以前参加したフィリピンの語学留学についての体験談記事です。
わたしはPhilinterという語学学校に約1ヶ月間、短期留学をした経験があります。
当時の自分は将来のキャリアについて、これから先どのように生きていけば良いのか、悩みに悩んでいた時期でした。
そんな折に、これから先海外に行くこと、現地で生活する機会はもう2度と無いだろうなと思ったことから、それならばこのタイミングでやり残しがないようにしようと思い、留学を真剣に考え、行くことを決断しました。
また、将来にわたり英語の語学スキルはもっていないと苦労する、仮に持っていなくても学習方法を知らないだけで損をすると思ったので、短期間で英語力は伸びるのか、英語だけで生活できるのか肌で体感したかった、という動機もありました。
この記事では、フィリピン留学と語学学校、それにカリキュラムや現地の人々・同じ留学生のことについて、自分の体験談を交えながらご紹介したいと思います。
目次
現地の学校施設について
フィリピン国内は英語教育がかなり進んでおり、非英語圏の人々をターゲットとした多数の語学学校が設立されています。
大小様々な学校がフィリピン国内には存在しますが、その特徴は一見同じように見えても、内情はかなり異なるんですよね。
フィリピン国内での語学留学を希望するなら、語学学校とはどのようなところなのか、事前に把握しておくことが大切です。
日本より劣るけど過ごす分には問題ない
フィリピンの語学留学をする場合、大抵は学校側が用意したドミトリー(寮)に寝泊まりすることになります。中には、他の下宿先を選べる学校もあるんだとか。
なにせ学校によっては、施設の綺麗さや充実さをセールスポイントにしているぐらいです。自分がしばらくの期間寝泊まりをする場所になりますので、安易に決めない方が良いです。
学校を選ぶときは、施設がどれだけ充実しているかも十分に検討しましょう。
私がいたPhilinterでは、校舎前にプールもあったので、暑い日は泳ぐこともでき、南国に来た気分を味わえました笑
不快害虫は…もうお察しですよね?
フィリピンは熱帯気候ということもあり、当然ながら蚊や蟻、その他不快害虫や、ヤモリ等の爬虫類も出ます。
しかし、学校スタッフの方が生徒の要望に合わせて、迅速に対応してくれます。私の板学校では、毎日スタッフの方が部屋に虫除け対策をしてくれたので、滅多に出くわすことはありませんでした。
私もフィリピンに来てから、日本がどれだけ綺麗でアメニティが整っているのか、思い知らされました。
1日の食事はどうなの?
食事は、運営している学校によって出てくるものが変わります。
一般的に韓国資本の語学学校の場合は韓国料理が、日本資本の学校では日本人に馴染んだ料理が出るのが定説です。
私が在籍したPhilinter校は韓国資本の学校でしたので、韓国料理をたくさん味わえました。キムチもよく出ましたし、韓国料理大好きなのでとても美味しかったですね。
個人的には、食について不満はありませんでした。
Wi-Fiやアメニティはあるけど日本には及ばない
Wi-Fiについては、基本施設内にフリーwi-fiが走ってます。ですが日本国内と比べると速度がかなり遅かったです。
人によっては予めポケットWi-Fi等をレンタルする、もしくは購入するのもありだと思います。
トイレや洗面台、ベッドルーム等のアメニティも、やっぱりどこか日本に見劣りするものがありますが、それでも普通に使う分には問題ありません。1〜2週間で慣れるでしょう。
ちなみに現地でスマートフォンを使うのであれば、現地のSIMカードに差し替えて使うことになります。
現地でSIMを買う場合、以下の記事を参考になるかと思いますので、よかったら見て下さい。
https://kyo-kun.com/how-to-use-sim-card-in-philippines.html
学校周辺・生活事情について
フィリピンの語学学校はセブ島から首都マニラまで、幅広く点在しています。
私が留学エージェントの方からお話を伺った時は、セブ島が一番充実している、とのこと。
若干マニラの方が治安が悪いという話も聞いたため、それならセブ島一択かなという感じで、セブ島の学校を選択しました。
日頃の生活について
私が寝泊まりしていた地域の周辺には、ショッピングモールもあり、スターバックスコーヒーもあり、クリーニング屋もありといった感じで、生活面に置いては大きな苦労をすることはありませんでした。
ただ、大きなショッピングモールに行くには、ジプニーと呼ばれるタクシーのような乗り物などを使わないと行けない距離にありました。なので、頻繁に行くんのは少し骨が折れる感じ。
大型ショッピングモールの中は、100円ショップのダイソーやユニクロもあり、あまり異国感は感じませんでした(そして日本の数年遅れたコンテンツがブームになってました)。
セブ島の治安について
また、治安は大丈夫なのか、というのも気になるところでしょう。
基本的には「気をつけていれば問題ない」の一言です。
例えば、野良犬に近づかない、ストリートチルドレンに物をあげない、夜は外に出歩かない、といった感じの、割と世界共通のルールを守っていれば大丈夫。
日本で暮らしている限りでは、とてもお目にかかれない光景が、フィリピンには広がっていました。フィリピンが危険というより、今まで住んでいた日本が安全すぎたのだなと、非常に痛感したのを覚えています。
気になるとしたら外の空気が悪い(汚い)こと
セブ島はバカンスエリアのイメージが強いため、きれいな所を想像するかもしれませんが、実際には海運の港町であり、大型トラックも頻繁に外走っています。
なので、リゾートエリアとはまるで逆な、排気ガスがめちゃくちゃ多い地域でした。
要するに、空気が臭い、煙っぽいです。外に長時間いると、多分体をやられてしまうので、くれぐれも注意しておいて下さい。
勉強・授業の内容について
どの学校もコースはだいたい同じです。
- 初学者向け基礎コース
- スピーキング特化
- ビジネス英語特化
- TOEIC対策
- IELTS対策 など
ですが、学校によって分野ごとの力の入れ具合は結構異なります。
なので、英語学習における目的は、留学前からしっかりと立てておくことが非常に重要になります。
1日8時間をみっちり語学学習に費やすカリキュラム
学校にもよるのですが、フィリピンの語学学校では普通のクラスの他に、スパルタと呼ばれる母国語禁止、毎日英語学習時間がみっちり(しかも宿題もみっちり)です。
私の通ったPhilinterも、いわゆるスパルタ学校だったため、朝8時からいきなり夕方5時まで、授業がありました。とはいえ大学と同様に、部分的に空き時間などはあるのでご安心を。
ですが、短期間で一気に英語の力を身に着けるには、最低でも1日8時間くらいは英語漬けの時間を設けないと、結構大変かなと思います。
語学基礎は留学前にある程度済ますべし
正直なところ、文法や単語といった基礎的な部分は、わざわざ現地の授業で頑張るところではありません。なぜなら、国内にいるうちに自分で勉強ができるためです。
それよりも、現地の先生と英語でお話する授業であったり、休み時間に先生や同じクラスのメンバーと英語でコミュニケーションを取る機会を少しでも多く取ることが大事です。
英語の基礎学習については、留学前に中学校レベルの文法書で勉強したり、瞬間英作文トレーニングを使ってスピーキングの練習をしたりして、少しでも事前学習することをおすすめします。
喋れるようになるために留学を希望する人が多いですが、実際にはある程度喋れるようになってから留学する方が、現地での生活が非常に充実したものになりやすいですね。
実際、1ヶ月だけだと、喋れるようになって、これからだってタイミングで留学が終わってしまうと思いますので、非常にもったいないです。
その上で、ビジネス英語を学ぶためだとか、TOEIC対策コースを受講する、といった使い方がいいんじゃないかなと思います。
授業はとにかく話すことが肝心ッ!
現地の学校で最も重視すべきことは、英語を話すことです。
…お前は何を当たり前のことを言ってるんだ?と思うかもしれませんが、案外みんな自国語を喋りがちなんですよ、特に同じ国の同級生とばかりで。
これは日本人だけじゃなく、韓国や台湾の方でも同じでした(それでも韓国や台湾の方は外交的な方が多かったように思えますが)。
せっかく英語しか話せない環境を自分で作っているので、発音だろうと単語だろうとイディオムでも、間違えてもいいのでとにかく話すこと、コレが一番大切です。
英語話すことを意識するだけで、語学学校の先生は、
という感じで一目置いてくれます。マジです。
そして、自分に足りないものや課題を教えてくれるので、たくさん喋りましょう。
現地の先生はどんな感じ?

授業で英語のレッスンを指導してくれる現地の先生についてです。
フィリピンの先生方の英語クオリティは高い!
フィリピンでは、幼稚園頃から既に英語学習が始まっており、小学校では数学や理科、体育の時間で英語を使い授業をするそうです(先生談)。
なので、語学の先生方は、皆英語のプロフェッショナルといって間違いないでしょう。
フィリピンでは、下流階層に属する人々でさえも、英語を理解できます。
中流階層以上だと、英語を正しく話すこともでき、さらに階層が高いと、英語しか使わない家庭もあるそうです。
なので、ネイティブじゃなきゃーとかいうのは理由になりません。
英語を流暢に話せる方ばかりなので、全く心配はいりませんでした。
先生は生徒に合わせた分かりやすい英語を話してくれる
フィリピン人の先生方の英語は、非英語圏の人にも聞き取りやすい速度(特に日本人や韓国人に対して)で話してくれます。
また、こちらが思った通りの言葉が出せなくても、部分的に話した単語やイディオムの一部から、こちらの主張したいことを推測して、助け舟を出してくれることも。
語学に不慣れな方でも、躓いたポイントは分かるようになるまでトレーニングしてくれますので、安心して大丈夫かなと。
ただし、授業において日本語の利用はご法度です。これだけは十分注意しましょう。
生徒はどんな人がいる?仲良くなれる?
留学の心配ごとの1つに、「同じクラスの生徒と仲良くなれるか」があるでしょう。
結論から言うと、大丈夫です。留学に来るくらいなので、基本的に人付き合いが上手というか、人と関わるのが好きな人が多いためです。
アジア系の学生が数多く集まる(日本人も多い)
学校にもよりますが、基本的には多様な国から学生が集まります。日本、韓国、台湾、ベトナム、などなど、主にアジア圏の学生が集まります。
また、学校によって年齢も比較的バラバラのところもあれば、若人が多い、ビジネスマンが多いといった特徴もあります。
私が通ったPhilinterでは、ワーキングホリデーやアメリカ留学直前の語学特訓に来る人が多い学校でした(会社の研修としてビジネス英語を学びに来た方もいました)。
また、韓国や台湾の学生さんの年齢は、総じて20代前半〜中半の人が多かったです。日本人も同様でしたが、中には30歳前後の人も結構おられました。
卒業前は一緒に旅行へ行きました

また、留学中は同級生や周囲の友人との交流が自然と発生するため、週末などは結構外出することが多く、時には多くの出費を伴うことがあります。
旅行自体は非常に楽しく、海外の友人と交流を深めるチャンスでもあるので、是非とも参加したほうが良いですが、金銭管理だけはしっかりとしましょう。
実際に海外の友人と一緒に行ったカモテス諸島での話はこちら↓
https://kyo-kun.com/report-of-camotes-island-trip.html
最適な留学期間はどれくらいがベストなのか
最敵な留学期間は人によって変わるかと思いますが、それでも大半の人は、最低でも2ヶ月は必要かなと思います。
1ヶ月では短いからせめて2ヶ月は設けた方が良い
留学期間は、短くて1周間、長くて6ヶ月まで組めることが多いようですが、できれば2ヶ月は確保できると、より充実した留学生活になると思います。
実際、私は1ヶ月だけだったのですが、1ヶ月だけでは大分短いと感じました。できればあと1ヶ月は居たいなと。
一方で、1〜2ヶ月あたりから現地の生活に慣れ始め、と同時に中だるみするタイミングでもあるので、3ヶ月以上は長すぎるかな…と思いました。
ビジネスクラスなら3ヶ月以上の方が多かった
本格的に仕事で英語を使う目的で留学を考えるならば、期間は3ヶ月以上の方が多かったです。日常会話で使うとは、やはりレベルも責任感も次元が違うので。
ただ会社からの業務命令であれば、自分の要望は通らないので考える必要はないかなと思いますが…。
学校によっては通学延長ができるところもある
最初に1ヶ月だけ申し込んでその後に期間を延長する、というやり方ができる学校もあります。手続きが煩雑にはなりますが、不安な人にはいいでしょう。
詳しくは、学校事務局や仲介しているエージェント会社に聞いてみて下さい。
留学を通じて私はどのように変化したのか
私自身留学を通じて、どのような部分において変化があったのか。留学生活を通じて何を学んだのかについても触れておきます。
基礎的な英語スキル
短期間の留学でも、間違いなく英語力は伸ばせます。
もちろんそれは、自分で英語を話そうと考えて実際に行動すればの話ですが。
ですが、途中で勉強を止めてしまったら、あるいは仕事で英語を使う機会がなくなってしまったら、また元に戻ってしまいます。
なので、重要なのは、留学が終わった後も、自分なりに英語に触れ続けること、学習し続けることです(ですが大半の人はこれができず、私も十分できてないことが分かりました)。
同級生との繋がり
同級生とはfacebookやInstagramでつながっており、今でもお互いの投稿をみたり聞いたり、時には会話することもあります。
ただ、それぞれが自分の進路に進んでいくことになるので、疎遠になってしまうメンバーもどうしても出てきます。
ですが、何かしらのキッカケで、また再開できる機会もあるので、SNSを通じて交流を続けるのが良いかなと。
ちなみにフィリピンでは、Twitterは殆ど使ってる人がいませんでしたが、facebookが市民権を獲得していました。
日本ではユーザー離れが進んでいるfacebookですが、フィリピンでは誰もが当たり前に使っていたので、少し新鮮でした(IT系の人は今でもfacebookやってる人多いですけどね)。
TOEICの点数
1ヶ月間の留学で、約200点近くアップしました。
といっても、目標点数に届かなかったため悔しい思いをしたのですが、短期間で英語漬けの生活をすれば、嫌でも点数は伸びるのが分かりました。
ただ、TOEICで点数を取るならば、授業もTOEIC対策に特化したコースを選択するのが一番懸命だと思いました(私もこのコースにしておけばよかったかなと思ってます)。
そして、留学が終わった後も語学力が落ちないよう学習し続けることが肝心になります。そのまま実務で英語を使うような職業に就けるのが理想的ですね。
TOEICでスコア改善を目指すなら、2〜3ヶ月は滞在できるのがいいんじゃないかと思います。
現地で体感したこと

私は24歳のとき、始めてイタリアに行ったのが海外デビューでした。
その時はご褒美旅行、という形だったので、もし次に行くとしたら、現地にある程度滞在して生活を体験できる形にしたいと考えていました。
それがまさかその数年後、フィリピンという東南アジアの国で実現するに至ったわけです。日本以外の国での生活に。一定期間、現地に溶け込める貴重な経験ができました。
そして、華やかな印象ばかりだったフィリピン・セブ島のイメージも大分変わりました。思ってたよりも発展途上国というか、スラブ街っぽさがあったからです。
日本の良さとフィリピンの良さ、そしてそれぞれの課題なども、留学を通じて頭と感覚両方から学ぶことができたのではないかと今では思っています。
自分の内面的な変化

留学を通じて、様々な常識やメンタルブロックを破壊してもらえたのが、一番大きな成果だったのではないかと、今でも感じています。
留学に行く前は、上記のような教育を身内を含めた周囲から何遍も言われてきました。
だけど、自分で見てない、やってもいないことを、そんな鬼の首を取ったように断罪することなんて果たしてできるのか?と考えずにはいられない体質が、私の人生を変えました。
実際に現地へ行ってみて、周囲のやじやこれまで受けてきた一方的な押しつけが、知らず知らずの内に自分自身を洗脳し、自分で自分の首を絞めていたことが分かりました。
周囲に反対されて、挑戦しようとしても消えていった人が、この世にはたくさんいると思います。
非常に残念でならないのですが、それでも言えるのは、周囲のからの忠告は無視してでも、自分の目で確かめて行動しなければ分からないことは世の中にたくさんあること。これは間違いありません。
留学を通じて、自分を縛り付けていた常識ブロック、メンタルブロックを破壊でき、人生は自分で選べることを実現できたのが、最大の財産だったと思います。
最後に:留学は語学の勉強以上の経験を得られる

フィリピン留学といっても、学校によって内情は大きく異なります。
若者向け、初心者向け、日本の社会人向け、ワーホリ準備向け…
学校ごとによって集客層が異なるからですね。そのため、自分の目的・志向等に合わせて、学校を選択することが、なによりも大切です。
私の経験を通じて、フィリピン留学ってどうなの?って部分を知ってもらえればなによりではありますが、この記事でもっとも伝えたいことは別にあります。
それは、自分がやりたいと思ったことは、たとえ周囲に反対されてでも自分の目で確かめ、実際に経験することこそが人生を豊かにするということす。
現代は様々な情報が溢れかえっているため、ちょっとしたことはネットを調べれば誰でも知れるし勉強もできます。
ですが、最終的には自分でやってみなければ分からないことがたくさんあります。IT系の死事をしているからこそ、このことをすごく痛感します。
なので、自分がやりたい、行ってみたいと思ったならば、諦める理由を排除してなんとしてでも実現できる方法はないかを模索してみて下さい。
また、やりたいと思ったことは、なるべく最短距離で実現できるよう努めてみてください。
私はフィリピン留学を通じて、海外で生活をした経験や、生涯に渡っての英語学習の楽しさ、そして何より自分の人生は自分で選択しても大丈夫であることを学び、実際に体験することができました。
この記事が、これから充実したフィリピン語学留学に行こうかどうか、悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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