Web広告運用者やWebマーケターは日々の広告運用結果をまとめるため、もしくは企画書作成するために、パワーポイントやKeynote(いわゆる、スライド作成ツール)をよく触る職業です。
ですがマーケターはデザイナーではないので、プロレベルの華やかなものを作れる必要はありません。
…
とはいうものの、上司やクライアントに見せても大丈夫な最低限のデザインマナーは存在します。
この記事では、企画書作成最低限気をつけないといけない箇所が分かるようにまとめました。スライドで作る企画書作成における考え方や注意点として、お読みいただければと思います。
スライド作成経験が浅い人でも、気をつけるべきポイントがわかれば劇的にスライドのクオリティーを改善できます。
- 企画書や提案書の作成経験が少ない人
- パワーポイントをあまり触ったことがない人
- マジでデザインが苦手(MDN)と感じる人
上記にあてはまる方は、是非とも読んでみてください。
また、企画書作成のコツについても別記事でまとめているので、よろしければこちらもどうぞ。
目次
はじめに:スライドで最低限気をつけるべき4項目
ノンデザイナーでも最低限気をつけるべきは、次の4つです。
- 色の選定
- フォントの統一
- ページ番号の位置
- 写真・画像の縦横比を崩さない
それぞれ、順を追って解説したいと思います。
その1:スライドカラーの選定
まずスライドの色ですが、使用する色は3つに絞るとシンプルで分かりやすくなります。
これが5つ、6つ、7つ…と増えていくと、スライドの統一感がなくなって、すんごく素人くさくてダサい&見づらいスライドになるので要注意(近似色や色調が近いものならまだしも、虹色とか最悪…)。
実はこれ、Webサイトの配色を決めるときも同じです。3色にはそれぞれベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの役目を与えます。
おしゃれなサイトや企業のコーポーレートサイトなど観察してみると、大まかでもこの3色で分類ができるはずです。
スライドでも、この3色に基づいて作ると、洗練されたスライドデザインになるでしょう。
ベースカラー
割合的に最も使用する色で、背景や余白などに使われます。全体の70%くらいが理想です。このサイトでは白(#FFFFFF)を採用しています。
メインカラー
主役となるメインのテーマカラーで、全体の25%くらいを占めます。スライドの場合は、グラフの色等に使うのが良いでしょう。
ちなみにこのサイトでは、水色(#449DE5)を採用しています。
アクセントカラー
特定の箇所を際立たせるための色で、ボタンやCTA等に使われます。このサイトでは山吹色(#FFD76C)を採用しています。
その2:フォントの統一
使用するフォントも、メインとなるフォントを1つ決めましょう。
詳しくない人は、「メイリオ」か「游ゴシック体」で統一するのが適任です。
明朝だったら長文に向いてるとかゴシックだったらインパクトがあるなど、フォントごとにそれぞれ特徴はありますが、迷ったらひとまず「メイリオ」でいいかなと。
(※ちなみに「MS ゴシック」は個人的に好みでないので省いてます)
とにかく一番のポイントは全体の統一感を整えることです。
スライド一枚一枚ごとにフォントがバラバラだと、違和感を持たれてしまい肝心のスライド内容が伝わらないこともあります。
その3:ページ番号の位置を統一
意外と忘れがちですが、スライドのページ番号の位置はしっかりと統一します。
これ、スライドごとに位置がバラバラだとすっごく体裁が悪く映ります。すんごく雑に見えて、素人仕事感満載になってしまうんですよね。
こうした細かい所がバラバラだと
と思われて、二度と見てもらえなくなるリスクがあります。
特に、金融系や役所等の形式的なフォーマットをきちんとする傾向の強いクライアントでは要注意です。
「デザインは細部に宿る」という格言もあることから、決して手を抜かないようご用心下さいね。
その4:画像・写真の縦横比を(極力)崩さない
写真を使うことも多いですが、その際に縦横比は(よほどのことがない限り)変えないことが鉄則です。
変えてしまうと、縦横比が崩れておかしくなっちゃいます汗
例えば、
本来はこうなのに、画像の縦横比を変えたことで、
こうなってしまったり。
ね、どう考えても違和感あるでしょ?笑
(どちらも高さを432pxで統一したのですが…)
こんなん当たり前やん!と思われがちのことなんですが、初心者やパワポ触った経験がない人は意外とやっちゃう事案です。
どうしてもサイズが合わない時は、トリミングする、別の画像を利用するなどして、縦横比を崩さずに対処しましょう。
まとめ:どれも当たり前だけど大切なスライドの基本
というわけで、スライドで作る企画書作成の注意事項をまとめました。
- 色の選定
- フォントの統一
- ページ番号の位置
- 写真・画像の縦横比を崩さない
たったこれだけですが、これらを改善するだけでも大分プロの仕事に近づきます。
こうしたスライド作成の基礎ができてないと、それだけで読んでもらえないどころか、一緒に仕事をしたくない、なんて思われることもあります(特に金融関係のクライアントさんは本当に厳しい印象です)。
自分でデザインの考え方を学ぶなら
ノンデザイナーであれば、知識ベースでもいいのでデザインの考え方を知っておくことは大切です。デザインは情報を伝えるための一手段であり、これを間違えると伝えたいことが伝わらなくなります。
そして何より、こうしたスライドデザインの基本は、世の中的には「できたらすごい!」ではなく「できて当たり前」の水準なんです。
なので、スライドデザインで躓いてしまうのは、それだけで大きなマイナスになっちゃうんですよね…。
そうならないためには、ノンデザイナーの方は書籍を読むなり、他の方のブログ記事やスライドデザインを拝見するなりして、とにかく知識武装しましょう。
書籍で学ぶなら、以下の2冊がおすすめ(どちらも実際に購入して読みました)。
ノンデザイナーズ・デザインブック(マイナビ)
業界だったらおなじみの、『ノンデザイナーズ・デザインブック』。
文章量が多く内容も固めな印象ですが、ノンデザイナー向けであらゆる業種の人が読むべきデザインの基礎が詰め込まれてます。
デザイン4つの基本原則(コントラスト、反復、整列、近接)をベースに、全14章分に分けて詳細に解説。
具体的な事例を図説で紹介して、どこが良くどこが悪いかが明確なので、論理的にも直感的にも理解が進む一冊です。
これ一冊読み込めば、デザインについて困ることは限りなくなるんじゃないでしょうかね。
なるほどデザイン(MDN)
もう一冊は、『なるほどデザイン』(MDN)です。Amazonキンドルでも読めます。
ノンデザイナーズ・デザインブックよりもより簡単に、なおかつデザインの基礎的なところを抑えた良書です。
「目で見て楽しめる」をコンセプトに作られているので、漫画を読むかのような感覚でデザインを理解できるのがポイント。
プロのデザイナーが、デザインをどのように思考してクリエイトしているのかも解説しているため、デザイナーの卵にも役立つんじゃないでしょうか。
こちらについては、スライドデザインに関する言及は殆どありませんが、応用できる知識はふんだんに散りばめられているので、ノンデザイナーズ・デザインブックと好みで購入するのが良いでしょう。
最後に
他にも、デザインの基礎で気づいたことがあれば、随時追加していこうと思います。
何を隠そう、私自身がこうしたデザイン勉強途中の身ですから…。
メッセージやコメント(ご指摘含む)などいただけると嬉しいです。
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特に、転職経験が少ない人や、転職初心者であれば、転職支援サービスを使うことで、企業が転職希望者に求めていることが分かります。
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