Webの業界に入ると、リモートワーク(テレワーク)が段々と浸透してきてるのかな?と思うことが度々あります。
私もリモートワークを導入することで、これまで会社勤めができない人でも就業の機会を得られるようになるので、個人的には少しでも雇用の機会を創出する動きは促進されるべきだと考えています。
だって、そうすることで救われる人が増えるのは喜ばしいじゃないですか。
しかし一方で、自分自身がリモートワークで働いたことによって気づいたこと、リモートワークのデメリットやリモートで働く際に注意しなければならないことも分かるようになりました。
- リモートワークって何?
- リモートワークのデメリットって何だろう?
- リモートワークで働く時の注意点は何がある?
当記事が上記のような疑問を持つ方の問題解決になれば幸いです。
2020年の新型コロナウィルスをきっかけに、リモートワークに踏み切った企業も多くなってきたと思います。
だからこそ、以前に経験したリモートワークの知見を参考にしていただけると嬉しいです。
※ちなみに当記事を執筆時点の筆者は、従業員規模数が700名以上のとある事業会社@大阪にて、インハウスのwebマーケターとしてオフィス内リモートワークというかなり奇妙な働き方をしていました。
目次
リモートワーク(テレワーク)とは
詳しい定義は省きますが、一言で言ってしまえば、ITを用いて場所や時間に縛られずに働く形態です。少し前では「ノマド」という言葉で世の中に知れ渡りましたね。
※以下、「リモートワーク」で統一します。
リモートワークの特徴
時間と場所にとらわれずに働けるリモートワークですが、最大の特徴は、
「相手と直接対面でやりとりをしなくても仕事を進められる」
ことでしょう。
何を当たり前なことを…、と思うかも知れませんね。
しかし、これって結構すごいことなんです。
なぜなら、そもそもオンラインとオフライン(対面)では、相手とのやり取りにおいて受け取れる情報量が圧倒的に異なります。
対面でのコミュニケーションとの比較
実際に、リモートワークと対面とで、受け取れる情報の違いを比較してみました。
オンライン(リモート) | オフライン(対面) | |
受け取れる情報 |
|
|
やり取りの速さ | 対面より遅い(難しい) | 速い(瞬時に行える) |
これだけ見ても、リモートと対面では大分情報量が異なることがわかりますね…。
リモートのデメリットは「情報量が少ない」こと
つまり、リモートワークにおけるデメリットは、次のことが挙げられます。
- 相手がどういう状態かを直接判断する材料が少ない
- 伝達できる情報量が対面より少ない
- 文字や音声以外の情報を獲得できず、本当の正しい情報にたどり着きにくい。
以上により、リモートワークって対面のコミュニケーションよりも「やりとりできる情報量が少ない」というデメリットがあるんです。
確かにテキストや音声ベースであれば必要な情報はやりとりできるのですが、それを行っている相手の体調は悪くないか、どこに目線が向いているのか、本当のところは何に気を取られているのかといった、言語以外のノンバーバルなコミュニケーションが難しいんですよね。
なので、リモートワークは基本的に「成果物」でしか評価が難しいのが現状です。リモートワークは、このことを気をつけなければなりません。
もちろん人によっては、やりとりする情報量が少ない(必要最低限で済む)ことをメリットに挙げる人もいらっしゃいます。それはそれで正しいと考えています。
情報が少なければ相手との関係構築が難しくなる
リモートワークは、やりとりする情報量が少ないので相手の状況を把握できず、人によってはどんどん不安になる人も多いです。
それに相手の顔が見えないばかりに、相手への配慮を怠ってしまうこともありますね。
なので、リモートワーク自体が相手との関係性構築面で結構ハードなのは間違いありません。
また、初心者のうちは先輩や上司に教わりながら仕事をすることも多いと思いますが、これもチャットベースだけだと大分苦しいです。
そのため、業界未経験や実務未経験の場合は、なるべくオフラインの方が良いんじゃないかなと思います。Webマーケでも、初心者はリモートだと難しいかなと。
失敗しないコツ:とにかく逐一チャットで報告・連絡すること
リモートワークのデメリットを踏まえ、私が普段からリモートワークで心掛けていること、それは「とにかく事細かに連絡・報告をすること」です。
そう、メンヘラの如く。
「相手を不安・心配させない」ことが一番大事
人から信頼される人の特徴の1つに、「まめに連絡や報告をくれる」というものがあります。
これは自分が人を管理する立場になればわかるのですが、仕事を任せた部下に対して、しばらく何も連絡がないと不安になりますよね。
依頼したタスク、今どんな感じなのかな、納期明日までだけど、今どんな感じなのかな…といった感じで。
仕事を任された部下は、頼んできた上司がどんな気持ちなのかを想像するのは難しいかもしれないけれど、自分が誰かに仕事を依頼すればその気持ちがわかるようになるかもしれません。
これは業務委託やフリーランスでも同じ
以前、プログラミングスクールのテックキャンプさんで「フリーランスになる方法」を伺ったのですが、まめに連絡を入れるフリーランスは総じて優秀だと言われていました。
また、一緒に仕事をする相手としっかりした関係を築きたいのであれば、ずっとリモートで働くのではなく、月1に1回程度、それが難しければ仕事始めに必ず1回は対面で挨拶、コミュニケーションを取ることをおすすめします。
テクノロジーが発達したとしても、一緒に仕事をする相手が人間であることはおそらく殆どの人にとっては変わらないので。
もし「いちいち報告しなくていい」と言われたら
その時は、素直にチャットの頻度を下げればいいです(そう言われるケースが多いとは思えませんが)。
チャットの本質はあくまでも、自分が処理したタスクがどのくらい進んだとか、何が終わって何がまだ終わってないかを、相手に伝えること。
特に相手がスケジューリングやタスク管理をするケースであれば、きちんと自分の進捗報告をしないと、リスケする必要が生まれたり、報告漏れがあれば炎上してしまうこともザラです。
それを防ぐために、メンヘラの如くチャットで報告をするんだ、と認識してもらえればいいでしょう。
リモートワークで働くなら
リモートワークのデメリットとその対策を踏まえた上で、リモートワーク形態で働きたい、という人もいるかもしれません。
リモートワークができる職種の一例
リモートワークはその特性上、働き方ができる職種はある程度限られてきます。
ざっと挙げると、次のような職業が該当します。
- 営業
- Webエンジニア
- Webデザイナー
- ライター
- イラストレーター
- カメラマン(フォトグラファー)
- マーケター(Webマーケター) 他
IT/Web系のエンジニアやクリエイター、マーケターといった職種は概ね該当しますね。
ただ、オフィスに居なくてもノートPCがあれば問題なく仕事ができてしまう職業であれば、基本的にリモートワークは実現可能というのが実際でしょう。
なので、今後は人事や広報・PRに従事する人でも、リモート化の流れが進んでいくのではないでしょうか(既に始まっているかもしれませんね)。
リモートワーク求人を扱うサービスの一例
リモートワークを扱う求人サービスや、クラウドソーシング等も大分発達してきています。
リモートワークは、基本的に自分自身をしっかり管理できることが最低条件なので、ある程度職業スキルを持ち、自己管理・スケジューリングができる人材でないと、始めるのは難しいでしょう。
IT系で実力のある人なら、コデアルのようなリモートワーク専門のマッチングサービスなどで探してみると、良い案件に出会えるかもしれません。
最後に:働き方は目的ではなくて手段である
リモートワークという働き方にばかり注目が集まりがちですが、あくまでも大切なのは、「何故その働き方を選ぶのか」、つまり何かの目的を達成するための一手段であるべき、ということ。
その時々の自分のライフスタイル(子育て中、海外出張中等)や、何かしらの事情により会社へ通勤することができないこともあります。
そんなときでもキチンと仕事ができるというメリットと、対面でのやり取りが難しいというデメリットを踏まえた上で、リモートワークは導入されるのが適切なのではないでしょうか。
これからリモートで働きたいという人は、当記事で紹介した欠点を理解した上で、リモートワークを実現してQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を充実させられる人が増えるといいですよね。
記事では大分偉そうに、「連絡しろ」だの言っていますが、実は私もまだまだリモートワークを完璧にはできておらず、時には連絡が遅れてしまうなど、失敗もやらかしてはいるのが現状です。
今後は意識的にレスを素早くできるよう工夫して、お互いが働きやすくなるような関係を築いていきたいところですね。