主にこうした人向けの内容です。
結論から言うと、30代から未経験でWebマーケティングへの転職は可能です。しかし、30代以上での未経験分野へのキャリアチェンジには慎重になった方が良いです。その理由は、いくつかあります。
それに、Webマーケティングの場合、ある程度は個人の力で学んだり実力をつけることもでき、上手く行けば今の会社を辞めずに副業をはじめて収入を得られるからです。
その理由について、この記事で説明していきたいと思います。
目次
結論:30代から未経験Webマーケティング転職は可能。しかし…

まず「30代から未経験でもWebマーケティング転職はできるか?」という問いに対する答えは、「Yes」です。それぐらい、Web、デジタルマーケティングを担う人材は不足しているからです。
ですが、20代で未経験分野に挑戦する人と比較すると、企業的には若い人の方を優遇します。掲載求人においても、20代はOKでも30代は…という会社はちらほら増えてきます。そのため、難易度は上がると考えてください。
転職支援サービスのワークポートに登録に行ってきました。
30代で未経験的なポジションはあまりないとw
分かってはいたけど、個人的にマイナビクリエイターよりは良い気がする。
担当の方もやり手感があって、ハッキリ言ってくれる感じも良かったです。#転職#転職エージェント— さやかさんの裏側@転職活動中 (@nyacousa) March 24, 2020
未経験からIT/Web業界転職を目指す人にとっては心強い転職エージェントであるワークポートであっても、30代以上になるとやはり求人数は一気に減ってしまうようですね。。
更に、コロナウィルスにより国内の景気が低下すると、ますます未経験分野への転職ハードルは上がってしまうため、その点は注意しなければならないでしょう。
30代から未経験でもWebマーケティング転職は可能。しかし、
- 30代で未経験OKのポジションはそもそも求人数が少ない。
- 20代と比較すると明らかに不利。企業は若い人材を好むため。
- 国内の景気が悪化することで未経験者の採用ハードルは一気に上がる。
未経験転職がもたらす3つのデメリット

このブログでは、未経験からIT/Web業界転職(特にマーケターやエンジニア転職)を志す人に向けた情報を発信しておりますが、未経験からのIT/Web業界転職は、デメリットが何もないわけではありません。
未経験転職におけるデメリットについて、簡単に説明します。
その1.年収が下がる

まず原則として、前職よりも年収が下がるケースが大半です。特に、大卒で新卒から正社員として働いてきた場合、20代でも年収で300〜500程度は貰う人は多いと思いますが、未経験からのスタートだともっと低い場合が多いです。
ボリュームゾーンは250万〜300万ぐらいで、未経験で300万を超えていたらむしろ良い方です。
別にプログラマーに限らず、未経験で転職したら300万貰えれば御の字なんじゃないの
僕なんて三十路なかば200万スタートだよ、数年で650万に上げれたのは、年収とかよりやりたいなと思った事を愉しんだからだよ
数字は後で着いてくる
— 黒澤(わろさわ) (@kuromailserver) July 30, 2020
これはWebマーケターでも同じで、大半の会社であれば200万円台スタートは覚悟した方が良いでしょう。もちろん、業界の中でも「良い」会社に入ることができれば、300〜400万くらいは未経験でももらえるかもしれません。
いずれにせよ、未経験からの転職でいきなり年収は高望みはしない方が良いのは間違いありません。30代で未経験からWebマーケターを目指す人も、年収200万円代で数年耐えられる覚悟はあるかどうか、一度考えてみる必要はあります。
それでも未経験からのIT/Web業界転職というのは、ジョブ型雇用への対応、テレワークにも対応、会社に依存せずキャリアを自分で考えられるといったメリットがあるのも確かですけどね。
その2.今まで積み重ねたキャリアが白紙に戻るリスクあり

これは現在、エンジニアや営業で働いてる人などが該当しますが、前職の内容とWebマーケティングとの間で何かしらのリンクがないと、全くの新人、ゼロからのスタートと雇用主からみなされるケースがあります。
やっていた仕事内容が変わるのですから、まぁ当然ですよね。これが同じ会社の中でかつあなたが正社員であれば、勤続年数を考慮されて年収が下がる可能性は限りなく低いでしょう。
そうなると、デメリット1で言及したように、年収も下がったり、社会人経験があっても下っ端扱いになるのは避けられません。
もしも前職でマネージャー経験があるとか、チームを率いてプロジェクトを担い成功したというような経験があれば話は変わりますが、そうでなければ今まで必死で積み上げてきたジェンガが音を立てて崩れるがごとく、キャリアがリセットされることは心得ておいてください。
その3.年下の部下に頭を下げる機会が増える

そして3つ目は、新しく入った職場で、自分よりも年下で役職がずっと上の人に、頭を下げる機会が増えます。
これは学生時代に年功序列の体育会系で育ってきた人にとっては、しんどいと感じる人は多いかもしれません(私も体育会系出身ですが、少し慣れが必要でした)。もちろん平気な人は平気だと思いますので、これは人による部分が大きいでしょう。
とはいえ、ある程度社会人経験をしていると、歳を重ねたことによって生まれるプライドは誰もが少なからず持ち始めるものです。
どんなに「俺は年下が部下でもかまわない!」と言ってる人でも、多分いざというときは癪に障って不快に感じる経験をするでしょうし、むしろ「俺は平気」という人に限って年下からの指摘を受け入れられない人が多いんじゃないでしょうかね。
未経験転職がもたらす3つのデメリット
- 基本的に年収は下がる。
- 今まで積み重ねたキャリアが白紙に戻る可能性がある。
- 年下の部下に頭を下げる機会が増える(体育会系出身者にはキツいかも)。
30代以上で未経験からWebマーケティングを始めるならば

30代から未経験でのWebマーケティング転職は、働き方を変える意味では大きな変化をもたらしますが、デメリットもあることは分かってくださったかと思います。
しかしそれでも、30代からWebマーケティングの仕事に挑戦したい、Webマーケティングの職種に転職したいという人、健全な覚悟を持っている人もいるはず。
一体どうするのが良いのか、いくつか案を考えてみました。
その1.今の会社で部署異動を相談する

まず1つ目が、今勤めてる会社の中で、部署異動ができないかどうかを検討してみてください。
もちろん勤めてる会社がデジタルマーケティングと無縁であるならば、転職という選択肢も生まれるかもしれませんが、最初から転職しか考えないのは不要なリスクを増やします。
今の職場で「Web集客に携わる部門に移りたい」といった形で異動の希望が出せないか、まずは調べてみることが大事だと思います。
自分もこれ。
大昔だけどアフィ一旦やめて広告、マーケ職に就職した。
大手からベンチャーまで顧客のデータにアクセス出来るし凄い人沢山いるしで学べるの楽しすぎて中々退職出来なかった。笑
でも最初は未経験なので計画的に営業で入社。ウェブ担当に志願し、広告担当に志願し、広告会社に転職。 https://t.co/Ozg2agci0y
— おおき/SEOコンサルタント (@ossan_mini) February 18, 2021
5000回くらい頷きました。やっぱ営業ルートからマーケ入って全体を見る形が理想な気がします https://t.co/BBRD3YaBqe
— でゅお(・ε・) (@duolog) February 18, 2021
優秀な人は、まず営業職として入社し、そこから営業→マーケという流れをたどる方がTwitterには見られました。
私のように派遣を使うより、余程安全な気がしますね。

その2.副業でWebマーケティングに挑戦する

次に考えるべきは、副業です。30代の方なら、これが一番オススメの選択肢です。
これは会社勤め以外のプライベートの時間を使うことになりますが、本気でWebマーケティングに取り組みたいと考えるならば、覚悟は必要です。
個人ができるとしたら、WordPressでブログをはじめてSEO主軸のアフィリエイトをするなどがありますが、他にもWeb広告を用いたPPCアフィリエイトというものもあります。
ただ、SEOにしろWeb広告にしろ、副業で売上を出すには時間と労力、そして自己投資するためのまとまったお金は必須です。つまり、副業と言っても実質的には「起業」と考えた方が良いですね。
なので、決して簡単ではないこと、そしてやるからには多かれ少なかれリスクが発生すること、このことを念頭に入れておかなければ、おそらく後悔することになります。
それでも、「たった1〜2ヶ月分のお給料」と、「(毎月決まった給料・役職・ボーナス・社会的信用が全部セットになる)正社員という雇用身分」、この2つを比べてどちらを失う方がまだマシか、大方は想像つくと思いますけどね…!
ちなみに、独立にせよ未経験からWebマーケティングの副業に取組むにせよ、受講後に副業案件を紹介してくれるスクールやサービスも実は存在します。なので、気になるものについては、無料相談会に参加して情報を集めるだけでも大きな一歩になるでしょう。
【未経験からWebマーケティングを学び、独立・副業に挑戦できるスクール例】
- コンバジョニスタ
:スクールの中でも独立・副業支援に強く、未経験からでも新規顧客獲得法が学べる実践型のWebマーケター養成講座を展開。 - WANNABE Academy
:3ヶ月のカリキュラム受講後、副業・フリーランス案件の紹介がある。未経験でも最大7ヶ月料金変わらずにじっくり学習が可能。 - WEBMARKS
:SEO特化で、フリーランスコースでは案件の獲得方法もサポートを受けられる。現役でクライアントを抱える講師から教われるのも強み。
※いずれも公式サイトから無料相談に申込みが可能です。
その3.Webマーケティング転職に力を入れたスクールを使う

そして3つ目は、Webマーケティングスクールを活用することです。
プログラミングスクールをきっかけに、Webマーケター向けの「マーケティングが学べて転職も狙えるスクール」が段々と数を増やしてきました。そのため、以前よりは未経験からの転職はやりやすくなっているといえます。
スクールが提携していたり、スクール運営している会社が取引したりしている企業への転職が狙えたりと、お金は掛かる一方で未経験から転職するには一番環境が整っていると考えられるでしょう。
エンジニア転職では20代限定のスクールが多いですが、Webマーケティングの場合、30代以降でもOKなスクールがちらほらあるので、以下に代表例を紹介しますね。
【30代以上でもWebマーケティング転職が狙えるスクールの例】
- マケキャンbyDMM.com
:30代でも転職が可能。受講生の年収が上がった事例も多数あるようだ。Web広告代理店への就職実績が多い。 - WANNABE Academy
:35歳までOK。説明会参加後7日以内の本申込みで入学金¥60,000が免除、税込¥240,000で受講が可能。 - ビズデジ
:年齢不問。Webマーケを超えてITに強いビジネスパーソンを目指す人向け。超実践的で独立・副業といった進路も提案してくれる。
※いずれも公式サイトから無料相談に申込みが可能です。
いずれも、本申込み前に無料相談会や無料説明会等を行っているため、そこでしっかりと話を聞いてみるのが良いでしょう。
Webマーケティングが学べるスクールをもっと知りたい方はこちらへ↓

最後に:30代未経験の転職は不可能ではないが覚悟はしよう

以上、30代から未経験でもWebマーケティング転職はできるのか?に対する回答になります。いかがでしたでしょうか。
Webマーケティングのスキル自体は、いわゆる「ポータブルスキル」と呼ばれるもので、違う会社に行っても通用するスキルであり、会社に属さなくてもある程度身につけることが可能なものです。
そのため、「転職」という手段を使わなくても、Webマーケティングそれ自体には携われることを、一度知って欲しいという思いから書きました。
もちろん会社員として働かなければできない経験というものは確かに存在しますが、今歩んでいるキャリアやプライベート、時間、お金を犠牲にしてでも手に入れたいものなのかどうかは、一度しっかり考えなければおそらく後悔することになります。
そのため、30代から未経験でWebマーケターに転職を考える際、「なぜ今になってWebマーケターに転職したいのか」「Webマーケターに転職して自分は何を手に入れたいのか」を、しっかりと考えることが必要なのではないでしょうか。

- Webマーケターとして活躍したい!
- Webマーケティングを用いて更にキャリアアップしたい!
- 未経験だけどWebマーケティングに挑戦したい?
Webマーケターに興味を持ち、更に実務を積んで今よりもさらに上流の仕事につきたいと考えるなら、転職の専門家であるエージェントを活用していましょう。
特に、転職経験が少ない人や、転職初心者であれば、転職支援サービスを使うことで、企業が転職希望者に求めていることが分かります。
人生における重大な決断である転職を失敗させないために、良質なエージェントを活用して、キャリアップに挑戦してみませんか?