人間関係コラム

不幸がもたらす恩恵 〜『ラブホの上野さんの恋愛相談』を読んで〜

Amazon Kindleでなかなか面白い本に出会いました。

それが、『ラブホの上野さんの恋愛相談』です。

恋愛相談というか恋愛関係に関しては興味なかったのですが、以前からtwitter上で話題になってた上野さん(@meguro_staff)のスタンスや考え方に興味があり、購入してみました。

読んでいて特に印象に残ったところとか、本書の魅力をお伝えできればと思います。

主な概要

今回紹介する『ラブホの上野さんの恋愛相談』は2016年の6月にエンターブレインから発売された恋愛指南に関する本です。

作者である「ラブホスタッフの上野さん」といえば、twitter上ではかなりの有名人で、フォロワーが190,000万人以上もいらっしゃる方です。

主に恋愛相談やコラムを書かれていらっしゃるようで、マンガ『ラブホの上野さん』の原案もされています。

そういえばテレビドラマ化もされましたね。

本書の特徴

本書の特徴は、作者である上野さんが相談者の悩みに対して紳士的な態度でなおかつ論理的に、的確なアドバイスをしていくところです。

しかしただ優しいだけでなく、ときには厳しく(というか辛辣に罵倒w)相談者に対してアドバイスをされるところでしょうか。

 

お悩み相談となるとどうしても相談者に寄り添って、必要以上に優しくなりがちなところですが、上野さんの場合、相談者にとって厳しいことも包み隠さずズバッと指摘されるところに人柄というか、相談者やその悩みに対して真摯な態度をとっているなぁ、と思えました。

この本を読んでいる読者自身が、本書に掲載されている悩みに共感したり、あるいは同じ悩みを抱くのであれば、自分が相談にのってもらっているような感覚で本書を読んでいけます。

印象に残ったところ

実際に私が読んでいて感じたこと、とりわけ印象に残ったことや、恋愛相談に関する自分の考えについてまとめました。

『不幸とは特権階級である』

片思いの間は相手のことが好きなのだけれども、いざ付き合うと相手のことが嫌になってしまうという女性がおり、その人の悩みに対する上野さんの回答が紹介されています。

そんな女性の悩みに対して、上野さんは、相談者が「不幸を望む人間であるのならば」と仮定した上で、独自の論が展開します。

 

誰もが一度はやっているであろう、大貧民というトランプゲームを事例に、一番貧しいものは、実はそれなりに強みを持っていて、ハマると大富豪よりも強くなることがあるというのは、遊んだことのある人なら分かるでしょう。

例えば、大貧民はゲーム開始時に一番最初に行動ができます。また、「革命」が起こると、今度は大富豪や富豪よりも強くなる可能性を秘めています。

大貧民のような、いわゆる「不幸」とされる人が持つそうした強みを、上野さんは「不幸の特権」と呼び、その特徴を挙げています。

「かわいそうと言ってもらえる特権」

「幸せな人を妬むことが許される特権」

「人から妬まれない特権」

「当事者にならなくても良い特権」

「責任を負わなくてもいい特権」

「愚痴を言っても許される特権」

「努力をしなくてもよい特権」

また、こうした特権は、最底辺であればあるほど強大になるとも、上野さんは指摘しています。Twitter上に多いですよねw

そして、人はものすごく不幸な階級から、少しだけ不幸な階級にステージアップすると、ものすごく不幸な階級のときに持っていた特権を失うため、それを躊躇い、結局ものすごく不幸な階級に戻ろうとするのではないかと主張します(人間は基本的に、何かを得ることよりも何かを失うことに対して敏感ですよね)。

そんな「不幸の特権」を捨てきれない執着心を、恋人ができたら醒めてしまう相談者に対して問いかけます。

これは、恋愛に限らず、多くの人が経験されているのではないでしょうか。

自分が不幸の時は中々気づかないものですが、実は不幸によってもたらされる恩恵もあるということですね。

不幸の特権を駆使するのは楽だけど

私の身の回りの方で、「発達障害を抱えている」方が何名かいらっしゃいます。

その中のある方は、ことあるごとに「私は発達障害だから〜できない」みたいな形で、いつもご自身を行動を主張されるのを見聞きしたことがあります。

発達障害といえば様々な症状がありますし、人によっては本当に苦しいのだろうなぁとか、生きづらさを抱えているのだろうなぁとか、人間関係で苦しんできたのだろうなぁと思うことは結構あります。

ちなみに私は発達障害と診断されたことはありませんが、発達障害の方が抱える特徴に近いものを多数持っていると指摘されたことはあります。

 

ですが、そうした発達障害も上野さんのいうところの「不幸の特権」になりうるわけで、発達障害を理由に自らの行動や能力を制限するということは、「相手に不幸だと思ってもらえる」「相手に対して言い訳ができる」ことでもあるのだな、と。

それがその人にとって自らを守るための処世術なのは、ある種致し方ないかもとは思います。

ですが一方で自身の欠点から目を背けられているところもあるので、果たしてそれが本当に「楽しい」のか、本人が「幸せ」に感じるかは、正直わかりません。

 

私だったら、自分に言い訳して生きることが普通に嫌だと感じるので、不幸の特権を使って生きることよりも、その不幸をきっかけに自分はどう変化するか、不幸とどのように付き合っていけばいいのかを考えながら生きる方が、豊かな人生になると思います。

 

不幸を不幸だと思ってもらえない人の方がはるかにつらい

上野さんはこの相談者のアドバイスのまとめに、

この世で一番つらい階級というのは、「不幸だと思ってもらえない不幸」をわずらっている方

と言われており、これこそ正にその通りです。

今でこそ私もこのブログで、自らをアダルト・チルドレンだとか、HSP持ちだということで、自らを生きづらさを抱えた存在として公言してきました(最近は乗り越えられつつあります)。

体調は決して悪く無く、四肢もキチンと動き、熱もないし持病もないけど、ある特定の状況になると吃音になったり精神的にすごく不安定なったり、常に神経を張り詰めていたりすることがあったのです。

当時はその原因が何なのか分からず苦しみ、そのときの経験は今でも忘れません。

ですが、自分で調べてその苦しみの原因を知ったり、自分と似たような境遇の人に会ったりしたことで、大分気持ち的に楽になったような気がします。

 

本人にとって不幸であるはずなのに、それを周囲から「不幸だ」と思ってもらえないというのは、本当に苦しく辛いです。

ですが、その苦しみとある程度向き合うことで、ある日突然その突破口を見つけ、その不幸と闘うことで不幸の特権階級を卒業できるのかもしれないと、今では思います。

 

もしかしたらこうしてブログにいろいろ書けるのも、自分の不幸によってもたらされた恩恵なのかもしれないですね。

こんな人におすすめ

基本的に、恋愛に関する悩みを持つ人もそうですが、それほど興味が無い人(私とか)が読んでもでも、とてもジワジワくるものがあります。

ですので、人生そのものに悩みがある人にもオススメできる本だと思います

上野さんの1つ1つのアドバイスは、読んでいてとても参考になりますし、思わぬ気付きを与えられて納得してしまったアドバイスもありました。

話が論理的で、場合分けもしながら話されるので、とても丁寧でわかりやすい。

 

こうしたアドバイスができる背景には、(上野さんもいわれていますが)やはり数多くの失敗経験があったからなのでしょう。

本書の中では、上野さんが貧しい生活を送られていた時期のエピソードなどもあり、なかなか過酷な状況を経験されていることが分かる節があります。

人に優しい人は、きっと誰よりも不幸な経験をしていて、それを自分なりに昇華できる人なのかもしれないですね。

 

自分は不幸アピール、悲劇のヒロインアピールしている、どうしようもない人種もウジャウジャ湧いている現代ですが、不幸やトラウマを乗り越えて一生懸命生きていきたいですね。

 

ABOUT ME
HaraKit
大阪在住のWebマーケター。20代後半からWeb業界入りし、IT・マーケティングを身につければ、たとえ遅咲きでも人生・キャリアをやり直せることを証明すべく、日々情報発信中です。
最新情報や登録者限定コンテンツをお届け!
  1. Webやマーケティング、プログラミングの役立ちそうな情報
  2. アフィリエイトや副業、みんなが気になる(?)コンテンツ
  3. ブログには恐れ多くて書けないクローズド限定の裏話

上記のようなコンテンツをお届けするLINE@を作りました。

クローズド向けの情報を、LINE@に登録してくれた方限定でお届けしています!

▼HaraKitのLINE@に無料で登録してみる