こんな疑問を持つ人向けの内容です。↓↓
- マーケターって何してるの?
- マーケティング会社の具体的な業務内容って何?
- マーケターってどんなスキルが求められるの?
- 人によって向き不向きはあるの?
この記事では、マーケティングの仕事内容の紹介します。これから業界を目指す人にとっての参考になれば幸いです。
Web広告代理店での勤務経験があり、現役のWebマーケターである私がご紹介したいと思います。
目次
そもそもWebマーケティングとは?
マーケティングとは、端的に言えば「需要」と「供給」をつなげる仕事です。
「欲しい」と思っている人(需要)に、モノやサービスを提供して(供給)、お互いがWin-Winの関係になれるように活動すること、といえるでしょう。
こうした需要と供給を結びつける活動をWebを使って行うのが、Webマーケティングです。
こちらの記事でも触れてるので、参考にしてもらえればと思います↓
マーケティングの全体像:マーケティング4P
需要と供給を繋げるといっても会社は具体的に何をしているのと、多くの方が思うでしょう。その前に、Webマーケティングの全体像を理解するために必要なマーケティングの「4P」について説明します。
マーケティング4Pとは、具体的には以下の4つのことを指します。
- Product(商品企画)…提供する商品・サービスを作ること
- Price(価格設定)…適性な価格設定をすること
- Place(流通経路)…商品・サービスを届ける手段を決定すること
- Promotion(販促プロモーション)…商品・サービスを訴求すること
「マーケティング」とは販促プロモーションだけじゃない
マーケティングというと販売促進活動のイメージが強く「Promotion(販促プロモーション)」を連想する人は多いはず。実際、Webマーケティングの会社では販促しかを担わない会社も多く存在します。
しかし実際には、商品企画から販促までの一連の流れ全てがマーケティング活動の定義に含まれます。つまりマーケティングとは、会社の経営に直接関わることと殆ど同じです。
転職サイトなどで「企画職」と「マーケティング職」がセットで括られるのは、販促の実施と販促企画プロセスは一貫しているためです。
ちなみに、マーケティングの4Pについて詳しく解説した記事もあるので、こちらもどうぞ↓
Webマーケティング会社の主な仕事内容
Webマーケティングの会社における具体的な仕事内容について見ていきましょう。
その1.市場調査
市場調査は、世の中の人々のニーズ、つまり需要を調査する活動全般です。
グラフや統計からニーズを読み解く定量的な調査と、個別具体的な事例や自社にとっての競合となる会社のプロダクトを細かに分析する定性的な調査があります。
一番地味でしんどい部分ではありますが、ここが企画・プロモーションが成功するかどうかの大きな分かれ目になるので、決して軽んじてはならない部分です。
調査結果をもとに仮設を立て、マーケティング4Pに最適化していくのが企画の仕事です。
その2.企画書・提案書の作成
企画書とは、実際に行う企画内容をまとめた書類一式です。
会社によって企画の内容も異なり、商品開発からプロモーションという一連の流れを含めた企画もあれば、販促プロモーションのみの企画もあります。
提案書は、企画の内容をクライアント先で実施する内容を提案する時に使用します。
一見簡単そうに思える書類作成ですが、実際にはスライドデザインに配慮したり、伝わりやすい構成を練ったりと、非常に頭と神経を使う部分です。
その3.客先への営業・提案
会社によっては、営業と一緒に作成した提案した資料をもち、実施する企画・プロモーションを提案しに出向くこともあります。
相手先の企業に訪問する形になるので、慣れない人は緊張すると思います。
しかしマーケティング担当がすることは、クライアントに商品を売り込むのではなく、クライアントの悩みを基に「提案する」ことにあるので、飛込み営業のような要素はありません。
その4.プロモーションの実施(広告運用)
実際に企画したプロモーションを行います。
例えばWebマーケティング企業の場合、リスティング広告(検索連動型広告)やSNS広告(facebookやTwitterを使った広告)の実施があります。
総合型の広告代理店の場合、従来のTVCMや新聞、プレスリリースといったオフラインのプロモーションもあります。なので、勤める会社によってメインとなるプロモーションが異なることが注意点です。
マーケティング職で職探しをする場合は、自分が行きたい会社がWebマーケティングの会社なのか、あるいはマスコミ系や総合型の広告代理店なのか、予め明らかにしておく必要があります。
その5.アクセス解析・報告書作成
Web広告運用の受託案件の場合、広告効果改善のためにアクセス解析も同時に行うことがほとんど。そしてそのための資料作成も、クライアントへの報告時に必要です。
華やかに思われがちなマーケティングの仕事ですが、実際は事務系に近い比較的地味な仕事が多く、頭脳労働の側面がある一方で、ひたすらに手を動かし続けるルーティンベースの仕事も多いです。
とりわけ作業系については、将来的にAIにとって変えられるのではないか、という懸念点があることも理解した方が良いです。
マーケターに求められる「具体的」なスキル
マーケティングを志すにあたり、最低限求められるスキルも解説します。ここで紹介するものは、たとえ自分でいじったことがなくても知識レベルでは知っておいて欲しいものばかり。
また、ここで紹介する「スキル」は、マーケティングの考え方ではなく実務で使用するツール等の具体的なものについてのみに限定します。
結論から言うと、次の3つについて持っているor触ったことがあると大分良いかと思います。
Webマーケターに求められる具体的なスキル例3つ↓
それぞれについて、見ていきます。
ちなみに、こちらの記事でよりソフト面におけるスキル(考え方やマインドなど)を解説しているので、併せてチェックされることをおすすめします↓
その1.MicrosoftのOffice系の操作スキル
ExcelやWord、PowerPointの基本操作は、まずできるようにならないと話になりません。大学の授業等で必ず慣れておきましょう。
Excel(エクセル)
Excelでは、広告運用の実績を示すグラフを作るために使うことが多いです。
基本的な表計算の他、sumif関数やvlookup関数、countif関数等、ある程度Excel関数についての理解(できれば実務経験)があることが望ましいです。
PowerPoint(パワーポイント)
PowerPointは、主にクライアントへ見せる提案資料に使われます。
PowerPointを使う際の注意は、全体的に統一感のある、読み手のことを意識したデザインを心がけて資料作成することが求められます。
ページ番号の位置がずれている、スライド毎に色がバラバラといった「素人感」のあるデザインにならないよう、細心の注意を払う必要です。
その2.Google AdwordsやYahoo!プロモーション広告・YDN広告運用
これらはいわゆるWeb広告運用のためのツールです。
近年では、TwitterやFacebook、InstagramやYoutubeを活用した広告もあるので、運用まではできなくとも、どういった特徴の媒体なのかは追いかけておくと良いと思います。
もちろん自分で実際に運用できる機会があれば、是非ともトライしてみて下さい。
その3.Google Analytics等のWebアクセス解析ツール
Googleアナリティクスは、管理画面に慣れておくだけでも良いかと思います。
例えば、「ページの流入元を見るには、集客の参照元/メディアをみれば分かる」といった感じで、「何処に何があるか」が分かるといった具合。
業務の場合、PVとセッションの違いは当然分からないといけませんが、カスタムレポート作成、流入経路、チャネル、トランザクション、アトリビューションといった、中級者以上の知識が求められることもしばしばあります。
また、GoogleAnalyticsの認定資格であるGAIQについては、別に持って無くてもいいと思いますが、余裕があれば挑戦しても良いでしょう(GAIQは無料で受けられます)。
ポイント:知識だけでもカバーしよう
ここで紹介したスキルは全て完璧でないにしても、知識では知っている・理解しているレベルにはなって欲しいところです。
実際私の場合、Google広告(元Google Adwords)については知識はあっても運用経験は殆どありませんでした。
ただ、市場調査から企画書作成、提案、プロモーション実施、アクセス解析と報告まですべての工程を、自分ひとりでやらなければならないかというと、それは会社によりけりです。
大きな会社だと分業の形になり、一方で規模が小さな代理店であれば、一通りの作業を全て自分で担う必要があります。
Webマーケティングの勉強方法は?
マーケティングの仕事を志すならば、何もしてない状態で面接に望むよりも、まず自分でマーケティングに関する何かしらのアクションは起こしましょう。
口先だけで「やる気があります!」というのは誰でもできますが、本気の人は、自分で何かしらの成果物を作っていることが大半です。
ブログはWebマーケティング入門に最適
個人でWebマーケティングを実践するならば、おすすめの方法はブログです。
ブログであれば自分ひとりでも、マーケティングの経験を多少なりとも積むことができますし、アフィリエイトに取り組むことで、副業として多少のお金も稼げるようになります。
総合的にWebの技術を身につけられる
更にブログはWebマーケティングだけでなく、HTML/CSS等のフロントエンド技術、サーバーサイドやデータベースといったWeb系の技術についても明るくなります。
初心者のうちは、サーバーやドメイン等でも躓きやすいので。ちなみに健全運営をするなら、おすすめはエックスサーバーでOKです。
未経験からの転職なら面接でのアピール材料にもなる
またブログ運営は、結果が出るまでに時間を要するためかなりの忍耐力が必要ですが、自発的にブログに取り組み継続できれけば、自分への自信にも繋がり、(特に未経験からの転職の場合)面接でのPRにも活用できます。
ちなみに人々が腰を抜かすような偉大な結果は残せなくても問題ありません。例えば、次のことができるだけでも、面接官の印象はかなり変わります(少なくとも私は仰天レベル)。
- 月間10,000PV以上のブログを自分の力で育てる。
- 3,000文字以上の記事をコンスタントに制作できる。
- サーチコンソールからどんなキーワードで記事を書けばアクセスが増やせるか予測できる。
ここまでできれば、SEOコンサルタント入門者としては申し分ないレベルです。
流石にここまでは求めませんが、自分自身の行動した結果でしか他者からは信用を得られないことだけは、しっかりと覚えておぼえておいて下さい。
マーケティングの仕事内容における向き不向き
マーケティングの仕事特に大切なのは、自分で実践し、得られた結果から何かを学び取り、次の行動に繋げることができるかどうかです。
マーケティングは基本的に数字で全てが決まる世界なので、数字を軸に自分で問題解決策を考えて提案ができるかどうかが、マーケティングの仕事内容における適性のポイントの1つになります。
マーケティングに向いてる人とそうでない人について、経験者としてまとめた記事があるので詳細を知りたい方はどうぞ↓
最後に:仕事内容を知ることがスタート
マーケティング職を志望するなら、まずマーケティングの仕事を知ることが重要です。
その上で、自分は本当にその道を進みたいのかを考え、そして企業が求めているものが何かを知った上で、自分に足りていないことを補うようにしていけば、マーケティングの仕事にありつけるでしょう。
未経験からWebマーケティングの仕事に就くには、正社員だけでなくIT派遣も活用することで実現しやすいので、幅広く調べてみると突破口が開けるのではないかなと思います。
- Webマーケターとして活躍したい!
- Webマーケティングを用いて更にキャリアアップしたい!
- 未経験だけどWebマーケティングに挑戦したい?
Webマーケターに興味を持ち、更に実務を積んで今よりもさらに上流の仕事につきたいと考えるなら、転職の専門家であるエージェントを活用していましょう。
特に、転職経験が少ない人や、転職初心者であれば、転職支援サービスを使うことで、企業が転職希望者に求めていることが分かります。
人生における重大な決断である転職を失敗させないために、良質なエージェントを活用して、キャリアップに挑戦してみませんか?