業界基礎知識

「手に職」つけるならWebマーケティングは最適な職業か?

未経験からWebマーケティング転職したい方とお話した中で、

手に職をつけたいから

と言われる方に何人かとお会いしました。

確かにWebマーケティングのスキルはある程度の専門的な知識が求められます。なので、「手に職をつける」という意味では間違ってないと思います。

しかし、AIやデータサイエンスといったより高度な技術と比較するとそこまででもなく、ちょっと頑張れば誰だった身に付けられもします。それに、学ぶことを怠ればたちまちライバルに抜かされてしまうリスクも生まれるでしょう。

それでも、一度きちんと身につけることができれば、転職・副業・独立など、様々な選択肢を選べるようになるのは間違ありません。

この記事ではいわゆる「手に職」をつけたい人にとってWebマーケティングのスキルが適切かどうか?という観点から、Webマーケティングを学ぶことのメリットとデメリットを解説したいと思います。

結論:別に悪くないと思う

で結論なんですが、Webマーケティングを学ぶこと自体は有益だと思います。決して悪い選択であるとは思いません。もちろんそこには理由や根拠もあります。

というわけで、具体的な根拠について3つほどを挙げて解説していきます。

その根拠は3つ

根拠1.市場自体は伸びているため

インターネット広告費の推移(単位:億)

Webマーケティングが担う、インターネット広告市場が成長していることがあります。

すなわち、その分野でお金が動いていることであり、企業の活動に欠かせない分野になっていることを意味します。

2019年広告媒体費総額(媒体別)

2019年にはテレビ広告市場を上回ったことが、業界内でも大きなニュースとして流れました。もはやインターネット広告は、TVCMよりもメジャーな広告市場といえるのです。

根拠2.慢性的な人手不足なため

次に、Webマーケティングを主導する人材が不足していることです。

市場は成長していてもそれを担う人材が不足しているということは、すなわち潜り込めればチャンスをつかめることになります。

実務経験があることで、就職に困る可能性がグッと減りますし、勘をつかめば自分で副業を始めることもできます。人によっては独立・起業して荒稼ぎする人も。。

引く手あまたの実力を身につければ、経済面で困る可能性は限りなく減らせるでしょう。

根拠3.他所でも使える専門的なスキルであるため

Webマーケティングも専門性のある仕事とみなされ、転職の際に他社へ移っても評価されやすいです。ポータブルスキルともいいます。

特にマーケティングは事業をやる上で必ず必要になるものなので、数ある専門知識や技術の中でも、非常につぶしが効きやすいと言っても過言ではありません。

相応の実力を身に着けられれば、20代、30代でも比較的高めの年収でオファーをもらうことができるケースもあるようです。

以上の点から、若い人こそできれば20代のうちにWebマーケティングのスキルを身につけるのが良いのではないか、と言えます。

ただし注意点もある

手に職をつけるという意味で、Webマーケティングを学ぶべき理由は十分に分かっていただけたと思います。

ですが一方で、注意すべきこともあります。そちらについても見ていきましょう。

その1.一度身につけたら「学習は終わり」じゃない

これはIT/Webの業種なら共通することですが、「一度学習したら終わり」ではないことです。IT/Webの世界は変化が非常に早いため、常にトレンドを追いかける必要があります。

なので、大学受験から解放された大学生のように、受験勉強頑張ったからもう終わりだーという感じにはならないよう注意が必要です。

もっとも、景気の悪い日本社会で、そんなおちゃらけた大学生が本当にいるのかは疑問ですが。。

その2.技術革新で廃れる・価値が暴落する可能性もある

IT/Web業界あるあるですが、身につけたスキルや技術が突如として使われなくなる、余命宣告されることが度々あります。

記憶に新しいところで言うと、Flashなんかがいい例です。それによって、フラッシャーというFlash動画を作る人達は新たなスキル習得を余儀なくされました。

Webマーケティングの業界でも、いつどこでどうなるかは、正直予測が付きません。そのため、自分の身につけたスキルや技術の価値が突如暴落ないし、徐々に価値が下がるということがあるものだと、どこかで認識しておく必要があるでしょう。

その3.若者に抜かれるリスクが常に付きまとう

そして3つ目は、後進のライバルたちに抜かれるリスクが常に付きまとうことです。

20代、30代でも実力が付けば高いオファーが来るのは、自分だけでなくライバルも同じこと。そのため、プレイヤー一筋で生きていこうとする場合、常に業界に入ってくるライバルに怯え続けなくてはならなくなります。

ではどうすればいいか。それは、プレイヤー一筋の働き方から脱却することです。具体的な対策としては、マネジメントスキルの習得があります。

実のところを言うと、私もこの「マネジメントスキル」を習得すべく、30代は動いていこうと思っていたところです。実際に身につけることで、何がどう変化するのかをブログで発信していきたいと思います。

まとめ:「手に職」としてのWebマーケティング

というわけで、この記事のまとめです。

「手に職」としてのWebマーケティングの重要性は、次の3つです。

【「手に職」をつける技術としてWebマーケティング】

  1. 市場が伸びていること
  2. 人手が不足していること
  3. ある程度の専門性が求められること

続いて、注意点になります。

【注意すべきこと】

  1. 1度身につけたら終わりじゃない
  2. 技術革新で廃れる・価値が暴落する可能性もある
  3. 若者に抜かれるリスクが常に付きまとう

最後に:大事なことはどの職種でも然程変わんない

どんな仕事にも言えることですが、絶えず新しいことを取り入れて、日々の仕事から様々な知見を得て、自分自身のアップデートしていく意識は必要です。IT/Web系の職種であればなおのこと。

なので、Webマーケティングは一度身につけたから後は楽ちんというものではなく、常に自らをアップデートして、日々進化する過程を楽しめるような好奇心旺盛な人が手に職をつけるには最適な職業だと思います

 

「稼げる」ことと「仕事が楽」なことはイコールではないですし、「専門的な技術」だからといって「食いっぱぐれない」も必ずしもイコールではありません。手に職つけるならWebマーケティングは最適か?

食いっぱぐれないとは、人手が足りないこと、市場が求める高水準な技術力があること、希少で価値の高い経験を積んできたことなど、複数の要因によって決まるので。

 

ただWebマーケティングの場合は比較的歴史の浅い職種のため、若い内から希少な存在になりやすい職種でしょう。もちろん誰でもなれるかどうかは別として。

ABOUT ME
ハラキット
20代後半から未経験でWeb業界入りしたWebマーケター。ITとマーケティングのスキルがあれば人生をやり直せること、そしてそんな人の力になるべく日々活動中。本業は運用型広告(Google/Yahoo!)ですが、副業の最前線もお伝えしていく予定です。
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