がよい専門家の方は結構いらっしゃるなぁと、日頃から感じています。

私も以前、大阪のとある事業会社で大便を2週間発行させて煮詰めたような、文字通りクソみたいなエンジニアに出くわしことありますし

驕れる者は久しからず、高いスキルがあるからといって高慢チキになったら、本当に困ったときに誰も助けてくれなくなるのは確かです。

最後に:「エンジニアだから稼げる、安心」は幻です

変化の早い現代において、確かに人手不足のエンジニアであれば、将来少しは安心と感じるかもしれません。

しかし、技術の進化は大分早く、flashのような事例もあるため、○○だから安心!といったものは基本的には「無い」と考える方が懸命です。

世の中の動きや、需要と供給のバランスを意識しながら、自分のキャリアを作っていくことが大事なんじゃないかなーと思います。

 

ちなみに完全にポジショントークですが、Webマーケティングは学んでおいて損はないと思っています。といっても、数年でトレンドが変わるので、常に学び続ける姿勢が大事なため、「この仕事についたら一生安泰!」みたいなものではありません。

何より、そんな「一生安泰!」で済ませるような生き方、そもそもつまらないですし。

本業のWebマーケターになるならないに関わらず、より多くの人が身につけるに値するスキルどころか「教養」ですらあると感じています。気になる方は、少しかじってみてくださいね。

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ハラキット
20代後半から未経験でWeb業界入りしたWebマーケター。ITとマーケティングのスキルがあれば人生をやり直せること、そしてそんな人の力になるべく日々活動中。本業は運用型広告(Google/Yahoo!)ですが、副業の最前線もお伝えしていく予定です。
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