Webデザイナーやエンジニアであれば、会社の本業以外にも、副業としてデザインやコーディング、システム設計の仕事を請け負うといった、いわゆる「副業」ができるイメージを持っている人は多いかもしれません。
では、Webマーケター(特にリスティング広告を始めとした広告運用者)って副業できるの?そもそもWebマーケティングに関する副業案件って存在するの?と、以前の私は疑問を抱いていました。。。
で、結論からいうと、Webマーケターでも副業は可能です。もちろん、リスティングやディスプレイといった運用型広告の案件もありました。
それに、広告運用を担うWebマーケターならば、副業を通じて8〜10万(それ以上も可)の副収入はしっかりと稼げるようになれます。
目次
そもそもWebマーケの副業にはどんなものがある?
まず基礎知識として、Webマーケターが挑戦できる副業の案件には、一体どんなものがあるか。いくつか例を紹介ていきます。
1.運用型広告(リスティング・SNS広告等)の代理運用
いわゆるWeb広告代理店が請け負っている運用型広告の代行業務です。
大手を始めとしたインターネット広告代理店では、広告主から多数の案件を抱えています。正直なところ、自社では対応しきれないくらいに。
そこで、他の代理店に依頼するよりかは個人であってもできる人に依頼したほうが安く済むこともあるので、個人への案件紹介なども存在しています。
リスティング広告の運用を1年〜2年、欲を言えば3年程度経験している人なら十分受けられると思いますので、運用者の方はトライして見る価値はありますね。
また、運用型広告の大広の場合、改善施策の提案や、Googleアナリティクスを用いた分析、レポーティングまでと、業務内容はクライアントによっては非常に多岐にわたる場合があります。
2.Webライティングまたはメディアディレクション
企業が運営するオウンドメディアへの記事執筆です。いわゆる、Webライターとしての仕事案件になります。
やることとしては、特定のキーワードを狙ってSEO集客(つまりキーワードの検索意図)を意識した記事執筆になります。
ただ書くだけでなく、検索ユーザーのことを考慮した記事執筆になりますので、結構ハードルが高いのではと思いますが、メディアディレクターの腕に依存するため、この辺りは契約している会社次第な印象を受けます。
また一方で、ライターとしてではなくオウンドメディア運用のディレクター(執筆記事の内容や方向性を決めたり、ライターの進捗を管理したりする)としての業務委託案件もあります。
3.アフィリエイトサイトの立ち上げ・運用
こちらは受託というよりも「自分で仕事を創る」内容寄りです。
自分でWebサイトやメディアを立ち上げて、そこからアフィリエイト広告による収入を得る方法になります。
Web業界で生き残るために、スキルアップ目的で私も実践しています。
HTML/CSSを用いてコーディング…とまではいかなくても、エックスサーバーあたりでレンタルサーバーを借りて、そこにWordPressをインストール…という手順を踏めば、誰でも自分のサイトを持つことは可能です。
しかしアフィリエイトで稼ぐいう観点にたつと、下記のようなデメリットもあります。
【アフィリエイトメディア運営で稼ぐ場合のデメリット】
- 収益が出るまでに時間がかかる
- コンテンツを作るのにも労力がかかる
- 競合もそれなりに多い
- 広告主都合で案件が突然終わる
ジャンルにもよりますが、大きく稼ごうと思ったら基本的にベリーハードです(素人にとってはレンタルサーバーの時点でハードですからね)。。。
収益にこだわりすぎると、思ったように伸びないことにショックを受け、「あんだけ頑張ったのに…」とメンタルをやられてしまうので、個人的には余力のある人意外はオススメできません。
【Webマーケター向けの副業事情について】
副業の案件には、主に次のようなものがある
- 運用型広告の代行(リスティング広告、ディスプレイ広告等)
- Webライティングorメディアディレクション
- 個人でアフィリエイト立ち上げ&運用(ただし難易度激高)
副業で広告運用の案件はどうすれば受けられるの?
※以下からは、個人のアフィリエイトサイト立ち上げではなく、案件の受託に限定して話していきますね。
続いて、副業案件の獲得方法です。大きく分けると次の2つの方法があります。
- 企業の方から直接もらう
- 副業プラットフォームを活用する
個人的には2の方が楽そうに見えますが、確実に良い案件に出会うならば1の方を取り組む方が活路を開きやすいのではないかと思います。
それぞれについて見ていきます。
その1.企業から直接もらう
まず1つ目は、マーケティングの案件を抱えているインターネット広告代理店から紹介を頂く方法です。インターネット広告代理店といえば、サイバーエージェントやセプテーニ、オプトといった代理店等が有名ですね。
大手Web広告代理店の場合、様々なクライアントから集客の相談を受けることも多く、その中には数億規模の大きなものから、代理店が直接受託すると利益が出ないような、金額の小さいものもあります。
そのような少額案件を中心に、個人事業主や副業フリーランス等に発注するケースが実際に起こっています。
じゃあどうやって知人を作るかという話ですが、簡単な方法としては知人のコネや交流会、セミナー等のイベント等をきっかけに交流したい人とお知り合いになれれば、実際に案件のご相談を受けられるようになると思います。
実際、そうした個人と会社の繋がりから、個人で案件を請け負ってる人もいるとかいないとか…(もちろん、結構グレーな場合もあるのでくれぐれもご注意を)。
また、案件を獲得する方法が分からないという場合は、独立・副業支援に強いスクールを活用する、という方法もあります。
数十万の出費は発生しますが、独立にせよ副業にせよ案件獲得が進み事業が軌道に乗れば、費用を取り返すことはできるでしょう。
案件獲得が狙えるスクールの例をいくつかアップしておきます。いずれも無料相談ができるので、気になるものは無料相談してみるだけでもライバルに一歩差をつけられるはずです。
【Web広告運用の副業支援に強いスクールの例(未経験でもOK)】
- コンバジョニスタ
:SEM特化(リスティング広告等)。副業・独立に必要な、実践的な新規顧客獲得・営業方法が学べる。
- WANNABE Academy
:SEM特化。広告運用者としての転職が目的なら一番オススメだが、副業案件の紹介もある(必ず案件をもらえるわけではない)。
- WEBMARKS
:案件獲得までの流れからサポートまで受けられるので副業希望者にもオススメ。ただしメインの学習分野はリスティングではなくSEOの点は要注意。
その2.副業プラットフォームを利用する
Web広告の副業案件と人材のマッチングを行うサービスが、いくつか立ち上がっています。そういったものを活用すれば、副業の広告案件に出会いやすくなるでしょう。
また、大手優良のクライアント案件や、勢いのあるベンチャーからの案件など、普通に就職するならなかなか大変な企業の案件があるのも魅力です。
代表的なものを次の見出しでいくつか紹介しますね。
広告運用の副業に挑戦できる副業プラットフォーム5選
最後に、広告運用の副業案件を紹介してくれる、副業プラットフォームをいくつか紹介します。
副業を始めたいけど、何から始めたら良いか分からない、という人は一度参考にしてみることをおすすめします。
シューマツワーカー
シューマツワーカーは、主にWebデザイナーやエンジニアを中心に、副業案件の紹介をこなっているサービスです。
実際には、デザイナーやエンジニアだけでなく、マーケター向けの広告運用案件の紹介も行っており、フルリモートOK、時給単価2,500円以上といった条件の案件が多数転がっています。
紹介されている案件は、主に都内のスタートアップ系企業のものが多く、そのため柔軟な働き方やITツールを積極的に使った、副業ワーカーでも働きやすくなっています。
最低稼働時間は週10時間〜となっているため、平日の夜や土日といった開いてる時間から参画できるのも大きな魅力で、月40時間ほどの仕事で月額8〜10万ぐらいの副収入はしっかり稼げるようになれますね。
無料登録後にコーディネーターの方とヒアリングを行い、希望条件に沿った求人を紹介してもらえる他、参画する案件が決まった後も、キャリア開発支援や税理士によるサポートも受けられます。
KAIKOKU(カイコク)
KAIKOKU(カイコク)は、株式会社BLAMが運営するWebマーケティングに特化した案件を取扱う副業プラットフォームです。
月30時間(平日5日稼働で1日あたり1時間30分程度)でリモートワークOKといった、副業向けの案件を取り扱っています。
登録の際に、マーケティングスキルのチェックシートを作成し、その結果に基づいて案件が紹介される仕組みになっており、そのスキルシートから現状足りてないスキルや、もっと伸ばせるスキルは何か等も可視化されるので、診断を受けるだけでも価値があるかなと思いますよ。
CODEAL(コデアル)
CODEALは、主にエンジニア向けの副業マッチングサービスです。近年ではWebマーケター、Webディレクター向けの案件も取り揃えています。
【主にこんな人向けのサービス内容】
- 現役フリーランスエンジニア
- リモートで働きたい地方在住のIT・Web系の方
- 副業OKな会社勤めでまずは週1日から始めてみたい
働き方も様々で、週1〜2回の軽いものから、週5でフルコミットするフリーランス向けの案件など、紹介してくれる案件のバラエティが豊かです。
(実際にCODEALの代表愛宕様からお話を伺った記事も↓)
基本的にエンジニア向けであり比較的レベルが高い案件が多いので、実務経験2年程度で、普段の仕事については自分ひとりで完結できる程度の経験とスキルは欲しいところです。中級者以上がおすすめです。
Workship
Workshipは、副業と言うよりもフリーランス向けの求人を扱うスキルシェア(登録したユーザーの専門的なスキルを、困っている企業に提供する)サービスです。
ただ特徴としては、週一回、土日稼働OKといった、どちらかというと空いている時間でもOKな内容が多いため、副業初心者の会社員でも参入が可能になっています。
会社員として広告運用のスキルを数年に渡って磨いてきたプレイヤーであれば、会社の外に出てみることで、現状の広告運用スキルが外でも通用するか、試すことができるかもしれません。
プロの副業
プロの副業は、株式会社ホールハートが運営する副業プラットフォームです。主に30代以上のハイスキルなマーケター向けの案件も多く取り扱っています。
- デジタルマーケティングの仕事を活かした副業をしてみたい。
- 会社から副業OKの通達。でも何から始めたらいいかわからない。
- 副業は初めての経験。なので、とりあえず週1から始めてみたい。
こんな人が登録しておけば、おのずと案件がやってくるかもしれませんね。
取り扱っている案件も、とりあえずお小遣い稼ぎといった規模だけでなく、プロフェッショナルな人材がキャリアアップできるような仕組みもあるため、独立や起業、フリーランスを目指す人にも向いています。
こちらも初心者というより、中級者以上の実力が求められるサービスになります(実務経験3年以上のマーケターであれば全然挑戦できますよ)。
実際に私もプロの副業に登録してみたので、気になる方はこちらをチェックしてみて下さい↓
プロ人材の副業紹介サービス!
※登録は2分で完了&無料
最後に:広告運用の副業案件に挑戦すれば副収入は稼げる
WebデザイナーやWebエンジニアだけじゃなく、Webマーケターでも、広告運用の副業は可能なことが分かっていただけたかと思います。
ただし、案件と出会うためには少しでも自分の存在を認知してもらえるよう、複数のプラットフォームにアカウントを登録したり、案件を紹介してもらえる企業の方と人間関係を構築するなど、結構アクティブに動く必要がありそうですね。
副業にチャレンジするには、目安としては3年以上の実務経験があれば、十分挑戦できると思うので、日々の仕事に一生懸命向き合いつつ是非案件獲得を目指して行ってみてください!
本業とは別に、副業で月8〜10万ほど稼げるようになれば、生活にも余裕は生まれますし、自己研鑽のための軍資金にも使えるほか、自分へのご褒美にごちそうや旅行にも行けるようになるでしょう。
年間で100万ほど稼げるようになると、生活水準は大きく変えられるはずですからね。せっかく磨いたスキルならば、上手に活用していきましょう。
- Webマーケターとして活躍したい!
- Webマーケティングを用いて更にキャリアアップしたい!
- 未経験だけどWebマーケティングに挑戦したい?
Webマーケターに興味を持ち、更に実務を積んで今よりもさらに上流の仕事につきたいと考えるなら、転職の専門家であるエージェントを活用していましょう。
特に、転職経験が少ない人や、転職初心者であれば、転職支援サービスを使うことで、企業が転職希望者に求めていることが分かります。
人生における重大な決断である転職を失敗させないために、良質なエージェントを活用して、キャリアップに挑戦してみませんか?