まいど、HaraKitです。
彼女を愛してるのに伝わらないとか、いざというときに度胸がなくて何も出来ない自分が情けない…。
日々生きていく中で、葛藤や怒り、嫉妬や劣等感など、その他いろんな負の感情に囚われることってあると思います。
そうした負の感情(フランス語で「ルサンチマン」というそうです)に浸り続けていると、だんだん自分がダメになったり、物の捉え方が悪い方向にいってしまう…。そんな経験をしたことはありませんか?
私自身、かつてそういう経験をしましたし、そんで今もそんなに変わってないと自覚してます。生きづらいですよね、いろいろと。
怒り、憎しみ、嫉妬…、そうした感情に囚われて苦しい思いをしている人に薦めたいのが、「ブッタとシッタカブッタ」シリーズです。
目次
ブッタとシッタカブッタ
「ブッタとシッタカブッタ」シリーズは絵本作家である小泉吉宏さんの著書で、いくつかのシリーズが販売されています。
今回私が読んだのは第2巻。
第1巻が欲しかったのですが、書店で売り切れてましたので、別の機会にでも。
第2巻は、シッタカブッタがブッタに人生相談をするところから始まり、そこから、日常でよく見かける、他者から認められたいとか、思い込みが激しいといった、様々な生きづらさを感じているブタ達(現実世界の人間のこと)の様子を描いています。
4コマ漫画形式で、絵のタッチも可愛らしいので、とても読みやすく、中学生以上の子供にもおすすめできるんじゃないかと思います。
そのまんまを受け入れ、生きる
この第2巻で主張されているテーマが「そのまんまを生きる」というものです。
「そのまんまを生きる」という言い方に最初はあまりピンきませんでした。
何を意味しているんだろう?と。
しかし、「そのまんまを生きる」とは、自分の人生を受け入れて一瞬一瞬を生きるということでした。
人生は常に動いていて人の心もまた変化し続ける=無常観
小泉さんは本書の中で、”4つのあたりまえ”を紹介しています(p157)。
すべてのものは移りかわる すべてのものはひとりでは存在しない 人生は自分の意思をこえている 欲にくらまされなければ心はおちつく
これらの特徴をまとめた言葉として、無常観という言葉があります。
小泉さんは、この無常観を知ること、つまり、物事を”ただ観るだけ(すべてのものは常に動き続け、人生には自分の意思を超えたものがある)”という考え方を知ることで、多くの人が自分自身が抱える生きづらさを解決できるのではないか、と主張されています。
悲しい時①:彼女にフラれた時
例えば、自分が大好きだった彼女にフラレてしまい、悲しみに明け暮れていたとしましょう。
しかし、時間が経つことで、彼女にフラれたことによって生まれた「悲しい」という感情は段々と鎮まっていきます。
そして心が落ち着いたら、また次の日から人生を歩んでいけます。もしかしたら、フラれたことで新たな女性との出会いがあるかもしれません。
悲しい時②:飼ってた犬が亡くなった時
私にも、似たような経験がありました。
かつて、家で一緒に住んでたゴールデン・レトリバーが11歳で亡くなった時のことを思い出したのです。
当時、仕事であったり、怪しい人間関係に巻き込まれたりしていた時期で、危篤を聞いて駆けつけたものの、すぐ大阪へとんぼ返りをしなければなりませんでした。
結局見守ることができず、死に目に会えなかった時の悲しみは、今まで生きてきて感じたことのある悲しみの中で、一番辛いものでした。
しばらく悲しみで何もできない状態が続きましたが、時間が経つにつれて、
”そうか、生きとし生けるものは、いつか必ず死ぬんだ。”
”自分がここまで頑張れたのは、飼ってた犬のおかげだったのか”
”では自分は、残りの人生をどう生きようか”
ということを考えるようになりました。
悲しみが落ち着いた後、自分はどういう生き方をするのかという、「生きる」方向へベクトルが向くようになりました。
そしてそれがきっかけで、怪しい連中との関わりを断つことができ、自分にとって大切なものが一体何なのか、自分は己の人生をどう生きたいのか、真剣に考えるようになりました。
こうした経験があったからこそ、”今という瞬間を、自分が納得ができるよう生きるために、自分の人生は自分で行き先を決めよう”という、自分の中にある芯というか信念ができたのではないかと、最近は考えています(さっきから自分の話ばかりですみません)。
そのまんまを受け入れると人生が楽になる
仕事で結果を出そうとする場面があると思います。
一生懸命に努力したり取り組んだりしますが、残念ながら結果を残すことができませんでした。
そういうときは、なぜダメだったのかと考えることが多いでしょう。
反省も大事ではありますが、「ダメだった」という結果そのものに囚われると大切なことを見失います。
ケースにもよりますが、自分ではどうすることもできないこと(例えば周囲の環境や評価者との相性)が原因であることも多いです。
つまり、人生はなかなか自分の思い通りにいかないということ。
それを受け入れることができれば、自分は次に何をするべきかが見えてくるかもしれません。
さいごに
生きづらさって、理想と現実とのギャップが大きいと感じるから苦しいのだと、最近思うようになりました。
そのギャップを努力で埋めようというのも自分の人生を受け入れることでもあり、そのような状況の中で反発するのも自分の人生を受け入れることです。
手段はいくつかあっても、いちばん大切なのは、
「たとえどんなことがあっても、私は自らの人生に起こることを受け入れる」
という心構えなのかもしれません。
少しでも興味を持たれたら、一度手にとってみてください。