主に以下のような人向けの内容です。
- ウェブ解析士ってどんな資格なの?
- 取得するメリットってあるの?
- 取得するまでの流れや費用・学習方法ってどうなってるの?
実は私自身も、解析や分析に必要なスキルやマインド、考え方をもう一度見直したいと思い、勉強を始めたところでしたので、この記事ではウェブ解析士の概要について、実際に取り組んだことも含めながら紹介していきたいと思います。
なお、後述しますが、上位版の「上級ウェブ解析士」と「ウェブ解析士マスター」については、この記事では深く触れないのであしからず。
目次
ウェブ解析士って何ぞ? ※忙しい人はここだけチェックでおk
主催団体 | 一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA) |
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資格の概要 | Webマーケティングの知識・技術を習得するための体系的な基盤となる資格 |
主な試験内容 |
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料金(税込) ※令和3年版 | 受験料:¥17,600 テキスト代:¥4,400 問題集:¥2,750 |
資格の有効期限 | 1年間(期間内に更新可能することで資格の継続可能) |
ウェブ解析士とは、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)が主催する認定資格のことです。
学習する内容としては、ウェブ解析の概論から、「解析ツール」「IT/Web技術の仕組み」「Web広告」といったWeb上だけのことにとどまらず、解析の結果をビジネスに如何に反映するかといった、ビジネスに活かして問題解決をしてく、というような内容も含まれます。
またウェブ解析士には通常の「ウェブ解析士」の他、「上級ウェブ解析士」、「ウェブ解析士マスター」の合計3種類ありますが、最も難易度が易しく入門者向けなのが「ウェブ解析士」資格になります。
ウェブ解析士を取得するメリットは?
ウェブ解析士の資格を取得するメリットについてみていきます。
いくつかありますが、ここでは特にメリットが大きいものに絞ってみました。
その1.履歴書に書ける
転職活動の際に、資格欄に記載することで自らをPRできます。
やはり資格の有無でいうと、あることによって見栄えは変わりますし、主体的に努力する、勉強し続けることができる人間であることは、ある程度伝わるかなと。
とはいえ、やはり一番採用側から求められるのは「実務遂行能力がどれほどか」になるので、あまりウェブ解析士の資格をアピールしすぎても、空回りするだけでしょう。
上記は上級ウェブ解析士の事例ですが、資格に対して実務遂行能力がさっぱりだと、逆にリスクになってしまうので(お恥ずかしながら、私も経験あります…)。
日々の仕事で培った経験と知識を客観的に評価してもらうべくウェブ解析士の資格を狙い、実績と資格の2つがあれば一定の評価は得られるはずです。
ちなみにウェブ解析士の上級資格である「上級ウェブ解析士」や「ウェブ解析士マスター」であれば、尚更アピールポイントとしては強くなりますが、これらの資格を持ってる人は、会社勤めの人よりも独立・起業されてる方の方が肌感覚としては多いですね…
その2.ウェブ解析士コミュニティに参加できる
資格取得をする最大のメリットは多分これ。
ウェブ解析士の資格を取得する人は、フリーランスや起業家として独立を視野に入れている方も多く、一方で法人会員として、会社所属の方も多数います。
そのため、情報交換ができるだけでなく、Webマーケティングの最前線に詳しい方と交流できたり、人によっては案件相談とか求人紹介、といったイベントも起こるかもしれません。
どんなにスキルが高くても、人間関係やコミュニティが貧弱だと仕事を獲得するのは難しいため、自分自身を世の中に売っていく手段として、私も資格取得を目指そうと考えました。
どうやって学習するの?
学習は市販のテキストがベースでOK
ウェブ解析士資格のテストは2つのフェーズがあって、1つは「筆記試験」、もう1つは「レポート提出」です。
そのうち、筆記試験の学習については、市販されている「ウェブ解析士認定試験公式問題集」を使えば対策はOKです。私は、2021年度版を購入して取り組みました。
収録されている内容は過去問であると明言されていませんが、公式問題集ゆえに試験で問われやすいポイント、解析士としてキチンと理解してほしい内容がわかるようになっています。
大学受験と同じ要領で、過去問研究から試験対策するという流れで概ね問題ありませんでした。
問題集で分からなかったところは公式テキストでカバー
また、公式問題集の他に「ウェブ解析士認定試験公式テキスト」もあります。
問題集に取り組んで、分からなかったこと、知識を持っていなかった分野については、公式テキストでカバーする、というやり方が一番効率よく学習できると思います。
ちなみに毎年年度が変わるごとに最新版が発売されているため、資格取得を考えているならば、最新版の購入をおすすめします。
たかが2020年→2021年と、たった1年だけの違いと思われるかもしれませんが、この1年だけでも、Webマーケティングを取り巻く大きな変化がありました。
例えばこの1年の間で、「Google Analytics 4」というアナリティクスのアップデートが発表され、それにより、これまでのユニバーサルアナリティクス時代と初期設定の仕方や新規で実装された機能など、さまざまな面で大きな変化が起こりました。
なので、「たかが1年違うぐらいでw」と油断せず、テキスト等は最新版を買い揃える方が安全じゃないかな、と思います…。
ちなみに「どんなコト学ぶん?」「受ける気はないけど詳しく知りたい」とかであれば、昨年より昔のテキストでも問題ないと思います。
問題集とテキストで合計¥7,150の費用が発生しますが、書籍購入であればメ○カリで譲ることもできるので、結果的にそこまで負担にはならないかなと(公式に怒られそう…)。
団体が主催する講座も参加できる

もう一つは、筆記試験を通過した後に課されるレポート提出、こちらは筆記試験合格から2週間以内にレポートを作成し、提出する必要があります。
内容としては、Googleアナリティクスを用いたレポート作成となっており、Excelを用いてレポートを作る必要があります。
実務経験者ならさほど苦労することはありませんが、未経験者の場合はちょっと不安かもしれませんね。
ちなみにレポート提出課題については、試験終了前に、ウェブ解析士協会が主催している「Googleアナリティクス講座」を受講することで免除されるようなので、筆記試験前に受講してしまうのもありでしょう。
ちなみに受講する場合、受講費用として¥22,000(税込)必要になります。
料金は掛かるの?

先述の通り、ウェブ解析士の受験に関しては、もろもろ費用が発生します。
何にどれくらい掛かるかを、改めて見てきたいと思います。
初めての受験の際に、¥17,600が発生する(テキスト代は別)
初めて受験する場合、受験料だけでも¥17,600(税込)が発生します。
再試験も受講可能ですが、その場合は¥12,000が必要になるため、お金に余裕がないと受験する気が起きないかもしれません…。
もし値段が高いと感じる場合は、まず先にGoogleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)や、Google広告認定資格に挑戦する方がハードルが低いのでオススメです。
決して超簡単ではないですが、お金は掛からないので(インターネット通信費は別)、ウェブ解析士よりかは取組みやすいはずです。

資格の維持にもお金が発生する
また、1年間で資格は失効するのですが、維持するにはフォローアップ試験の通過と、年会費を納める必要があるため、そこでも費用が発生します。
毎年¥6,000ほどの年会費が発生します(取得した年度は免除される模様)。
費用対効果の側面から、資格の維持を断念して辞められる方もおられるため、この辺りはもう各自の判断ということになりそうです。私も来年維持するかどうかは多分考えますし。
試験の申込方法は?

公式サイトから申込が可能です。
公式によると、実務経験者であれば「1〜1ヶ月半」、実務未経験者なら「2〜4ヶ月」の学習期間の確保が推奨されているので、それらを目安にタイミングのより試験日から申し込みすれば大丈夫でしょう。
実務経験者の場合、少し余裕を取りすぎると、試験までの間で中だるみするので、ほどほどに…。
最後に:活動領域を広げるなら取得するメリットは十分にあるかも
ウェブ解析士の資格自体に大きなパワーがあるわけではないと思いますが(上級以上は別)、最大のメリットは資格保有者のコミュニティに参加できるようになることでしょう。
特に、特定の企業や団体に属さないフリーランスとかであれば人間関係は命綱そのものですよね。だって仕事は、人を経由して獲得することがほとんどですので…。
そういう意味で、自らの存在を同業の方に知ってもらい、今の所属会社の活動領域から更に拡大していきたい、将来起業も考えているという人にとっては、ウェブ解析士の資格を取るメリットはあるんじゃないかなと思います。
ただし資格の取得や継続にはお金が発生するので、その辺はよく考えて取り組むのが良いんじゃないかなと。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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