ブログ記事を量産し続けていくうちに、どうしても自分自身の文章力に疑問を感じることが多くなってきました。
面白い文章とは何か?
分かりやすい文章とは何か?
そんなことを教えてくれる一冊をご紹介します。
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
今回紹介するのは、「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(星海社)という本です。
著者の古賀史健氏は、アドラー心理学に関連する書籍である「嫌われる勇気」という本も執筆されており、むしろそちらの方で有名な方ですかね。
アドラー心理学について書かれた「嫌われる勇気」のレビューはこちらです。
こちらは新書サイズなので、お手頃な価格なので気軽に読むことができます。
読んだ感想としては、自分の中でもいろいろ見落としていた点、自分では考えてもいなかった点がいくつかあり、ブログにまとめたいと思いました。流石に全部書くのは、書く私も読む側の読者の方もしんどいので、ここではひとつだけご紹介したいと思います。
文章は「なにを書くか?」よりも「なにを書かないか?」が重要
一番感銘をうけたのは、この「なにを書くか?」ではなく「なにを書かないか?」という発想の仕方でした。
というのも、私の場合、「なにを書くか?」で考えると、何でもかんでもどんどん付け足す傾向があるからです。
そんなもんだから、結局何を伝えたいのか分からない、という指摘を受けてきたことが何度もありました。
そんなときに、この考え方に触れました。「なにを書かないか」を考える過程で、どんどんいらないものを削除していくと、どうしてもこれだけは主張したいという、何か核というかエッセンスが抽出できます。
そして、「なにを書かないか」という考え方について、古賀氏は次のようにも述べています。
書きはじめの編集段階における「なにを書かないか?」という問いかけは、単なる消去法ではない。「自分にとって大切なものはなにか?」をあぶり出す、自己探求と自己分析の作業でもあるのだ。(p238)
現代の流行でもある”断捨離”に近い考え方かなと思いますが、要は自分にとってどうしても外せない大切なものは何かを明らかにすることは、文章作成に限らず、自己理解にも関わってくるということですね。
足し算的思考をやめて、引き算的思考に
今回の記事も、「なにを書かないで、代わりになにを必ず書くことにしたのか」はっきりと決めた上で書くことを意識しました。それでも、まだまだうっとおしい文章にはなりましたが…。
自分の伝えたい事が相手にうまく伝わってないなという時は、大体において「なにを伝えたいのか」がはっきりしていないからだと思います。
しかし、「何を伝えるか」という思考で考えると、どうしてもいろんなこと要素を付け足しがちになって、結局のところ何を伝えたいのかが分かりにくくなります。
だからこそ、思い切って優先順位の低いものは捨てることが重要なのだと分かりました。
こうした、「なにを書くか」という足し算的思考から、「なにを書かないか」という引き算思考でに切り替えてみると、ごちゃごちゃしていたものもスッキリして、頭も心も軽くなるんじゃないでしょうか。
この他にも、文章作成における様々なコツというか、文章作成におけるエッセンスが本書では紹介されています。
伝え方で悩んでいる方は、買うか又は図書館借りる等して、一読してみることをおすすめします。
私も、要点をきちんと踏まえて、人に伝わるような文章を書けるよう、もっと精進したいですね。