求人票に記載のある「未経験OK」「未経験歓迎」という求人表記、これは誰もが一度は目にしたことがあると思います。特に未経験からIT/Web業界転職をしようとしてる人は、関心を持つ人が多いでしょう。
しかし一方で、実際に応募したけど採用されなかったと不満に思う人、もしくは本当に未経験でも採用されるのかと不審に思う人も多いんじゃないでしょうか。
- 未経験OKの求人に応募したけど落ちた。やっぱり嘘なのでは?
- 未経験でもOKってことは、人が集まってないからブラックなの?
- 未経験で業界入りしたいけど…やっぱ諦めるべき?
こんな疑問に答えたいと思います。
かつて私も、未経験からWeb業界にマーケター見習いとして入った経験があります。そして、入るまで&入ってからしばらくの間が相当苦労したのを覚えています。
ですが、それでも一番しんどかったのは、未経験からの転職それ自体でした。
※私は現在Web関係の仕事をしているため、せいぜいIT・Web業界限定になってしまうかと思いますが、予めご了承ください。
目次
「未経験OK」の表記は本当なのか?
結論からいうと、未経験OKは本当であることが多いです。なので、業務未経験でも入れる可能性は確かにあります。
しかしその際に、注意すべき点がいくつかあります。
注意1:未経験者を優先しているわけではない
「未経験OK」というのは、必ずしも「未経験者を優遇します」という意味ではありません。
つまり優れた経験者がいればそちらが優先される可能性が高いです。せいぜい、「未経験の人でも応募したければしていいよ、書類見てやるよ」という温度感の企業が多いです。
「未経験OK」というのは、未経験の人以外にも経験者も参入するため結構競争率が高くなります。なので、勝ち抜くのは決して楽ではありません。
注意2:求人を出しているけど更新がされてない
求人には載せているけど、求人を出してる企業がしっかり管理ていないケースです。
応募してるように見えますが実質的には募集が終わってる、というパターンです。もしくは自分が応募するギリギリのところで応募が終わってしまったケースもあります。
完全な肩透かしを食ったような気分になりますが、固執せずにさっさと忘れるのが1番です。
注意3:未経験でも問題ない程度の単純作業しかできない
これが1番悪質。
つまり、「未経験OK」というのは、「経験者だろうが初心者だろうがやること変わんない」「専門的な経験はいらない」という、完全に使い捨てる気まんまんの求人です。
こうした求人はスキルアップに繋がりにくいので、最も用心すべきですね。
しかし一方で、こうした求人は転職サイトや求人冊子など、情報が掲載されるだけの媒体に載ることが大半のため、これらのサービスを使わなければ出くわす可能性は低いと思います。
仮に出くわしたとしても、面接の雰囲気で「あっ、この会社ヤバそう…」と思ったら、撤退するなどして、用心することが大事です。
それでも難しければ、知人やSNS、転職会議、OpenWorkを始めとしたサービスで、企業情報をしっかりリサーチもしておきましょう。ただし、あくまでも鵜呑みにせず、参考程度に留めることをお忘れなく。
未経験から転職したい人はどうすればいい?
未経験から転職したい場合、結局どうしたらいいのでしょうか?
結論から言うと、企業がどういう心理状況なのかを考えること、これに尽きます。
何が言いたいかというと、たとえ業界未経験、業務未経験であっても、「あっ、この人なら仕事を任せても大丈夫そう!」「この人なら仕事について理解があるぞ!」って思ってもらえるかどうかです。
ポートフォリオを作って仕事への理解度・実績を証明する
個人であれ法人であれ、何も実績がない状態で仕事を得るためには、ポートフォリオを作ることが非常に大事。ポートフォリオは「対価をもらわずに作る実績」であり、ポートフォリオ→最初の1案件をしっかりとこなして、そこから評判のループにつなげる。 pic.twitter.com/gPn7GRsH70
— DAI (@never_be_a_pm) August 2, 2019
IT・Web業界の転職においては、ポートフォリオの有無が非常に重要な要素です。
ポートフォリオという言葉にはいくつか意味がありますが、ここでは上記ツイートの人が言う通り、「実績」のことです。デザイナーだったら制作したWebサイトのデザインやポスター等の制作物が挙げられます。
Webマーケターの場合であれば、自分で作ったWebサイトと、その運営実績を証明できれば、相手企業の印象はガラッと変わります。
殆どの人は転職の準備や実績作りに時間を割かないので、多くのライバルを引き離すことができます。
資格を取得するなどして主体性・努力できることを証明する
流石に作品集を作る時間もないし…という人もいるかもしれません。
正直、「時間がない」のは単なる甘え以外の何者でもないのですが、それでも厳しい状況であれば、資格を取得することで、仕事への理解があることを客観的に証明するのもありです。
実務経験なしの状態からの勉強は正直しんどいですが、これもポートフォリオと同じで、やる人は圧倒的に少ないので、こちらも取り組むだけで企業の印象に残りやすくなります。
Webマーケティング関連の資格については、以前別の記事で書いているので、どんなものがあるか気になる方はチェックしてみて下さい。▼
未経験でも挑戦できる転職サービスの例
自分と企業以外の第3者が仲介するものや、第3者の声が分かるサービスを使うことがおすすめです。
例えば、次のようなものがあります。
- スカウト型サービス(SNS・オファー系サービス)
- 転職支援サービス(転職エージェント)
- 人材派遣サービス(派遣・紹介予定派遣)
SNSやスカウト型求人サービスに登録する
一般的な転職サイトとは異なり、プロフィール欄に転職の意思を示す設定をすれば、企業からオファーをもらうことができます。
また、SNSと連携したサービスであれば、企業の人事担当者と自分の知人がつながってた、なんてこともあるため、企業の内情を知りやすいのも特徴です。
代表的なところで言うと、Wantedlyがあります。Wantedlyはfacebookとの連携機能があるため、共通の知人を介して企業情報を得られやすい、担当者と会話がはずみやすい等の恩恵を受けられます。
未経験から転職できるかというと求人次第のため保証はできませんが、使って見る価値は十分にあります。
転職支援サービス(転職エージェント)を使う
転職経験がない人or頼りになる人脈がない人ほど、こうしたサービスを使った方がいいです。
大抵、初心者が自分1人で転職サイト(リクナビNEXT等の求人掲載のみのサイト)経由で転職すると、ババを掴むリスクが発生します。
つまり、無事に入れたとしても就業環境がひどいため早期離職し、更に転職回数を重ねて…といった感じで、次第に職歴も汚れて、どんどん苦しくなる悪循環に陥ります。
賛否両論ありますが、転職の経験が少ない人程、転職エージェントを使った方が被害は最小限に済むはず。
IT/Web業界を未経験から狙うなら、IT業界に詳しいWORKPORT(ワークポート)を始めとした、転職エージェントサービスの活用がおすすめです。
未経験OKの求人は、他の求職者からも応募が殺到するため早め早めに動いてチェックすることが非常に重要です。今すぐ転職する意思がなくても、ライバルを出し抜くために情報収集だけでも早めに動いた方が良いです。
未経験からのIT・Web業界に強い
ワークポート以外にも、正社員から未経験でIT/Web業界転職を狙える転職サービスはあります。詳しくはこちらをチェックしてみて下さい↓
派遣という選択肢もあり
一般的な転職エージェントと比較すると、派遣の場合は未経験でもOKな求人を扱ってるところが多いです。正社員にこだわりすぎるとキャリアを掴む機会を失うリスクもあるため、派遣も選択肢の1つとして持つことをオススメします。
選ぶべき派遣会社の基準としては、福利厚生が整い、「ちゃんとした企業」とのパイプを多数持っている大手派遣サービスを使う方が安全です。理由は簡単で、未経験からでも雇える体力と教育体制が比較的整っているからです。
未経験からWebマーケターを目指す場合は、パーソルテクノロジースタッフもおすすめ。
エンジニアメインのサービスなので、残念ながらWebマーケターの求人数は多くありません。しかし、派遣ながらも交通費支給があり給与もそこそこ、紹介予定派遣(将来的に正社員になれる)求人もあるため、勤務条件は比較的優れています。
優良案件が多く、かつ求人数が多くないため、出遅れて機会損失しないよう気を付けたいところ。
他にも未経験から目指せる派遣サービスはいくつかあるので、気になる方はチェックしてみて下さい▼
最後に:とにかく「脱未経験」を優先しよう
未経験就職においてとにかく大事なことは「未経験タグを外すこと」これに尽きます。
なので、可能であれば多少妥協してでも実務経験を積むことを優先すべきです。しかし一方で、未経験OKの会社は玉石混交のため、どうしようもないブラック企業をひく可能性もあります…。
エージェントや派遣でも見つけられない場合は、友人や知人のツテを借りて良い会社を紹介してもらうなど、主体的に、アクティブに活動することをオススメします。
そして入った後は、とにかく仕事を経験してスキルを身に着けましょう。リスティング広告の分野であれば、インターネット広告の代理店に入社できれば、実務経験を1年〜2年ぐらい経験することで、他社への転職が十分狙える程度のスキルは身につくはずです。
もちろん、転職はご縁とタイミングが重要なので、一つの企業が決まったら、よほどブラックでない限り、そこで2〜3年は修行と割り切って仕事に打ち込むことをおすすめします。
- Webマーケターとして活躍したい!
- Webマーケティングを用いて更にキャリアアップしたい!
- 未経験だけどWebマーケティングに挑戦したい?
Webマーケターに興味を持ち、更に実務を積んで今よりもさらに上流の仕事につきたいと考えるなら、転職の専門家であるエージェントを活用していましょう。
特に、転職経験が少ない人や、転職初心者であれば、転職支援サービスを使うことで、企業が転職希望者に求めていることが分かります。
人生における重大な決断である転職を失敗させないために、良質なエージェントを活用して、キャリアップに挑戦してみませんか?