ネットワークビジネス。
この言葉を聞くと、殆どの人がネガティブなイメージを抱くと思います。
例えばネズミ講、強引な押し売り、洗脳、ワンダーランドetc…
これらのイメージが多くの人に共有されているのは、紛れも無くそうした不健全なやり方で人様からお金を騙しとっている連中が存在しているからに他ならないと思っています。
私も、大阪でそういう方達と出会ったことがあります(そんで、少しだけ彼らと関わっていたこともあります)。
彼らは自分の行いを正当化していましたが、傍から見ていた限りでは、彼らのやり方は他人を騙す方法そのものであり、私が離れる旨を伝えた後、彼らは連絡を断ってきました。
非常に嫌な経験でした。
しかし、私自身としては「ネットワークビジネスそのものが悪」である、とは思いません。
ネットワークビジネスについての私見と、こうしたビジネスに携わっている人、またはそうした知人・友人を知っている人に向けて、何か参考になるようなことを提供できないかと思い、まとめました。
目次
ネットワークビジネス自体は、あくまでもビジネス形態の一種にすぎない
最初に申し上げておくと、ネットワークビジネスは数あるビジネスの形態の1つにすぎません。しかも合法。
よく「ネットワークビジネス=悪」と考える人がいると思うのですが、厳密にはそうではなく「ネットワークビジネスをする人間に、多数のクソ野郎・悪人が含まれている」という方が認識としては正しいと考えています。
日本ではより一般的な「会社」という組織も同じで、きちんと健全に運営している会社もあれば、半ば犯罪・詐欺的なやり方で儲けている小悪党の集まった会社もありますよね。
ましてや従業員への給与を未払いにする会社だってあります。
ロバート・キヨサキ氏が書いた『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズでも、ネットワークビジネスについて言及されている項目があり、特に以下の『金持ち父さんのビジネススクール』において、ロバート・キヨサキ氏のネットワークビジネスに対する、より細かなことが書かれています。
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
合法とは言え完璧なシステムではないよね
まぁ、ネットワークビジネスは所詮人が作ったシステムなので仕組みが完全ではありません。
悪人を排除することが出来ない現状がありますが、「ネットワークビジネス」と「ネットワークビジネスをしている人」は、厳密にはきちんと分けて考えたほうがいい、というのが私の考えなので「あくまでもビジネス形態の1種」とまとめました。
健全に取り組んでいる人もいれば、他人を平気で騙すクソ野郎もいる
ビジネスの特性上、どうしても押し売りされたり、ディストリビューター(販売員のこと)のグループに加わった直後に高額な商品の契約をさせられたりするイメージがあるため、全てのネットワークビジネス関係者が冷たい目で見られている現実があると思います。
ですが、中には健全にビジネスに取り組んでいる人、こちらが尋ねれば自分がビジネスに取り組んでいることを正直に打ち明け、無理な勧誘や押し入りに対して嫌悪感を示すネットワークビジネス関係者の方も、確かにいらっしゃいます。
では、健全にやっている人とはどんな人か。または悪い人ってどんな人か、というのが気になってくると思います。
一言でまとめると、
「自分が儲けるために、新規勧誘者や販売先の友人を騙そうとする人、悪意を持って接する人、私利私欲のために他人を利用する人」
ではないかと思います。
ネットワークビジネスに向く人と向かない人
やるかどうかは個人次第、ではあるのですが、正直なところ向き不向きは存在します。
※私は絶対おすすめしません。なぜなら先行者しか儲からない仕組みだからです。
他者依存の癖がある人
一言で言ってしまえば、「他者依存的な人」は絶対的に向かないと思っています。
つまり、自分のことを自分で決断できな人、人の言うことに左右されてやすい人です。
当時の私がまさにそれでした(今もあまり変わらないけど…)。
こういう人は絶対ダメです。
思い込みが激しい盲目的な人
厳密に言うと、現実を直視できず、どうしようもない状況でも
いや、頑張ればなんとかなる!
とか、漫画の主人公みたいなことを考える人も、個人的にはいかがなものかと思います。
突如打開のアイディアが浮かぶことも、誰かが助けてくれることもありません。
現実は非情です。
ビジネスに対する目的が明確でない人
後述しますが、「自分がビジネスに取り組む目的」が明確ではない人も、はっきりいって携わるべきではないでしょう。問題外です。
大学のサークルのようなノリのネットワークグループもあったりするので、そういうのに誘われてやるのはよくないどころか悪いと思います。
どうあがいてもクソです。
数字で物事を考えられない人
ビジネスとは極論、数字の世界です。
つまり、物事を数字で考えられない人は絶対ダメです。
要するに「ビジネス感覚が乏しい人」も向かないんじゃないかな、ということになります。
それを逆手に取って、「ビジネス感覚を鍛える」という目的で始める人も何人か出会ったことがありますが、だったら自分で会社員続けながらブログ運営でも始めろよと思うので、やっぱりクソだとおもいます。
当たり前ですが社会的責任が伴います
ビジネスである以上、あくまでも「仕事」であり、「人様の役に立ち」ながら、「健全な報酬を受け取る」ことに他なりません。
つまり、ビジネスをする以上、そこには「社会的な責任」が伴います。
そして、ネットワークビジネスは自分自身が個人事業主として働くことになりますので、その責任は全て自分に帰ってくることを理解しなくてはなりません。
ビジネスを通じて何か問題があったとき、あなたは責任を背負う覚悟がありますか?
ネットワークビジネスをやることの意味
私はネットワークビジネス関係者でもなければディストリビューターでもなんでもないので、一生懸命にビジネス活動をしている人のことをあれこれ言える義理はありません。
しかし、それでもその活動をしている人間とある程度深く関わったことがありますので、彼らのことが全く分からないわけでもないと思っています。
人によっては、「他人を騙してでも自分の幸福のためにお金を稼ぐため(しばしば「経済的自由のため」という言われ方をします)」という理由でビジネスをしている人もいれば、「自営で生計をたてたい」という理由の人、「ビジネスを学んで実践したい」という理由で行っている人もいました。
これはネットワークビジネスのグループによると思うのですが、上位層の人と下位層の人との格差が大きく、上位層の人たちは、まぁところどころ正しい事を言いながら、物事の肝心なところを隠したり、綺麗ごとを言いながらいざとなったら雲隠れするような人たちでした。
コミュニティは格差社会の縮図
「ビジネスは個人次第だ」と言いながらも、アップライン(勧誘をした人)やその上位層の人たちが、(同調)圧力や、むしろ脅迫に近いようなことをして、一番下っ端の人たちを奴隷のように扱う光景も見てきました。
まさに、情報量が多い者、または富が多い者が、自分よりも知識が少ない者、経済的に貧しい者を家畜のように扱う光景に、私は吐き気を催しました。
そこはまさに、「格差社会の縮図」と言えそうな光景でしたね。
そんな光景を見てしまったせいか、私は「本当にいいグループって、存在するのだろうか?」と思えない、というのが私の正直な感想です。
健全な人もいるらしいけど…?
でも一方で、モラルのあるネットワーカーの方々も確かにいらっしゃるようです(知らんけど)。
ネットワークビジネスは、参加するグループによっては、勧誘されたことによって経済的な損失や社会的な信用を失うリスクも高いです。つまり、非常に難しいビジネスであると思います。
それでも、もし始めてみたいと考えているならば事前調査を徹底する、実際にビジネスに関わっていた人に話しを聞くなどして、くれぐれも慎重に行動した方がいいと思います。
(居るかどうか知らんけど)人間的に優れたネットワーカーとあなたが金銭的に豊かになることは、全くの別問題ですよ?
最後に
ネットワークビジネスに関する情報開示を求めた際に、
「入らないと教えてやらない」
「知りたければ商品を買う(20万円ぐらい)かグループに加われ」
的なことをいうところは、十中八九危ないところだと思っていいです。
ちなみに、どんな言い方や話術であれ、いきなり20万円近くの物品契約をさせるのは「犯罪行為」ですので、そのようなことを強要されたら、
是が非でも逃げましょう。
どうあがいてもクソみたいな現実しか待っていませんので。