変化の激しいWeb業界で生きていると「今やってる仕事、将来まだ残ってるかな…?」と不安に感じたこと、ありませんか?
あるときは広告代理店として、またあるときは事業会社のインハウスマーケターとしてリスティング等のWeb広告運用していた私としては、今の仕事が数年先まで残っているのか、10年後も同じ仕事を続けているかは、正直なところ全く分かりません。
なので、自分自身の将来の仕事や働き方について、今のうちからしっかり考えないといけないなぁと、日々感じることはあります。
というわけで、Webマーケティングに従事する人のキャリアについてお話いしたいと思います。
- Webマーケターとしてのキャリアアップに悩む人
- これからWeb業界に入りWebマーケターになろうとしている人
- Webスキルを使って会社に依存しない働き方をしたい人
Webマーケティングのキャリアアップに悩まれている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
目次
Webマーケターのキャリアは3通り
まず前提知識として、Webマーケターのキャリアは次の3つに分類されます。
- Web広告代理店等のWebマーケター
- 事業会社のインハウスWebマーケター
- フリーランスのWebマーケター
その1.広告代理店のWebマーケター
Web系企業や広告代理店に所属するマーケターは、おそらく一般的なWebマーケターのイメージに一番近いでしょう。
Webマーケティングのプロとして知識と実務実績を積むならば、おそらく一番ステップアップしやすいじゃないかと思います。
ただしその一方で仕事が激務であることも多く、生き残るためにはアグレッシブさが必要な場面も。大手の代理店さんでは、深夜の2時〜3時くらいにメールでレポートを送ってくることもあります…。
その2.事業会社のインハウスマーケター
事業会社のマーケターは、広告代理業やWeb制作を行う会社とは異なり、自分たちの事業を持ちつつも、広告やWebマーケティングを自社内で行います。
広告代理店と異なるのは、マーケティング施策を一貫して行うこと、また代理店と異なりマーケティング施策の結果がダイレクトに自分に返ってくるため、代理店よりもより責任が重くなること。
商材の種類は多くありませんが、マーケティング活動の一連の流れに関わることができるのが大きなメリットですね。
働き方は広告代理店のそれとは異なり、会社の文化や忙しさによって変わります。
その3.フリーランスのWebマーケター
フリーランスは、どこかの企業に所属するのではなく、自らの名前もしくは屋号を持って活動します。
人によっては1週間のうち3日のみ常駐する人や、リモートワーカーとして週1のみ仕事をする人もいます(私の周りはこのタイプの人が多いです)。
1つの会社に所属するのではなく、様々なクライアントとつながり多様な働き方ができる一方で、自由と引き換えに全て自己責任になるので、安易に選ぶべき道ではありません。
ただしその分学べることも多く、リスクを取って2〜3年続けることで、ぬるま湯に浸る会社員をごぼう抜きし、飛躍的に成長できる可能性も秘めています。
マーケターとして生き残るためには?
変化の早いWeb業界においては、常に時代の流れやテクノロジーの進歩には関心を払う必要があります。それはWebマーケターでも同じことです。
Webマーケターが将来に渡って生き残っていくために必要になるであろうことをまとめてみました。
まず自分の専門領域を1つ作る
Webマーケティングにも様々な領域があります。リスティング広告やアクセス解析、SNSマーケティングや動画を活用したプロモーションなどなど…。
色々あるので目移りしやすいですが、個人的にはまず「この分野だったら誰にも負けないぞ!」といえるものを1つ持つことが重要になります。
そうすることで、「この分野はこの人に任せられる」「○○といったらあの人」という風に認知してもらえるますので。
実績を重ねて自分の「勝ちパターン」を身につける
自分が選んだ分野を決めたら、その分野における「勝ちパターン」を見極めていくことが必要です。
どういう商材で、どのくらいの予算で、どんなKW・広告クリエイティブだとどんな結果になるかといった経験値こそが、その人ならではの「スキル」だから。
これは会社だけでなく、個人でSEOやアフィリエイトに取り組むことでも手に入れられるので、Webマーケターは会社だけでなく個人としても積極的に動く方が自らの付加価値を高められるはずです。
将来ニーズが高まるスキル・知識を身につける
今取り組んでいるものが将来廃れてしまうのではないか、という不安は誰もが持っているでしょう。
例えばリスティング広告は、GoogleのAIが常に進化しており、運用の自動化の流れが既に訪れています。リスティング運用の価値は、今よりも下がるかもしれません。
今取り組んでいることが無駄にはなりませんが、それでも世の中の変化や、それに伴うニーズの変化には常にアンテナを張っておくべきでしょう。
将来的にニーズが高まりそうな分野をいくつか上げてみましょう。
SNSマーケティング
Twitterやfacebookのおかげで大分世の中に広まった印象はありますが、中小含めた多くの企業では未だに求められている分野です。
特に広告費をあまり掛けられない中小企業では、SNSマーケティングに強い人を求めている会社は多いはずです。
会社の商材によって、SNSの向き不向きもあるため、SNSマーケティングの全体像はある程度抑えておき、クライアントに最適なものを提案・運用できると良いでしょう(そもそもSNSをやるべきか否かも判断した上で)。
動画マーケティング
動画マーケティング等は、今後のテクノロジーの発達(4Gから5Gへの変化)により、動画は今まで以上に普及すると考えられるため、注目すべき分野の1つです。
Googleの副社長であるロバート・キンコー氏は、かつて次のようなコメントを残しています。
Googleの副社長による発言ということから、Googleが今後力を入れていくという宣言とも捉えられるかもしれません。
いずれにせよ、動画を活用したコンテンツ制作からプロモーションが、より身近になる動きは確実に来ていると考えられます。
Webマーケティングのキャリア指南書
Webマーケターのキャリアパスを考える上で参考になる書籍をご紹介します。
『マーケティングの仕事と年収のリアル』(ダイヤモンド社)
悩めるマーケター向けのキャリア指南書として名高い評価を受けています。実際、キャリアアップに悩まれているマーケターからの評価は高く、私も実際に読んでみましたが、非常に参考になりました。
その一方で、新卒から広告代理店を選んだり、学生時代から意識高く過ごしてきたりした優等生向けの内容に思えるため、私のような途中でキャリアを変えた人間には再現性が微妙に感じるところも…。
個人的には、代理店に身を置くか事業会社に身を置くかを考える上では非常に参考になりました。マーケターとしてのキャリアに悩む人は必読の書と言えます。
代表的な転職支援サービス
最後に、Webマーケターの転職で役立つ求人サイトです。
案件を紹介してくれるのもそうですが、書類の書き方や企業が求職者のどういう点を見ているのかなど、情報収集する上でも非常に役立ちます。
エージェントは自分との相性もあるので、合わないと思ったときは他のサービスを使うなり、エージェントではない転職方法も検討しましょう。
こちらも併せてご覧いただけたらと思います。
運営会社 | 株式会社パーソルキャリア |
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対象エリア | 関東、関西、東海、九州、東北・北海道 |
特筆事項 |
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運営会社 | 株式会社ワークポート |
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対象エリア | 全国(関東、関西、東海、九州) |
特筆事項 |
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マイナビクリエイター
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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対象エリア | 関東1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)のみ |
特筆事項 |
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最後に
Webマーケティングは常に変化を求められる仕事のため、主体的に自分の道を切り開いていく強さが必要です。
Webデザイナーやエンジニアのように制作物で自らの実力を証明することが難しい半面、結果をキチンと残せる実力があれば、将来的に生き残ることはクリエイターよりも容易だと思います。
常に己の実力を磨き、市場の変化をキャッチアップしながら生き残っていきましょう。
参考書籍・URL
マーケティングの仕事と年収のリアル(2018)山口義宏(ダイヤモンド社)
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特に、転職経験が少ない人や、転職初心者であれば、転職支援サービスを使うことで、企業が転職希望者に求めていることが分かります。
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